コミュニケーション
1幕間1 学校にて
「ちょ...ちょっと待って!?マツィヤちゃん!針明らかに刺さるよ というか刺さってるはずだよ!?」
「こんなカサゴより軟ァ~弱♡な針なんて俺には刺さらねえよ」
家庭科の授業を受けていた井上だったが授業が終わってもまだ作業を続けているマツィヤが気になってみてみるとマツィヤは自身の頑丈さに物を言わせてガンガン自身の手に突き刺す勢いでは縫い物をしていた
「それに別にテメェがケガする訳でもないし別に良いだろ この後は放課後だし終わったら帰るよ」
「えぇ...」
相変わらず突き放す言い方だが井上としても一応破面が来た際に助けてくれた手前 手助けしてあげたいとも考えていた
「おや...居残りかい?僕はミシンを使いたいと思っていたが隣で使ってても良いかな?」
「あっ石田君!ちょうどいい所に!かくかくしかじかー!」
「井上さん...かくかくしかじかを直接言っても分からないよ」
ツッコミをされ井上は状況を説明する そうでなくとも今まさに暴力的な縫い物が進行しているのだが
「石田雨竜 俺はテメェみたいな雑魚に教わるつもりは...」
「いくら頑丈だからと言って怪我をしないとは限らないよ せめて怪我をしない所まででいいからレクチャーさせてくれないか」
石田は真摯に正面からマツィヤに手伝う事を願い出た マツィヤもここまでされては断るに断れない
「わ...わかった せいぜい俺にしっかり教えろよ ざぁこ...♡」
「何で君は毎回僕の事を雑魚扱いするんだ...?」
「ど...どうでも良いだろ!」
(もしかして結構いい子なのかなマツィヤちゃん? ダルヴァさんはなんとも言えないけど)
井上は少々疑問に思いつつ石田と共に裁縫を教えていった
幕間2 修練場にて
「剣禅ってのはな...こう胡坐を組んで」
「これでいいか? おいどうなんだ スベスベマンジュウガニ♡」
「ああ良いぞ 良い感じに太刀魚を膝に乗せて...ってなんで太刀魚乗せてやがんだ!しかもスベスベマンジュウガニってふざけてんのかテメェ!」
修練のしたいというマツィヤの提案に割と乗りよく乗って 今はノリツッコミをしているの班目一角
「...スベスベマンジュウ"ケ"ガニの方が良いのか?虚しくなるぞ」
「余計なもん着けてんじゃねえ!!さっさと集中して自身の魂と向き合うんだよ!」
マツィヤには不本意だが『魚道』というある種の技術ツリーがある ダルヴァが一体どんなヤラカシをした結果なのかは分からないが自身の魂にはきっと魚が刻み込まれている
「生臭い...だけどやるしかないか」
マツィヤは自身の魂に精神を集中する 築地だ 多分早朝の
「競りやってる...」
「なんの!?」
マツィヤはとりあえずダルヴァの預金から全額払って冷凍マグロを買った
「競りよわよわ♡マグロも買えない雑魚共♡」
「どうなってんだよ精神世界...そもそもマグロ一本は相当高いだろ(テレビ知識)」
そして太刀魚はマグロになった
「意味わかんねぇぇよ!!??」
「競りって楽勝じゃん♡これからは俺がどんどん同業者を負かしてやる♡」
うんうん!これもまた魚道だよね!
幕間3 日番谷到来
「鬼道を教えるのは構わねえ だが一つ聞きたい事がある」
「なんだよ 弱小クリオネ坊主」
「(クリオネ...?)小さいという文字を次使ったら殺す…ダルヴァの過去についてだ ダルヴァの行動を纏めるとどうにも涅の野郎とひと悶着あったようだしな」
日番谷にとっては最近までダルヴァは流魂街での平和な日常の一部だった それが今や動乱の一ピースである
「ダルヴァの片腕だけどアレは涅マユリの施設から逃げるために自分から切ったんだ いろいろ頭働かせて逃げようとしていたがこれ以上マゴマゴしていたら死ぬと感じかららしいぞ 弱...よわよわ♡クリオネ」
「...そうか ダルヴァは侵入してから危害を加えたのは涅の野郎がやらかした爆弾と涅自身と決闘(ラップバトル)に負けた浮竹の庭のみだった 復讐のために最低限で済ませていたから死神側もあまり追及するつもりはないらしい」
正直言えばあれこれ言われているのはダルヴァより涅の方であり 浮竹は今は盆栽を更に猛勉強中である
「ふーん ダルヴァについて聞きたきゃこれ以上は本人に聞けよ あいつについては正直俺も良く聞いてねえんだ 興味ないし」
「そうか 答えてくれてありがとよ...とりあえず破道縛道を一から練習していくか」
日番谷としてはダルヴァはこれからどうするのか見極めなければならないと改めて考えた