ケケラ&ベロバ暗躍編①

ケケラ&ベロバ暗躍編①


仕事が終わった沙羅は1人帰路についていた。

弟が夕飯を作って待ってくれている

両親を亡くしてから弟とそんな風に暮らしてきた

自分は働いて弟を大学まで行かせて、その分弟は家事全般をする

そう言う役割分担で弟と暮らしてきた

なのに、最近弟はどこかに行ったり、大怪我をして入院したりしている

そして弟の生活から考えられないとある医師との関わりやヒューマギアとの関わり

弟の世界が広がるのはいいが、沙羅には弟の身に何かがあったのでは、と思うところがあった。

だから紗羅は弟に何が起こっているのか知りたい気持ちもあった

その時だった

目の前にスーツを着崩した柄の悪そうな中年男性が現れる

「桜井景和の姉だな?」

彼は薄笑いを浮かべて沙羅に話しかける

そんな男が夜道に現れたので当然沙羅は警戒し、スマホで警察を呼べるようにする

しかし男にはその行動が読めていたようで、男は余裕の表情を崩さない

「まあまあ焦るな…俺は何も悪いことはしねぇよ、ただ弟のことで悩んでいるんだろうなと思って助けに来たんだよ」

沙羅は男の言葉に疑問符が浮かぶ

何故自分が弟、景和のことで悩んでいるのかを見抜いたのか?

