セイバーウォーズ2.5 第1節 魔王と愉快な手下
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〇前回のあらすじ
いつも通りレムレムしたカルデアのマスターは落ちているところを謎の魔王Kを名乗るヨダナ属に助けられる。
今いる場所がサーヴァント・ユニヴァースだと察したマスターはどうやって帰ろうかと途方に暮れるが、謎の魔王Kに誘われて配下として居候することになり……。
〇進行度1
魔王K「ここがわし様の国だ」
主人公「すごい」
主人公「カリがいっぱい」
魔王K「まあこの国の99.999%くらいの国民はカリだからな」
カリ(特別意訳)「あ、魔王様だー」
カリ(特別意訳)「魔王様こんにちはー」
カリ(特別意訳)「連れてるの誰?」
カリ(特別意訳)「さあ……」
カリ(特別意訳)「ペットか家畜か新しい国民じゃない?」
カリ(特別意訳)「というかアレ人間じゃねえか?」
カリ(特別意訳)「マジで?……マジだー」
カリ(特別意訳)「人間とか久しぶりに見たわ」
主人公「すごく纏わりつかれてる……」
主人公「何か喋ってる気がするけど何言ってるのか分からない……」
魔王K「まあ歓迎しておるのではないか?多分」
主人公「あ、言葉分からないんですね」
主人公「国民なのに……」
魔王K「種族が違うからな。なんとなくのニュアンスでしか分からん」
魔王K「そういえばカリを知っているなんて珍しいな。この辺にしか生息していないレアエネミー系サーヴァントなのだが」
主人公「いろいろありまして……」
主人公「矢尻集め……ステーキ……うっ頭が」
カリ(!?)
魔王K「矢尻?ステーキ?……言っていることの意味はよく分からんが、何故かカリが逃げていったな」
魔王K「今のうちに先に進むぞ。また纏わりつかれたら歩くのにも一苦労だ」
〇進行度2
魔王K「ここにカリではないサーヴァントが1人と1体いるはずなのだが……1体しか居らんな」
主人公「そうですね……」
主人公「あの、このよく分からない生き物はなんですか?」
魔王K「この家に住んでいるやつのペット兼乗り物のビー君だ」
ビー君(特別意訳)「ビー(ビーだ。よろしくな人間)」
主人公「藤丸立香です。よろしくお願いします……?」
主人公「なんでだろう。ダイス振らなきゃいけない気がする」
魔王K「見た目は怖いが頭が良いぞ。あと頼めば背中に乗せて飛んでくれる」
ビー君(特別意訳)「ビー(おう。任せときな!)」
魔王K「まあ乗り心地は凄まじく悪いのだが」
ビー君「ビッ!?」
主人公「ショック受けてる……」
主人公(思ったより怖くなさそうな生き物だな)
魔王K「ここにいないならおそらく湖だろうな。向かうとするか」
〇進行度3
魔王K「多分ここにいると思うんだが……」
魔王K「おい、いるかトリストラム」
主人公「トリストラム?」
主人公「どこかで……」
世界の破壊者「お呼びですか魔王陛下」
主人公「湖から海女さんが!」
主人公「あなたは……イゾルデダイスキ!」
世界の破壊者「イゾルデダイスキ……。よく分かりませんが素敵な名ですね」
世界の破壊者「ですが私の名はトリストラム。人呼んで世界の破壊者です」
魔王K「いや誰も世界の破壊者とか呼んどらんが?」
主人公「よろしくお願いしますトリストラムさん」
主人公「よろしくお願いします世界の破壊者(自称)さん」
世界の破壊者(自称)「はい、よろしくお願いします」
魔王K「トリストラムはついこの間拾った記憶喪失のやつでな。ちょっと……かなり変わってるが善人だから頼るといい」
魔王K「こいつは藤丸立香。さっき拾ってきた迷子だ。しばらくこの国で暮らすから何かあったら助けてやってくれ」
主人公「どうも藤丸立香です」
主人公「どうも迷子です」
世界の破壊者(自称)「分かりました。何かあったら力になるので頼ってください」
主人公「ありがとうございます!」
魔王K「それでは宮殿に向かうか。そろそろ夜だしな」
〇進行度4
魔王K「ここが宮殿だ」
主人公「でかい」
主人公「迷子になりそう……」
魔王K「そんなに大きいか?そこまででも無いと思うが……」
魔王K「とりあえず今日はここに泊まれ。迷子にならんようにわし様の付き人に案内させよう」
謎の付き人D「お呼びですか魔王陛下」
主人公「ビックリしたいつからそこに……」
主人公「……ドゥフシャラー?」
謎の付き人D「ドゥフシャラー?私はそのような名ではありませんが……」
謎の付き人D「私は謎の付き人D。付き人さんとでも呼んでください」
主人公「分かりました付き人さん」
主人公「藤丸立香です」
魔王K「さっき拾った迷子だ。しばらくこの国に滞在させて帰る場所を探すことにした」
魔王K「この国にいる間はやれそうな仕事でも紹介してやってくれ」
謎の付き人D「分かりました」
謎の付き人D「それにしてもまだ人間がこの蒼輝銀河に居たのですね……。知りませんでした」
魔王K「……人間?」
主人公「一目で気づかれた!?」
主人公「よく分かりましたね……」
魔王K「……本当に人間なのか?」
主人公「はい。そうです」
主人公「本当に人間です」
魔王K「マジかー」