クソ真面目武人系駆け出し賞金稼ぎの青年に手を出すニセルフィ

クソ真面目武人系駆け出し賞金稼ぎの青年に手を出すニセルフィ


※ニセルフィが攻め

※R-18

※無理矢理・睡姦描写あり

※受け役の青年がだいぶチョロい

※何でもいける人向け



「貴様が『麦わらのルフィ』だなっ!?覚悟しろっ!」


 どこからか拳を構えて躍り出てきた青年は、ニセルフィにビシリと指を突きつけて、鼻息荒く宣戦布告した。それに対して一瞬面食らったものの、すぐに普段のヘラヘラとした笑顔を浮かべてニセルフィは真っ向から対峙する。


「へっへっへ、この『麦わらのルフィ』を前にして怯まずに挑んでくるとは……なかなか度胸のあるヤツじゃねェか」

「僕は賞金稼ぎだ!賞金稼ぎが賞金首を前にして怖気付く訳がないだろう!」

「そうか。だったら、かかってこいよ」


 ニセルフィが手招きすると青年は拳を構えて突進してくる。その勢いはなかなかのものだ。当たれば痛いでは済まないだろう。しかし、テクニックはお粗末なもので狙いもタイミングもメチャクチャなパンチだ。明らかに戦い慣れていない様子から察するに、賞金稼ぎとしてはまだまだ駆け出しで経験が浅いらしい。そんな青年の拳を、ニセルフィは余裕綽々でヒラリヒラリとかわし続けた。


「どうしたよ?そんなんじゃいつまで経っても当たらねェぜ〜?」

「くそぉ!ちょこまかと動き回るな!」


 青年は顔を真っ赤にして叫ぶと、ニセルフィに向かって何度も殴りかかる。しかし、そのどれもがあっさりと避けられてしまう。ひょいひょいと躱していくニセルフィに対し、青年の息が上がり始めた。はぁはぁと荒い息を吐いている青年に向かって、ニセルフィは挑発的な笑みを浮かべる。


「おいおい、もう終わりかァ?」

「……まだだ!」


 青年は再び拳を構えると、今度は大振りせずに細かい連打を繰り出してきた。先ほどよりもスピードが上がり、鋭い攻撃にニセルフィは避けるのがやっとだ。


「うおっと……!なかなかやるじゃねェか」

「当たり前だ!僕はお前を捕まえて……賞金稼ぎとして成長してみせるんだっ!」


 ギラギラと瞳を輝かせながら青年はニセルフィに殴りかかる。右ストレート、左フック、足払いと多彩な攻撃で攻めてきた。


「まだまだァッ!!」

「なっ!?速ェ……!!」


 青年は拳を振り抜いた直後、回し蹴りを繰り出す。その流れるようなコンビネーションを喰らったニセルフィがよろけ、そこにすかさず追撃を仕掛けた。ただでさえ不安定だった体勢に青年の攻撃がクリーンヒットし、ニセルフィは床に倒れ込む。青年はそれを見て勝利を確信し、ガッツポーズをした。


「やった!ついに……ついに勝ったぞ!!これで僕も一人前の賞金稼ぎに……ん?」


 勝利に浸っていた青年だったが、倒した男の姿をよく見てみると『麦わらのルフィ』の手配書とは少し違う雰囲気を感じた。まず、目の下に傷が無いし、麦わら帽子の形も違う気がする。それに目の下にクマは無かったはずだ。


「……もしかして『麦わらのルフィ』じゃないのか……?じゃあ、この人は一体……ってやってる場合じゃない!ただのそっくりさんを叩きのめしてしまったのか、僕はっ!」


 青年は焦ってニセルフィの身体を担ぎ上げると、自身がとっていた宿へ連れ帰って手当てしようと急いで駆け出した。


「う、うーん……」


 ニセルフィが目を覚ますと、そこは見慣れぬ部屋だった。起き上がると身体がズキズキと痛む。確か賞金稼ぎの青年と戦ったことまでは覚えていたが、そこから先の記憶が曖昧だった。痛みを訴えてくる箇所を見ると、湿布やガーゼなどで覆われている。


「あ、起きたのか!?すまん、人違いで戦いを挑んでしまって……」


 声をかけてきたのは、先ほどニセルフィと戦っていた賞金稼ぎの青年だった。どうやらここは彼が泊まっている宿の一室らしい。彼が淹れてくれたであろう温かい紅茶の香りが部屋に漂っていた。


