セイバーウォーズ2.5 第6節 一難去らずにまた一難
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〇前回のあらすじ
魔王Kの元で雑用係をしながら帰る方法を探していたカルデアのマスター。
なんだかんだ楽しくやっていた所にビーマとアルジュナ、カルナとアシュヴァッターマンにそっくりな人物が現れて……?
〇進行度1
付き人D「あの、貴方たちは一体?」
???「俺の名はスペース・ビーマ。ただの料理人だ」
???「私はスペース・アルジュナと言います」
???「……俺はただの通りすがりの謎のサンタKだ」
???「謎の覆面Aだ。そこのサンタのことは気にしないでくれ」
主人公「いつものメンツだ……1人サンタになってるけど」
主人公「まあわし様いるならいるよね……」
アルジュナ「私たちは行方不明になった幼なじみを探しているのですが、この辺りで目撃情報があったのでやって来ました」
主人公「あっ…(察し)」
主人公「……どんな感じの人ですか?」
ビーマ「一人称わし様で、強欲で、小物臭い言動するくせに強くて、主に棍棒を使う男なんだが……」
カリ(特別意訳)「魔王様だー」
ビー君(特別意訳)「ビー(魔王陛下だな)」
トリストラム「魔王陛下ですね」
付き人D「魔王様ですね」
主人公「魔王様だね」
主人公「知ってた」
〇進行度2
アシュ「……魔王様?」
アルジュナ「あの人ついに魔王になったんですね……」
ビーマ「何やってんだアイツ……」
主人公「その魔王様なんだけど……」
主人公「今絶賛記憶喪失中です」
ビーマ「マジで何やってんだアイツ!?」
アルジュナ「記憶喪失?なんでそんな事に……」
カルナ「お前たち五王子がドゥリーヨダナに宝具を打ったからだと思うが……」
ビー君「ビッ!?」
トリストラム「……魔王陛下に宝具を?」
アシュ「まあアレはビーマたちの食後のデザートにスペース・キャロライナリーパーを盛ったドゥリーヨダナの旦那が全面的に悪かったからな……。だからそこの海女の格好した人は弓から手を離してくれねえか?」
主人公「スペース・キャロライナリーパー」
主人公「デザートに盛ったんだ……」
アルジュナ「忘れもしません。あのグラブジャムンの甘さとともにやってくる強烈な痛み……」
トリストラム「災難でしたね……。想像しただけで私は悲しくなってきます」
アルジュナ「どうせなら別々に食べたかった……」
トリストラム「あっ食べたかったんですね」
カリ(ワイワイガヤガヤ)
ビー君「ビー」
トリストラム「おや、どうやらお帰りになられたようですね」
付き人D「お帰りなさいませ魔王様」
魔王K「うむただいま戻ったぞ皆。……ところでそこのサーヴァントたちは誰だ。観光客か?」
ビーマ「……『風神の子、此処に在り』!!」
〇進行度3
カルナ「大丈夫かドゥリーヨダナ……?」
アシュ「何やってんだビーマ!」
ビーマ「すまん。なんかイラってきた」
魔王K「貴様なんだ突然宝具ぶつけてきて!死ぬかと思ったぞ!?」
ビーマ「お前がこの程度で死ぬわけないだろうが」
魔王K「いやまあ死なんけども!なんだ貴様この国を襲うテロリストかなんかか!?」
ビーマ「いやただの料理人だが」
魔王K「ただの料理人がクレーターが出来そうなレベルの宝具打つわけあるか!?」
ビーマ「まあ確かに副業で賞金稼ぎの真似事もしているな」
魔王K「なるほど賞金稼ぎなあ……。で?その賞金稼ぎが何の用だ。なぜわし様を攻撃した」
ビーマ「あ?行方不明の幼なじみを迎えに来たんだよ。あとお前に攻撃したのはなんかイラってきたからだが」
