ケケラ&ベロバ暗躍編②

ケケラ&ベロバ暗躍編②


沙羅「ううっ……」

CRに搬送された沙羅はゲーム病の症状で苦しんでいた

飛彩は診察をし、進行の速さに焦りを覚える

しかしドクターの自分がそれを表に出すわけにはいかない

景和「姉ちゃん‼︎おい、大丈夫かよ‼︎」

取り乱した彼女の唯一の家族がいるからだ

感染源は或人の誕生日パーティーの時に出現したジャマトだろう

しかしあの時のジャマトは召喚したガシャコンウェポンで倒せるレベルだった

飛彩「1日足らずでここまで急速に進化するとは…」

飛彩は冷静を保とうとするも焦りが現れてしまう

景和「飛彩さん‼︎姉ちゃんは、姉ちゃんは助かるんだよね⁉︎」

取り乱した景和に肩を掴まれ飛彩は問い詰められる

しかしここでいつもの様に『俺に切れないものはない』と言う台詞は言えなかった

それだけ自分も動揺していたのだ

飛彩「感染源になったジャマトを倒せば、お前の姉は……」

だから一般的な答えしか言えなかった

景和「じゃあそいつはどこにいるんだよ‼︎」

彼の言葉は至極真っ当なものだった

自分の言葉の曖昧さにメスを入れられ、飛彩は俯く

『小姫!どうして黙ってたんだっ!』

『飛彩…』

『感染症で苦しんでいたなんて、俺は一言も聞かされてなかった‼︎どうしてだっ⁉︎』

『飛彩…世界で一番のドクターになって…』

恋人の小姫が消滅してしまった時のことが鮮明に脳裏に蘇る

あの時の取り乱していた自分と同じだ、と飛彩は景和のことを思う

このまま消滅してしまったら……彼はどうなってしまうのか

飛彩は顔を上げる

飛彩「感染源のジャマトは必ず見つけ出して必ず切除する」

自分の中の勇気を振り絞って飛彩は景和に沙羅を救うことを宣言する

「そんな安請け合いして大丈夫かぁ?」

その時だった、男の声が響く

景和と飛彩が声の方を向くと、スーツを着たカエルの置き物がいた

景和「ケケラさん……?」

飛彩「ケケラ……‼︎」

それはカエルの置き物の姿のケケラが発した声だった

飛彩は怒りを露わにケケラに詰め寄る

飛彩「貴様だな?桜井沙羅をゲーム病に感染させたのはっ‼︎」

ケケラ「はっ、いけすかない顔をしている癖にこんなに取り乱すとは笑えるぜ」

飛彩「黙れ‼︎余計なことを話している暇などない‼︎感染源のジャマトはどこだ⁉︎」

飛彩はケケラに向かって叫ぶ

しかしケケラは動じない

ケケラ「じゃあ探してみろよ、お前らはゲームをクリアして治療をすんだろ?」

ケケラは飛彩を嘲笑う

一方で景和はケケラが自分の姉の命を危険に晒したと言う事実が飲み込めないでいた

景和「嘘でしょ?何で姉ちゃんを……」

ケケラ「本当はお前の姉をデザグラに参加させたかったんだが、機械が邪魔しやがってな…だからベロバと手を組んでお前の姉を感染させたんだ、俺はお前がデザグラで必死に戦う姿が見たいんだよ」