「いや、気にすることはねェよ。おれこそ紛らわしい格好してて悪かったなァ」

「まったくだ!『麦わらのルフィ』とそっくりすぎる!それに麦わらのルフィじゃないと否定されなかったものだから尚更だ……違うならそうと言って欲しかったぞ、僕はっ!」

「へっへっへ、それは悪かったって」

「ったく……まぁいい。ほらっ、紅茶を淹れたぞ。飲め!」


 青年が差し出したカップを受け取り、ニセルフィは礼を述べるとゆっくり啜った。ほんのり甘い口当たりでとても飲みやすい。温かい飲み物が喉を通っていく感覚が心地よい。ホッと息を吐くと、途端に身体の力が抜けてリラックスした気分になった。


(それにしても……)


 ニセルフィはちらりと青年の方を見る。彼はじっとニセルフィを観察していたようで、視線に気がついた彼は「なんだ?」と首を傾げた。


「いや、なんでもねェよ」

「……そうか」


 青年はそう言うと再び椅子に座り直して紅茶を啜っていたが、どこか申し訳なさそうにしている。


「なぁ、なんでおれを襲ったんだ?」

「そ、それは……あの……」


 ニセルフィの質問に青年は口籠る。しかし、意を決して話し始めた。


「……最近、僕は負け続きだった。賞金稼ぎとして、もっと高みを目指すためにはもっと経験を積む必要があると思ってな」

「へぇ〜、それでおれを狙ったって訳か」

「そうだ……でもまさか『麦わらのルフィ』のそっくりさんだったなんて!僕は……なんてことをしてしまったんだ……」


 青年は頭を抱え、項垂れてしまった。ニセルフィが「気にすんなよ」と笑いかけても落ち込んでいる様子だった。どうやら真面目な気質のようで、無関係の人間を巻き込んで怪我をさせてしまったことに罪悪感を覚えているらしい。


「そうだ、お詫びをさせてくれ。せめてもの罪滅ぼしだ……何か僕にできることがあれば何でも言ってくれ」

「ん?今、何でもって言ったな?」

「ああ、なんでもするさ!」


 ニセルフィは青年の返事を聞くと、ニヤリと笑って手を伸ばした。そしてそのまま青年の身体を抱き寄せると耳元で囁くように言う。


「だったらよォ、これも何かの縁だ。おれの行きつけの酒場で一緒に飲もうぜ?んで、お前の奢りって事でどうだ」

「そ、そんなことでいいなら構わないが……でもいいのか?」


 青年は困惑しつつも承諾した。ニセルフィは満足そうに笑うと青年と一緒に酒場へと向かったのだった。

 酒場へ着くと、ニセルフィは手慣れた様子でマスターに声をかける。そして、いつもの酒を二人分頼んだ。カウンター席に並んだ二人は、グラスを傾けつつ談笑をする。ニセルフィは青年に軽い冗談を言いながら、酒をどんどん勧めていく。青年は最初は遠慮していたが、次第に酔いが回ってきたのか饒舌になり始めた。


「ぼくは、ほんとダメダメでぇ……今日だって、人違いで、あなたを、襲いましたしぃ……うぅ……」

「おいおい大丈夫かよ?だいぶ酔っ払ってるみてェだな」

「そ、そんなことないですよ!ただちょっとぉ、飲み過ぎちゃっただけでぇ〜!」

「いやそれ完全に酔ってる奴のセリフだろ」


 冷静に突っ込まれてもなお、青年はペラペラと話し続けた。トロンと瞼が落ちかけて、明らかに正常な判断ができていないことがわかる。


(そろそろいいか)


 ニセルフィは新しく酒を一杯頼むと、青年の目につかない角度でこっそりと粉末をグラスに混入させた。青年はそれに気がつく様子はなく、泣き上戸でカウンターに突っ伏している。彼の肩を叩いて顔を上げさせると、グラスを手渡してやった。


「ほら、これで最後にしとけ。勘定はお前持ちなんだからここらでセーブしといた方がいいぜ」

「うぅ……それも、そうかもです……」


 青年は素直に頷くとニセルフィに促されるままにグラスを傾けた。喉が上下し、薬入りの酒を胃に収めていく。やがて中身が空になったところで、再びニセルフィに顔を覗かれた。


「……あれ?なんか……急に眠く……」

「おいおい、大丈夫かよ?」

「……ふぁい、へいきっすぅ……」

(へへっ、ちょろいもんだなァ)


 ニセルフィは心の中でほくそ笑むと、足元が覚束ない青年に肩を貸して立ち上がらせた。フラフラと千鳥足になっている彼を小突いて「ほら、支払い」と促すと、寝ぼけ眼のまま懐を探って財布を取り出す。


