ゲンム飛彩が秘書ファイトの玩具を見つけた後の夜の話

ゲンム飛彩が秘書ファイトの玩具を見つけた後の夜の話


「ひっ!!? あっ、待ってコレ…! こんなのいつもと違っ…!! あっ!あっ、やだっ…!!」

「……大丈夫だ。…大丈夫だから…安心して、委ねてくれ…」

「だってこんな…ッ!? あっ、んんッ!!? あ゛ッ!? こんなの、やっ…!! ああっ!?」



喉が痛い。身体が全体的に怠くて、重い。行為の後ならそうなっても不思議ではないが、今晩のわたしの身体はどうにもおかしい。最近はご無沙汰だったとはいえあんなにも身体の感覚が鋭敏だったのは欲求不満にしてはあまりにも不可解だ。

「…ねぇ、飛彩。話があるんだけど、良い?」

「ん…何、グラファイト…」

「今日、わたしの身体のパラメーター弄ったりしてない?」

分かりやすく硬直する飛彩。

もうこれは確定したとみて良いだろう。

「……………」

「…飛彩」

「………………………」

「飛彩! 目を逸らさない! あーもうやっぱり!! 絶対おかしかったもん…!! 少し触られただけであんな風になるはずないし!!なんでそんなことしたの!!」

「……それは……グラファイトが…」

「わたしが何?」

「俺が至らないばかりに……ああいうヤツ使うのが嫌で…凄くムカついて…だから勝手に弄りました…」

「…ああいうヤツ…?」

待ってくれ。ちょっと待って。もしかして飛彩は……。

「……イボついたやつとか、エグい形状のバイブとか……いっぱいあって…俺じゃ物足りないのかなぁ…って…」

「見たの……? わたしの…」

「……ああ。……いや! 実際見るつもりは無かったんだ! いきなり転がり落ちてきて…!! 見た後はちゃんと直したから!!!…グラファイト…? ごめん! ごめんなさいっ! 嫌いにならないで!! 勝手に身体弄ってごめんなさい!お願いゆるして!!ねえ!!」

布団にくるまって顔を覆った。

…只管に恥ずかしい。アレもコレも見られたって…ああ…!

今は飛彩の顔もまともに見れない。とにかく、今度からパラメーターを勝手に弄らないよう厳命しないと……。

…せめて、きちんと許可を取って貰わないと…。



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