ケケラは悪びれる様子もなく平然と言い放つ

飛彩「そんな理由で命を弄ぶか、さすが倫理観の狂った未来人だな、貴様もベロバも‼︎」

飛彩はケケラに怒りをぶつける

自分勝手な理由でここまで最低なことをするとは思わなかったのだ

ケケラ「だから言っただろ、俺は笑いたいんだよ」

飛彩「この……ギャンブル依存症が‼︎」

ケケラと飛彩の言い合いを聞いていた景和は口を開く

景和「……結局ケケラさんは自分のことしか考えてないんだ」

ケケラと飛彩の言い合いを聞いていた景和は口を開く

景和「……結局ケケラさんは自分のことしか考えてないんだ」

景和の言葉にケケラは反応する

ケケラ「おいおい、失礼なこと言うんじゃねぇよ、俺は仮面ライダーになる前のお前の行動に惚れ込んで仮面ライダーに推薦してやったんだぜ?」

景和「だからって、姉ちゃんを苦しめる様なことをするのは間違ってるだろ⁉︎何がサポーターだよ‼︎」

その時ベッドから沙羅の苦しむ声が聞こえて景和はベッドに駆け寄る

景和「姉ちゃん⁉︎」

飛彩は2人の様子を見て、ケケラを睨みつける

飛彩「貴様は必ず切除する、それだけは覚えておけ」

怒りのこもった声で飛彩はケケラに言い放つ

ケケラ「はっ…そんなことできんのか?まず桜井景和の姉を助けられるのかって話だよなぁ、まあ楽しみにしてるぜ」

ケケラは平然とそう言うとCRからワープでどこかに去って行った…

苦しみながら沙羅は景和の手を握る

景和も姉の手を握り返す

すると沙羅は口を開き、途切れ途切れに言葉を話す

沙羅「私も……景和みたいにしていたら、今こんな風に苦しんでいなかったの、かな…」

沙羅はデザイアグランプリのことは分からないが、ケケラの言葉から弟がやはり何かに巻き込まれていることは確かだと思ったのだ

だがデザイアグランプリに参加したからと言って、楽な道が歩めるわけではない。

リタイアして自分の理想を失ったり、退場してしまえばこの世界から存在を消されてしまうこともあるのだ

景和「姉ちゃん‼︎今はそんなこといいから‼︎」

景和は沙羅に必死に呼びかける

飛彩はまたある事を思い出す

飛彩『何故、ライダークロニクルをプレイしていた?』

灰馬『小姫ちゃんを失って悲しんでるのは、お前だけじゃない。仮面ライダークロニクルをプレイすれば、消滅した人が復活する。そう思って…でも、結局1体も倒すことができなかった…自分が情けない!』

飛彩『親父…』

それは父親の灰馬が小姫を取り戻すためにゲーム病に感染することを覚悟の上で仮面ライダークロニクルをプレイしたはいいがグラファイトや当時敵対していたパラドにやられてゲーム病が悪化してしまった時のことだ