「う、ん……これでぇ……」


 何枚かの紙幣を取り出すとカウンターに置く。マスターはそれを受け取るとレジの中にしまった。会計を済ませて店を出ようとする頃には、青年はもう半分夢の中だった。


「おいおい、しっかりしろよ」

「うぅ……ごめんらさぁい……」


 青年は呂律の回らない口調で謝罪の言葉を口にするが、その目は閉じられたままだ。ニセルフィは青年を背負いながら酒場を出ると、人気のない路地裏へと移動する。細道を抜けた先にある連れ込み宿へ一直線だ。


「ま、おれもお前も、運が悪かったな」


 ニセルフィは背負った青年に向かってそう囁くとニヤリと笑った。


「う、うぅん……あれ……?」


 下半身から走る違和感で青年が目覚めた時、最初に目に入ったのは使い込まれた風合いの枕とシーツだった。薄暗い部屋の中、ベッドにうつ伏せになっているようだ。朦朧と霞んでいた意識が徐々に覚醒していくと、腹の奥を突かれる鈍痛を感じる。


「な……何、が……ッ、あ゛、あァッ!!?」


 思わず顔を顰めて叫びを上げてしまった。その瞬間、何者かの手が青年の口を塞いだ。


「おっと、静かにしときな。ここは壁が薄いんだ」


 聞き覚えのある声だ。青年はハッとした表情を浮かべて背後を振り返る。そこには先ほどまで一緒に飲んでいたニセルフィが自身の腰を鷲掴みにして、ばちゅばちゅと肉棒を激しく打ち付けていた。青年の口から甲高い悲鳴が漏れ、彼の身体がガクガクと震える。


「なっ、なんっ、でぇっ!?あっ、ああっ……!」

「なんで?そりゃこっちのセリフだぜ」


 ニセルフィは額に汗を浮かべながら腰の動きを止めると、呆れたようにため息をついた。そして、そのままの姿勢で話し始める。


「お前さァ、賞金稼ぎのくせにおれなんかに騙されてお持ち帰りされてんじゃねーよ。いくらおれがお前に怪我させられたからって、いくらなんでも警戒心無さすぎだろォ?」

「そんなっ……あっ、あっ、あァっ!」


 ニセルフィが腰を揺するたびに結合部から泡立った腸液が溢れ出し、青年の太ももを伝ってシーツを濡らす。青年は枕を掴みながら必死に快感に耐えようとしていた。その姿が可愛らしく思えてニセルフィは嗜虐心を刺激される。彼は腰を掴んでいた手を前に回すと、青年の乳首をキュッと摘んでやった。


「ひぅっ!や、やめ……っ!」


 青年は身体を大きく仰け反らせて反応を示した。同時に腸壁もきゅうっと締まり、ニセルフィは思わず吐息を漏らした。そのまま指先でコリコリとした感触を楽しむように転がす。その度に青年が腰を揺らし、甘い声を上げるものだからニセルフィはだんだん楽しくなってきたようだ。爪を立てて抓り上げながら同時に奥まで突き上げると、引き締まった小尻がビクンと跳ね上がって面白い。


「やっ、あ、あぁっ!はぁッ……んぁあっ!」

「はァっ……そろそろ、出すぜっ……!」


 ニセルフィがラストスパートをかけるべく激しくピストン運動を始めると、青年は枕に顔を埋めて必死に耐えようとした。しかし、それでも抑えきれない快感の波に飲まれてしまい、青年の口からはしたない矯声が溢れ出すばかりだ。結合部が密着し、ニセルフィの睾丸が尻たぶを叩く。その感触がまた青年の興奮を煽り、彼は無意識のうちに自ら尻を押しつけていた。


「あ、あぁっ、だめぇっ!もっ、イく……あぁぁああっ!!」


 青年は身体を大きく痙攣させると絶頂を迎えた。同時に腸壁が激しく収縮し、男根を逃すまいと絡みつくように締め付けてくるものだからニセルフィも限界を迎えたようだ。大量の精液を流し込まれ、青年はビクビクと身体を痙攣させながらそれを受け止めるしかなかった。


「くぅっ……はァっ……!」


 全てを注ぎ込むとニセルフィはゆっくりと肉棒を引き抜いた。それから青年の身体をひっくり返して仰向けにする。青年はぼんやりとした様子で天井を眺めていたが、やがて焦点が定まってきてニセルフィの方を見る。視線が合ったニセルフィはニヤリと微笑んだ後、再び口を開いた。


