ジェラリタSS『愛の語り部』
※注意※
・ジェラミーとリタが付き合っている
・初H話…なのにそんなにエロくない
・本番なし…というかあんまりエロくない
・本編38話のエピローグ前
・キャラ崩壊
<語り尽くせぬ紆余曲折を経て、リタはゴッカンを奪還した…とさ。>
「ジェラミー…これはどういうつもりだ?!」
リタは、ゴーマとミノンガンとの闘いの後、サイバーン城へ帰ろうとしたところをジェラミーのバグナラクの能力で生成される糸に身体を拘束され、ゴッカンの地下にある狭間の国へと連れ去られた。
今もジェラミーの玉座の前でその“糸”に手足を縛られている。
ジェラミーは問い質すリタに近づき、マントを脱がせた。
「おまえさんのその格好…」
露になったアイドル衣装に目を遣ってジェラミーがリタの耳元で囁く。
「ムラムラするね」
「 む、ム……ッ?!?!!」
―――綺麗な顔で何を言っているんだ…っ、こいつはッ?!
途端に顔を紅らめるリタ。
「顔が真っ赤だよ。照れているのかい?」
かわいいねぇ…と漏らして、ジェラミーは美しく微笑む。
「か、からかうな…ッ」
「からかってなんかいないさ。俺は本当に思っている――リタは可愛い」
言葉にしないと伝わらない…それを教えてくれたのはおまえさんだろう?と続けるジェラミーの双眸は澄んでいてリタは彼の言葉が嘘でないことを悟る。
(この…2000歳児が…ッ)
「だから、ほしくなってね」
「!!ちょっ、と…待て…ッ」
「おっと…!まだ行間を埋めるべきだったか…」
ジェラミーは少し申し訳なさそうに
「愛の言葉は口にすれば薄っぺらいとろくに愛の告白をしなかった俺をおまえさんは受け入れてくれた…」
語り始めた。
「今でも愛は言葉にしたら薄っぺらくなるとは思っているが…伝えたいことがある」
ジェラミーが真剣な表情になった。
「前から思っていたが…おまえさんは綺麗だ」
「っ!」
「そして可愛い」
「っっ」
「おまえさんは俺の想いを受け止めてくれて俺に心を許してくれて…。
おまえさんといるとあたたかくなる…一緒にいると愛しさが増していくんだ…」
「……///」
「だから、そんな格好をしているおまえさんを見ていたら…――触れたくなった」
「―――っ、」
ジェラミーの瞳は相変わらず透き通っている。
―――これは愛を語っているんじゃないのか…
きっと、いまの自分は頬も耳も真っ赤だろう。そんな顔をジェラミーに見られたくない、のに、視線を逸らせない。彼の真摯な眼差しが、リタの心を捕らえて離さない。
「伝わったかな?」
問われてリタはどう答えようか言葉に詰まる。
黙ったままのリタに、ジェラミーはやはり一度は告げなければ伝わらないか…と呟く。
「リタ、愛していr… ――「わかった…!わかったから…ッ!」
リタは慌てて遮った。――これ以上は恥ずかしくて堪らない。
「わかってくれたんだね!そしたら今からいいかい?」
「?」
「おまえさんがほしい」
「?!!ちょっと待っ …――「2000年 生きてきて、こんな気持ちは初めてだよ」
リタの制止の声がジェラミーには聞こえていないようで。
きらきらと瞳を輝かせる姿は彼の純粋さを物語っている。
「リタ」
蜘蛛の糸を解かれたリタはジェラミーの腕の中。
「ジェラミー…」
抱き締められ、
「 ジェ…ラミー…///」
唇づけされ、
「ん~~~ッ///」
押し倒されて。
「…はっ、ん、」
そして…
「あっ、あぁっ、」
リタの声がだんだんと甘くなっていく―――。
<続きかい?
そいつは行間を読んでくれ。>