チャカ様と鏡①

チャカ様と鏡①









「…!!」

鏡に映ったあまりにも淫らな獣の姿に、チャカは言葉を失う。違う、これは自分などではない…そう叫んでやりたいはずなのに、何故かそれは声にならなかった。

鏡の中の自分に似た獣はニヤリと笑ったかと思うと、自らの服の紐を解き始めた。

「なっ…!!何…を…!!」 

目の前の光景を見たくなくてチャカは必死に抵抗する。だが身体は動かず、目は固まってしまったかのようにそれを眺めることしか出来ない。

布が落ちてやがて褐色の肌が現れた。その身体は紛れもなく自分のもので、チャカは思わず震える。

獣は熱のこもった目で自分の身体と、チャカを見つめたかと思うと、両手を胸のあたりに当てた。

「やめろ…」

チャカは目の前の獣に向かって叫ぶが、届かなかった。まもなく、獣は自らの手で自分の胸の飾りを摘み動かし始める。

『ん…♡は…♡は…♡あっ…♡♡』

荒く息を吐きながら、胸を愛撫する目の前の発情した獣。愛撫に従って胸の飾りは充血し、赤く尖って腫れ上がってきていた。

「嫌、だ」

最早祈りのようにチャカは言葉を吐き出すが、そんなチャカに対し目の前の淫獣は笑いかける。


『はぁ…♡見ているか…?♡胸がこんなに腫れて…とても美味そうだろう?♡♡♡気持ちいい…♡♡♡もっと…もっと…♡』

蕩けた表情も甘ったるい声も、紛れもなく自分のものだった。


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