「どうだった?一度は自分が倒した男に犯される気分ってのはよ」

「さい……あく、だ……ッ!」

「へへっ、そりゃそうか。でもお前言ったよな?お詫びに何でもするってよ」

「それは……っ、でもっ、こんなの……おかしいだろ……!」


 青年は目に涙を浮かべながら抗議したが、ニセルフィは聞く耳を持たなかった。それどころか逆に青年の耳元に顔を寄せて囁いたのだ。


「でもよぉ、お前コッチの才能あると思うぜ?意識がない間に下準備は済ませといたけどよ、その時からもうイイ声上げてたぜ?」

「んなッ……!!!」


 ただでさえ情事で紅潮した顔をさらに真っ赤に染めて、青年は絶句した。彼はしばらく口をパクパクさせていたが、やがて観念したように目を伏せると枕に顔を埋めてしまった。


「なァ、こっち向けよ」


 ニセルフィはそう言って青年の顎を掴むと強引にこちらを向かせた。羞恥で潤んだ瞳で睨みつけてくるその姿に嗜虐心をそそられる。もっと虐めてやりたいという衝動に駆られたが、あまりやり過ぎると反発されてしまうかもしれないと考え自重することにした。その代わりに優しく口づけをしてやれば青年は驚いたように目を見開いたが、すぐに大人しくなったので調子に乗って舌を差し入れてみた。すると意外にも向こうからも絡めてきたので、ニセルフィは内心ほくそ笑んだ。


「ん……ちゅ、れろ……ちゅぷ……」


 歯列や上顎などを丁寧に舐め回し、最後に舌同士を絡ませ合って深い口づけを交わすとようやく解放してやった。二人の間に銀色の橋がかかるのを眺めながら、青年は息を整えようと深呼吸を繰り返している。眉を顰めながらもその目は蕩けきっており、明らかに快楽を感じている様子だった。


「ふっ……はぁ、はァっ……」

「へへっ、気持ちよかったか?おれのキス」

「そ、そんなわけ……」

「嘘つくなよ、そんな物欲しそうな目ェしてるくせに」


 ニセルフィはそう言って笑うと、青年の首筋に吸い付いた。チリッとした痛みを感じて青年が呻き声を上げる。その反応を楽しむかのように何度も甘噛みをしたり強く吸い上げたりして痕を残した。やがてまっさらだった首や胸元がキスマークと噛み痕で埋め尽くされる。青年は顔を真っ赤にして、恥ずかしさと屈辱感に震えることしか出来なかった。


「あァ、やっぱお前可愛いよ。もう一発ヤらせてくれ」


 ニセルフィはそう言って再び青年の身体をシーツに縫い止めた。青年は嫌々と首を横に振り抵抗するが、ニセルフィはその態度すらも楽しむかのように強引に唇を塞いだ。

──それから、数時間後。


「んっ……んぅっ……」

「ふはっ、そんなに美味いのか?おれのチンポ」


 ベッドに腰掛けたニセルフィは自身の前に跪く青年の口の中を犯しながら、ニヤリと笑って問いかけた。しかし、快楽に溺れかけ蕩けきった頭ではその言葉の意味すらわからず、ただ必死に奉仕することしかできないようだ。ニセルフィのものを咥え込む青年の顔は娼婦のようであり、とても淫靡だった。


「ん……ぷはっ、はぁっ……んっ」


 青年は口を離すと、今度は舌で亀頭を舐め始めた。まるでキャンディを舐めているかのように美味しそうに舐め回している。ニセルフィはその様子を満足げに見つめながら頭を撫でてやった。すると青年は嬉しそうに目を細め、更に強く吸い付いてくるのだった。

 しばらくして満足したのか、青年はようやく口を離したかと思うと今度は手で竿を上下に扱いた。カリ首の段差や裏筋、鈴口など敏感な部分を的確に刺激していく。ニセルフィはその快感に吐息を漏らした。


「くっ……お前、やっぱり素質あるんじゃねェのか?このドスケベ野郎が」


 ニセルフィが揶揄すると青年の動きが一瞬止まるが、すぐに再開した。熱に浮かされていた意識が少しずつ正常に戻ってきたのか、上目遣いで恥ずかしそうにこちらを睨んでくる姿が何とも可愛らしい。目尻に涙を浮かべつつも懸命に奉仕してくれている様子に、ニセルフィは思わず笑みをこぼした。