魔王K「イラってきたからで国王であるわし様を攻撃するな。不敬罪でしょっぴくぞ。それで幼なじみって誰だ。そこの絶賛記憶喪失中のトリストラムか?」
アシュ「いや違うぜ。迎えに来たのはドゥリーヨダナの旦那……つまりアンタのことだ。ほらアンタと俺らが写った写真」
魔王K「……確かにわし様と貴様たちが写っているな。貴様たちはわし様と親しい仲だったのか?約一名顔見た途端に宝具打ってきたのに?」
アルジュナ「まあ幼なじみみたいなものです。兄ちゃんが貴方に宝具打ったのは発作のようなものなので気にしないでください」
魔王K「え?発作で宝具打つのか?記憶失う前のわし様はちょっと交友関係を見直した方がいいのでは?」
アルジュナ「いいからほらさっさと帰りますよ。1週間後には貴方とバーヌマティの結婚記念日でしょう?」
トリストラム「えっ魔王陛下って奥方居られたんですか」
魔王K「いや知らんが!?そうだったのか……」
付き人D「結婚記念日なら一度帰った方がよろしいのでは?」
魔王K「え……わし様国王なんだけど」
トリストラム「まあ1ヶ月くらいなら留守にしても大丈夫かと。付き人さんやビー君もいますし」
ビー君(特別意訳)「ビー!ビッビ(ある程度の書類仕事なら出来るし任せときな!惚れた女を悲しませんなよ魔王陛下)」
魔王K「うーん。しかし、もうすぐなんだがな……」
主人公「もうすぐ?」
主人公「何がですか?」
カルナ「……ドゥリーヨダナ。『お願い』がある」
アシュ「カルナ!?」
ビーマ「おい、何言って」
魔王K「お願い?なんだ?」
カルナ「お前は俺たちに会う前、何をしていた。答えてくれ」
魔王K「何って……世界リセット機構こと大魔王スペース・カリ・マハラジャを目覚めさせる準備だが?」
付き人D「……え?」
〇進行度4
付き人D「なんで兄さんのことを知って……それに目覚めさせるってどうして!?」
魔王K「どうしてって、ドゥルクティは大魔王と再会したいと願っているんだろう?」
魔王K「お前には世話になったからな。これぐらいのことはしてやらんとな」
魔王K「まあ大魔王が目覚めたらこの宇宙は一度壊れるが些細なことだろう?」
主人公「……魔王陛下?」
主人公「何を、言って」
魔王K「カリたちも本来の王が自由になり喜ぶだろう」
魔王K「おそらく次の宇宙はフォーリナーも許容するものになるだろうから、ビー君のトリストラムと共にいたいという願いも叶う」
魔王K「世界が壊れれば立香の魂も肉体に引っ張られて元の世界に戻るだろう」
魔王K「そして……」
トリストラム「!」
魔王K「……まあ貴様なら世界を救おうとして記憶を取り戻すと思っていたぞ。見えない攻撃は味方なら頼もしいが、敵なら厄介だなトリストラム」
トリスタン「……簡単に防いだ人がよく言いますね。あと私の本当の名前はスペース・トリスタンと言います。改めてお見知り置きを魔王陛下」
魔王K「そうか。記憶が戻るという願いが叶ったようで何よりだトリスタン」
ビーマ「……おい、『お願い』だドゥリーヨダナ」
魔王K「なんだ?世界リセット機構を目覚めさせるのをやめろって願いなら聞けんが?」
ビーマ「そうだろうな。……一度願いを叶えると決めたらお前は止まらない」
ビーマ「お前の名前を答えてくれ。それが俺の願いだ」
魔王K「なんだそんな事か……いいぞ」
魔王K「わし様の名はスヨーダナ」
魔王K「願望肯定機構、スペース・スヨーダナである!」
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Q.なんでスペース・スヨーダナは願望肯定機構になったんですか?
A.だいたいスペースな世界のインドの神たちのせいです。