クワゼロ後、刑務所のシャディクに会いに行ってウザがられるグエルの話
死ネタ注意
なのにテンションは軽いので注意
フランクに不謹慎ですのでご注意ください
解釈にも注意
「シャディク会いにきた」
「会いにくるなって言ったよな?帰れよ」
「まぁまぁ」
「何がまぁまぁだ、グエル、お前暇なのか?」
「前したろその話、暇じゃないが煮詰まって暇になってるから来てんだよ」
「…だから何だそれは、お前に言いたい事も話したい事もいい加減ない」
「ネタ切れかよ、なんかだせよ」
パンパンッ
「何なんだよ!…何だその手拍子は!!」
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「会いにきた」
「フランクに来るな…あと読書中なんだ、帰ってくれ」
「…何読んでるんだ?…ジャ◯プか?」
「これが週刊誌に見えるか?!自費で買った本だよ」
「差し入れ禁止だったな」
「……」
「それで来週のジャ◯プのネタバレ、俺が聞いた話だと…」
「俺マガジン派なんだよ」
「そう言えばそんなこと言ってたな」
「…お前まだジャンプ読んでるのか」
「もう読んでねぇな…高校にいた時は読んでたけど」
「……」
「じゃ、ジャ◯プネタバレしていいか?」
「俺は昔からネタバレしてくる奴は嫌いなんだよ」
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「会いにきた」
「会いにくるな、帰れ」
「ミオリネが来たんだってな」
「誰に聞いた?」
「ミオリネが言った」
「お前、地球に行ったのか?」
「行ってるよ、何度もな、それでもこの体たらくになっている」
「案外忙しないな…ラウダにも会ったりするのか?」
「話を聞くぐらいだ…でもミオリネと一緒に忙しそうだからなぁ」
「彼女に迷惑かけるなよ…忙しい身なんだ」
「お前は逆に暇そうだな、この前は割り箸を箸袋に延々詰めてたらしいじゃねぇか」
「刑務だ!お前知らないだろ!あれだって仕事だぞ?!」
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「シャディク会いにきた」
「…ニュース見たよ。
ジェタークの新CEO、殺されたお前の後継が決まったそうだ、お前まだその服着てるのか?ニュース見てるか?」
「ニュースは見れん、人がいる事はわかるがそもそも俺は何も見えない。お前が今何してるのかもさっぱりだ。
あと服とか知らん、お前が俺の事をそう認知してるだけだろ?」
「じゃぁ俺が高校時代のお前を想像したらそう見えるの?」
「やってみたらどうだ?…変わったか?」
「変わった……懐かしいな、無駄に偉そうだったグエルが見える。」
「何だ無駄に偉そうって」
「……」
「何だよ」
「改めてさ、お前、何で俺に会いにくるんだ?」
「お前以外だと色々騒ぎになるから」
「……」
「犯人も捕まった、会社も俺の抜けた穴も埋まってダメージも切り抜けた、ラウダも好きに生きるって言ってた。
それでも場所がわからず暇だったし、話し相手ぐらい欲しくなる」
「はぁー…」
「何だそのあからさまなため息は」
「ちなみにさ…わかったりするの?」
「何を?」
「俺は近いうち死ぬのか?」
「お前ネタバレ嫌いって言ってたろ」
「……」
「…わかった、死ぬ、お前も近いうちに死ぬ。だけど勘違いするなよ、言うために会いにきたとか俺がお前の死神だとか、そう言ったことは一切無い。
それなら最初に会った時に言って終わりだ」
「さっきも言ってたな、向かう場所がわからないって」
「そうだったんだよそれが暇でな……あぁ、それともう一つ、お前、脱獄の話断ったから死ぬと思ってたらそれは違うからな、多分何やっても死ぬ」
「はぁー…」
「落ち込むなよ」
「落ち込んでない、むしろ臨むところだ、このため息は死んだ後もお前が横でうるさそうだから今からすでに憂鬱って意味のため息」
「俺はいないよ、向かう場所がわかったから今からそこに向かう」
「は?」
「もうどこに向かえばいいかはっきりわかるしな、もう会いに来ないってお前に言いにきた」
「………
地獄で待ってるって?」
「俺とお前は同じ地獄には行けねぇよ、だってお前、誰も殺していないだろ」
「……」
「シャディク、死んだと思ったら目が覚める、そしたら明るい場所に向かうんだ。」
「なかったら?」
「なかったら探すんだな、俺みたいに」
「どれだけ探せばいいんだよ、暇な時の話し相手もいないのに」
「知らん、暇な時に話す相手を見つけてないお前が悪い」
「……」
「さよならだシャディク、あと今まで付き合わせて悪かったな」
「……」
「もう会いにこねぇよ、ありがとう…お前も良い旅路を」
「……」
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って言う話
番外編
解釈つよつよ注意
左右は無いはず
「おいシャディク!」
「…」
「シャディーク!!」
「…」
「お前見えてるだろ、おい!」
「…」
「なんか言えよ!」
「…」
「見えてないふりしてんじゃねぇ!」
「…」
「…今日ミオリネくるぞ」
「…っ」
「あ、ちょっと反応したな今」
「グエルきさま!」
「落ち着け、ガチだ、嘘はついてないそろそろ看守から連絡くるぞ」
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「グエルお前は」
「何だよ」
「ここに来ても何の利もないのによく来るな…これだけ色々言われて何も思わないのか?」
「思わない事はねえよ」
「なら、言ってみろよ俺に言われっぱなしで腹立たないのか?言いたいことあるだろ?」
「…死んだ人間の悪口言うのは良くないぞ……っ!ってお前今何か投げたろ!あっぶねぇな!傷つくだろ!壁が!」
「お前…本っ当に他をあたれ」
「他も当たってるっての、ここに来るのは…ほら、…俺生きてた時一度も面会してないだろ…」
「……」
「お互いしがらみもあるし、嫌われてて本気で殺そうとしてくる奴に会いに行くのは、やっぱ怖ぇしよ、何言われるかも何話せばいいかもわかんねぇし」
「……」
「そうだ、言いたい事だったな…父さん殺してさ、会社継いですっげー大変だったんだよ、経営も上手くいかないし大人と商談なんて何話せばいいかわからないし、駆け引きも下手くそで」
「……」
「シャディク、お前すげえよ、全部やってたんだろ?それやりながら学校行って勉強して決闘委員会出て」
「…うるさい」
「俺が馬鹿な学生やって、決闘だ何だって遊んでる間ずっと社会人に混ざって努力してたんだな…大変だっただろ」
「…大変だったさ」
「そうだよな……泣くなよ」
「……」
「…じゃぁ、今日はもう行く、やっぱこう言う話は一旦死んで生きてる時の条理捨ててこないとできんな、有意義だった、ありがとうシャディク」
「…、…」
「暇になったらまた来る」
「…、……」
「ふっははっ…何だそれ」