「へへっ……賞金稼ぎよりもコッチの方が似合ってるんじゃねェのか?」

「うるせぇ、黙れ……っ」


 青年は悪態をつくと再びニセルフィのものをしゃぶり始めた。減らず口を叩く割には随分と従順になったものだと、ニセルフィは内心でほくそ笑む。最初は生意気な態度だったくせに、いざ快楽を与えてやるとこれだ。この青年は根っからの淫乱なのかもしれない。真面目な顔をして自分に挑んできた時の真剣な表情を思い出し、ニセルフィはまた笑いが込み上げてくるのを感じた。


 「ふぅっ……んっ、ちゅっ、じゅぷ……」


 青年は夢中でニセルフィのモノをしゃぶっていた。時折苦しそうにしながらも決して離そうとはしない。亀頭から溢れる先走り液すら飲み干そうとしているのか喉を鳴らして飲み込んでいく。その姿はとても健気で可愛らしいと思う反面、憐れみの気持ちもあった。


(可哀想になァ、こんな奴に捕まっちまって)


 ニセルフィはそんなことを考えながら青年の頭を優しく撫でてやった。すると、青年は嬉しそうに目を細めながら舌を動かしている。まるで犬のようだと思った瞬間、ニセルフィの中に嗜虐心が芽生え始めた。


(そうだ、いいことを思いついたぜ)


 ニセルフィはそう心の中で呟くとニヤリと口角を上げた。そして青年の頭を掴むと強引に喉奥まで押し込んだ。突然のことに驚いたのか青年が目を大きく見開く。えずきそうになるのを抑えて、ニセルフィは抽挿を繰り返した。喉奥を突かれる度に嘔吐感に襲われるが、それを堪えながら必死に奉仕する姿はいじらしくて愛おしいとすら思える。


「んぐっ、うっ、うぇっ……」


 青年は目に涙を浮かべながら嗚咽を漏らしていた。しかし彼は決して逃げようとはせず、むしろ自分から進んで頭を前後に動かしている。ニセルフィはその様子を見て満足気に微笑むと、ラストスパートをかけた。


「くッ……全部飲めよっ!!」


 ニセルフィは青年の頭を押さえつけると精を放った。大量の白濁液を口内に注がれて、青年は苦しそうにもがくが解放される気配はない。収まりきらなかった分が鼻へ逆流し、鼻水のようにドロリと垂れ落ちる。それでもニセルフィは最後まで出し切ろうと押さえつける手を緩めなかった。


「んぐぅっ!うっ、んっ……ゴクッ」


 青年は苦しそうな声を上げながらも必死に嚥下しようとしていた。喉が動く度にその振動が肉棒に伝わるのが心地よい。やがて全てを飲み終えたところでようやく解放された青年は大きく咳き込んだ後、ニセルフィの脚にクテリと寄りかかるようにして倒れ込んだ。


「けほっ、ゴホッ……うぇっ……」


 咳き込むたびに口の端から精液混じりの涎を垂らしている姿はとても官能的だった。ニセルフィは思わずごくりと唾を飲み込んだが、すぐに我に返ると青年の髪を優しく撫でてやった。すると青年は甘えるようにすり寄ってくるものだからたまらない気持ちになる。


「なぁ、お前。おれのモンになれよ」

「は……?」


 だらしなく開いていた青年の口から間の抜けた声が漏れる。ニセルフィはニヤリと笑ってみせると、背中を丸めて彼の額に軽く口づけをした。青年は一瞬キョトンとした表情を浮かべた後、すぐに顔を真っ赤に染め上げた。そして恥ずかしそうに顔を逸らしながら小さな声で答える。


「……お前、よくそんなこと言えるな」

「うるせェな、黙って頷けばいいんだよ」


 ニセルフィは青年の頬を両側から挟むように手を添えて、自分の方へ向かせる。青年は何か言いたげな様子だったが、観念したのかそのまま何も言わずに目を伏せてしまった。その様子を満足げに見つめながら、ニセルフィは彼の唇を奪った。触れるだけの優しい口づけで、すぐに離れてしまう。しかしそれで十分だった。青年は恥ずかしそうに顔を俯かせると、蚊の鳴くような声で返事をしたのだ。


「仕方ないから……なってやっても、いい」


 その瞬間、ニセルフィは心の中で歓喜した。やった、ついに手に入れた!これでこいつはもう自分のものだ!高揚感を抑えきれず、つい口元がにやけてしまう。

 青年はそんなニセルフィの様子に気づくことなく、ひたすら俯いているだけだった。しかし耳まで赤く染まっているので照れ隠しをしていることは一目瞭然である。ニセルフィはニヤリと笑うと青年を抱き寄せた。


「へへっ、嬉しいぜ♡これからはよろしくなァ……♡」


 確実に手に入れた自分だけの獲物に、ニセルフィは甘く囁きかけた。


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