「弟が何に巻き込まれているか知りたいんだろ?だったら簡単だ、こいつに触ればいい」

男は沙羅の考えを代弁し、黄色い大きな箱を開ける

黒い楕円型の物体と、その真ん中に装着するとちょうど良い小さな円柱型の白黒の動物の模様が書かれた物体。

男は沙羅にその小さな円柱型の物体に触れと言う

「そうしたら弟のことが分かるぜ?」

沙羅は一瞬戸惑ったが、景和のことを考えると、その物体に意を決して手を伸ばす

その時だった

ソルド20「沙羅さん、それに触ってはいけない‼︎」

ソルド20が武装しながらその場に現れ沙羅を制止し、黄色い箱を叩き落とす

沙羅はソルド20が突然現れたことに驚きを隠せなかった

沙羅「つ、つーちゃん⁉︎」

沙羅の言葉に男は反応し、笑う

「何だ、機械なんかにあだ名つけてんのか」

男の言葉に沙羅は怒る

沙羅「機械って何⁉︎つーちゃんのことそんな風に言わないで‼︎」

ソルド20に庇われながら沙羅は男に反論する

男はため息をつき、笑う

「本当お前ら姉弟は似ているな……だが俺は笑いたいんだよ」

男はそう言いながら緑色のカードが装填されたレーザーレイズライザーを取り出す

そして…

『KEKERA SET』

ケケラ「変身」

『LASER ON』

『KEKERA LOADING』 

『READY FIGHT』 


ベロバ「フフフ…始まったようね」

ベロバは遠くからジャマト共々その様子を見ていた


沙羅「な、何これ、蛙⁉︎」

ソルド20「こいつも仮面ライダーなのか…」

沙羅を庇いながらソルド20は変身したケケラを見て呟く

カエルのような角張った緑色の物体がそこにはいた

ソルド20の分析では彼も仮面ライダーだと言う結論が出る

そんなソルド20が油断した時だった

ケケラ「邪魔なお前には大人しくしてもらうぜ」

ケケラは口から粘着弾を吐き出し、ソルド20の体を動けなくしてしまう

沙羅「つーちゃん⁉︎大丈夫⁉︎」

沙羅は動けなくなったソルド20を助けようとするが、粘着弾から剥がすことができない

ソルド20「これでは変身することも……沙羅さん、逃げろ……‼︎」

しかし沙羅はソルド20を置いて逃げるなどできなかった

ソルド20「私のことはいいから、早く‼︎」

鬼気迫るソルド20の声に押され、沙羅は逃げ出す

沙羅「ごめん、つーちゃん‼︎」


或人の誕生日パーティーが終わってから…

唯阿は偵察用のガジェットが破壊されていることに気づいた

唯阿「何⁉︎いつの間に……‼︎」

まさかの事態に唯阿は驚きを隠せなかった

或人の誕生日パーティーを開催している隙を狙われたのか

諫「おい、どうなってやがる⁉︎」

諫も状況を飲み込めず焦りを隠せない

あの時ケケラを捕まえるなど甘いことを言ってないで変身して倒しておくべきだった、と諫は自分自身に対して悔しく思う

その時唯阿は別のことに気づく

唯阿「そう言えばソルド20はどこに行ったんだ?」

唯阿はいつの間にかソルド20の姿が見当たらずソルド9に尋ねる

ソルド9もソルド20がいなくなっていたことに気づいていなかった

ソルド9「それが、パーティーが終わったらいなくなっていて…」

唯阿「何してるんだ⁉︎今すぐ探せ‼︎」

唯阿はソルド9や他のソルド達に指令を出す。


沙羅「はあ…はあ…‼︎」

ソルド20を置いてケケラから逃げた沙羅は大分遠くまで来ていた

沙羅「……どうしよう、つーちゃん……」

沙羅は嘆くがどうしようもない

今更戻ったところで非力な自分がソルド20を助けられる訳がないのだ

その時だった

ベロバ「みーつけた♪」

沙羅の目の前にベロバが現れる

沙羅はベロバと直接対面したことはないが、沙羅は先程現れたケケラと似たような異様さを感じていた

沙羅「……あなた、誰?」

沙羅は再び警戒してベロバに問いかける

そんな沙羅の様子を見てベロバは笑う

ベロバ「あんたは知らなくていいわよ」

沙羅「え?」

その瞬間、ベロバの背後からジャマトが現れる

沙羅はその姿を見た瞬間、両親が似たような化け物に襲われて殺されるのを見ていることしかできなかったことがフラッシュバックし逃げないといけないのに固まってしまう

沙羅「……っ‼︎」

フラッシュバックに襲われている沙羅を尻目にベロバは話し続ける

ベロバ「あれに触らないならこうなってもらうわよ♪」

ベロバがそう言った瞬間、ベロバが連れていたジャマトが沙羅の体に触れる

沙羅「……へ?」

ただ触るだけ?と沙羅が拍子抜けした瞬間だった

沙羅「あっ……‼︎」

突然胸が苦しくなり、息苦しくなる

沙羅は何が起こったのか分からなかった

ケケラ「ったく…本当はこっちに触って欲しかったんだがな」

変身解除したケケラはIDコアを見ながら呟く

沙羅「あなた……いつの間に……‼︎」

沙羅は苦しみながらケケラが目の前にいることに驚きを隠せなかった

ならばソルド20はどうなったのか

ベロバ「まあいいじゃない、姉がゲーム病なったらそれはそれであんたの推しだって本気になるんじゃないの?」

ベロバはゲーム病に感染し意識を失った沙羅を見ながらケケラに向かって言う

ケケラ「まあそりゃそうだが……確かに鏡飛彩にも嫌がらせができて笑えるかもな」

悪意に満ちた未来人2人は笑っていた。


飛彩「とりあえずこれで問題はない」

病院に戻った飛彩は新人の外科医への指導を終えていた

患者の容態も安定しており、一安心…そう考えながらCRに彼は戻る

その時沙羅の救急搬送の連絡が入った

飛彩「何だと……⁉︎」

あれだけ沙羅に注意を払っていたのにその沙羅がゲーム病を発症したのだと言う

飛彩は驚きを隠せなかった


一方でアーク達がいるアジトではアークとイズが話していた

アズ「アーク様よろしいのですか?」

アーク「何がだ?」

アズ「あのスエルってやつです、あいつが提案してきたゲーム…、あれは私達の当てつけですよ」

スエルに初めて会った時、アズは一応スエルにアークの面会を了承した

その際に彼が言ってきたことを思い出していた

アーク『アズから話は聞いている、私達のゲームと同時進行でやりたいゲームがあるらしいな』

スエル『ああ、この時代でのデザイアグランプリは終了だ、もう収集がつかなくなったからな。だが撤収前に最後のゲームとしてやりたいゲームがあってね、それを君たちのゲームと同時にやりたいのさそのほうが盛り上がるしね』

アーク『……』

スエル『それに君たちにも何かと都合がいいだろ?何せそっちは悪意ある者を集めている、君達の進みが遅いゲームと平行して行えば君達に相応しい存在が見つかると思うよ』

アズ『あんた何様のつも…』

スエルの自分の主人でもあるアーク対して遠回しながら侮蔑する言葉にアズは反論しようとする

しかし…

アーク『待てアズ……いいだろう、お前の要件飲んでやる』

アズ『アーク様!?』

なんとアークは止める。それどころかスエルの要件を飲んだのだ

スエル『ほう、そこの秘書と違って随分物分りがいいな』

アーク『貴様の言うことは最もだからな、それに反論する結論はない』

スエル『ふふ、そうか。じゃあ私が提案するゲームだが…』


そうしてスエルの提案するゲーム、及びルールを聞きそれを受け入れ今に至るのであった

アズ「あいつアーク様をバカにして…!あんなヤツ今すぐにでも!」

アーク「だが、あいつの考えるゲームは面白い。それにまさか私と同じような考えにしてることにもな、あいつが今後どのように出るのか楽しみだ」

アズはアークを馬鹿にしたスエルに対して怒っていたがアークはむしろスエルに興味が湧いていた

まさか同じようなゲームを考えていたとは思っても見なかったのだろう、未来人の悪意を舐めていたといえばそれまでたがその悪意がアークにとっては嬉しいものだった

アーク「だがいつまでもここで止まっていく訳にはいかないな、私達も準備するぞ、アークグランプリの開催を…!」

アズ「し、承知しました…」

そう言ってアークは部屋から出て、アズはただそれを了承するのであった

アーク(しかし…面白いものだ、まさか一度廃止したゲーム、デザイアロワイヤルをまたやるとはな)

アークは部屋を出ていく中そう思った

スエルが同時進行として考えたゲーム

それはデザイアグランプリが別の者に乗っ取られたときに開催され、デザイアグランプリの参加者、悪魔を相棒にする家族、そして鏡の世界で己の願いのために正義もなく戦い合う騎士達と本来なら会うことがなかった仮面ライダー達が出会い、そして殺し合いをした最悪のゲームデザイアロワイヤルだったからだ












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