自分のことを思っている家族が危険な道を選ぶ

それもまた沙羅の姿と重なり飛彩は拳をぐっと握る

飛彩「桜井さん、そんなことをしたら弟さんが余計に心配してしまいます」

沙羅「だけど…私だって景和が辛い思いをしているなら……っ‼︎」

ゲーム病の症状で沙羅は苦しむ

景和「姉ちゃん‼︎……そうだ、姉ちゃんを襲った化け物はどんな奴だったの⁉︎」

景和は沙羅にジャマトの特徴を聞き出そうとする

飛彩「やめろ景和‼︎」

それはゲーム病の症状を悪化させる行動でしかない

景和「姉ちゃん⁉︎」

沙羅の体が半透明になり景和は驚く

飛彩「ジャマトのことを聞いて症状が悪化したんだ‼︎」

飛彩は景和の行動を窘める

しかしそれでも沙羅は口を開く

沙羅「……なんか、身体中に植物の蔓みたいな模様が入っていて、頭は何かオレンジ色の七面鳥みたいな感じだった…」

沙羅は苦しみながら、ジャマトの特徴を2人に伝える

景和「何だよそれ…」

景和は沙羅の説明にツッコミを入れるが、飛彩は冷静だった

飛彩「なるほど……本当にジャマトとバグスターウィルスを融合させた様な見た目だな」

だがそんな目立ちやすい姿だ、探し出せば見つかるかもしれない

飛彩「分かりました、情報をありがとうございます。必ずあなたを救ってみせます」

飛彩は沙羅に向かってそう言い、ポッピーに声をかける

飛彩「ポッピーピポパポ、桜井沙羅を頼む」

ポッピー「うん、分かった、飛彩」

ポッピーに沙羅を託し、飛彩はジャマトを探しに向かおうとする

景和「待ってください飛彩さん、そのジャマト俺も探します」

飛彩「何を言っている、お前は姉の傍にいろ‼︎」

飛彩は景和の提案を蹴る

自分が小姫が苦しんでいる時にできなかったことを優先して欲しかった

景和「だけど、姉ちゃんは俺がこの手で助けるんだ‼︎」

景和は飛彩に食い下がる

飛彩はため息を吐く

飛彩「お前は本当に姉のこととなると必死になるな」

景和「当たり前でしょ、たった1人の家族だから」

そう言い切る景和に飛彩は小姫のことや灰馬のことをまた思い出していた


CRを出ようとする2人に沙羅が話しかける

沙羅「つーちゃん……ソルド20さん、私があいつらから逃げる時にカエルの化け物に襲われてるの、だから、つーちゃんも……」

沙羅の口からソルド20の危機が伝えられる

誕生日パーティーで言ったばかりだと言うのに無茶をしたのかと飛彩は心配に思う

景和「そんな…ソルド20さんが」

飛彩「ソルド20も見つけ出す、それで問題はない」

飛彩は諫や唯阿に連絡を入れる。

カエル狩りの件を知っているからだ

或人は誕生日パーティーの後も祢音や冴と一緒にいるらしく遠慮して連絡は敢えてしなかった

彼らもガジェットの破損やソルド20が行方不明になっていることで異変を察したらしい

飛彩「小児科医や開業医には連絡がついた。とりあえず事情は説明した」

飛彩の言い方に景和は引っかかるものを感じる

景和「……貴利矢さんは?」

飛彩「連絡がつかなかった」

景和「……えっ?」

景和は誕生日パーティーの時の貴利矢を思い出す。

いつもなら冗談や嘘を言う彼が、途中退席したりと何となくノリが悪かったのだ

こういう時もあると言われた仕方ないが、何かおかしいものを感じていた

飛彩「今はお前の姉が優先だろう」

景和「はい……あっ、俺も‼︎」

景和も電話が通じるデザグラのプレイヤー(祢音や冴以外)に事情を説明する


一方その頃…

とある場所にてソルド20は捕えられていた

ソルド20「は、離せ‼︎桜井沙羅が……っ‼︎」

捕らわれたソルド20は沙羅を助けなければ、と焦っていた

それをベロバは嘲笑う

ベロバ「助けるってどうするのぉ?今頃あの女はこのジャマトが持つバグスターウィルスでゲーム病が進行して消えちゃってるかもねぇ?」

ベロバから告げられた沙羅の現状を知ったソルド20は愕然とする

あの時自分がケケラにやられなければ、と自分を責めてしまう

ソルド20「くっ……」

悔しそうな表情を浮かべたソルド20を見てベロバは喜ぶ

ベロバ「あら、機械も不幸を感じるのね?いいもの見ちゃった♪」

そこに人間態のケケラが現れる

ケケラ「戻ったぜ」

ベロバ「ちょっとこいつ機械のくせに不幸そうな顔してるでしょ?すごい笑えない?」

ケケラは捕らわれたソルド20を見る

ソルド20「貴様、何のために桜井沙羅をデザイアグランプリのプレイヤーにしようとしたり、ゲーム病に感染させた⁉︎」

その言葉にケケラも笑う

ケケラ「俺はあいつに本気になって欲しいだけだよ、あいつの起爆剤は姉だからな」

ケケラは自分のしたことなど全く気にする様子もなく言う

ソルド20「そんなことで……」

ケケラ「あ?そんなことってなんだよ、俺が笑える様にして何が悪い?」

ケケラは自分勝手な考えをつらつらと述べる

ベロバ「まあ…とりあえずあんたを助けるためにあいつらも動いてるでしょうけど……簡単に行くかしらね」

ソルド20「どういう意味だ?」

ベロバ「新しいゲームが始まったのよ」

ベロバはデザイアロワイヤルが開催されたことを告げる

ケケラ「これでお人好しのあいつも本気を出してくれりゃいいんだがな…」




















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