クエム合体

クエム合体



「ん……っ♡」


 何もしていないのに、熱気にあてられて声が出てしまう。

 薄暗いパイロット室内、無数の計器は全てオフになっており、お互いの顔や身体がぼんやりと視認できる程度の光源しか存在ない。


「ダメ……これ以上は……っ♡」


 その言葉は、相手に対して向けた言葉なのか、自分がこれ以上は我慢できなくなるという意味なのか、クエム自身でもわからなくて。


「ん……ぅっ……♡」


 半開きになったクエムの唇に、そっと唇が当てられた。未知の暖かい感覚が広がり、気が動転してしまいそうになる。


「ん、うぅ……っ♡ っう♡ ん……ちゅ……♡」


 しかし、ゆったりとした口付けは緊張を溶かすようで、クエムはファーストキスという意識さえ忘れてしまうほど夢中にさせる感覚だった。

 数時間にも感じられる数秒が過ぎ、ゆっくりと唇が離される。クエムの息遣いは荒く、熱っぽい吐息をはぁはぁと漏らしていた。


「あ、なた……んぅうっ♡ ひゃっ♡ ちょっと、いきなり……んむっ♡」


 間髪入れず、クエムの唇へと舌が伸ばされる。しかし口内までは侵入せず、焦らすように唇をぺろぺろと舐るのみ。

 先程よりも更に未知の感覚、クエムは驚くも責めが止まることはない。


「ふぅうっ♡ んぅ……うっ♡ うっ……ん、ぅ♡」


 無意識のうちに、クエムは相手の体にすり寄っていた。局部が見えてしまいそうな程に露出度の高い布が、少しずつずれてゆく。


「んひゃっ……♡ あなた……いきなり、触ってきて……♡」


 丸出しになったクエムの乳首、ピンク色のそれが大きな掌に撫ぜられる。すでに膨らみぴんと張っていた乳首は、僅かな接触でも敏感に感じてじまっていた。


「ちょっと……♡ キス、やめないでよ……っ♡ んふふ♡ 私のおっぱい、どうかしら……♡ 気に入ってもらえた……? ……あむ♡」


 クエムは、貪るように唇へと飛びついた。相手の唇をはむはむと甘噛みし、舌の先端を伸ばして意趣返しのように唇を舐める。

 我慢しきれなくなったクエムは、こっそりと身体をずらした。


「あっ♡ んぅ……んっ♡ そっちも、やめちゃいや……♡ お願い、続けて……♡」


 相手の手首をぎゅっと掴み、自身の豊満な乳房のもとへ運ぶ。太い指が胸の先端に触れ、「んっ♡」と甘い声を漏らしてしまうクエム。そしてこっそりと、椅子から身体をずらし、固い部分がないかとお尻を振って探す。


「そう……続けて……♡ ん……♡」


 乳房への愛撫が再開すると、再び唇が接触した。唇同士の密着度は上がり、融けあうような感覚が互いの口へと伝わる。興奮したクエムは、レバーを見つけ、そこに下着越しに秘部を擦り付けた。


「んふ……♡」


 もっと味わいたいと、クエムは舌を伸ばした。

 れろれろと、双方の舌が絡み合い、分泌される唾液が混じり合う。甘いような苦いような感覚は、ずっと味わっていたいほど美味だった。


「んぅうっ♡ っ♡ ぅ、ぅ〜っ♡ んぁ♡ ふぅ……♡ んっ♡ んんっ♡」


 舌の動きは激しくなり、口内を蹂躙される感覚にクエムは身体を跳ねさせてしまう。鼻から出入りする空気すらも、相手とひとつに混ざり合うような感覚で。

 そして擦れる自身の股間から、電流のような快感が絶えず走り続ける。

 舌は重なり、互いの口同士の境界もわからなくなるほどに暖かく溶け合う。沈黙を保つ薄暗い室内、淫靡な水音とクエムの息遣いだけが響いていた。


「ぷは……ぁ♡♡」


 数分間にわたるディープキスが終わると、惜しむようにゆっくりと、唇が離された。


「すっごく、気持ちよかったぁ……♡」


 恍惚とするクエムは、夢見心地な目付きでとろんと蕩けた表情だ。その赤い瞳が、へその辺りに擦れる硬いナニカへと視線を移す。


「ごめんなさい……♡ こっちも、したいわよね……♡」


 クエムは少し身体を傾けると、服の下には大きな膨らみがあった。


「ふふ♡」


 ぺろりと舌なめずりしたクエムは、細い指先で相手の下着を掴み、両手で丁寧に下ろした。


「わぁ……♡」


 屹立するそれを見た瞬間、クエムの恥ずかしいような、夢中なような赤い瞳が揺れていた。


「あなたの……おちんちん♡ うふふ……こんな、えっちな感覚だったのね……♡ すごくあったかくて、びくびくしてる……♡」


 しなやかな右手でそっと、肉棒を撫でる。伝わってくる熱い感覚だけで、身体の深い部分から昂ってくるようだった。

 そして左手は、自身の腰へと。


「はい♡ 今度は、ゆっくり見せてあげるから……♡」


 スカートだけを器用に外し、クエムが見せたのは黒い精緻なレースの下着。その股下、薄い布で遮られたその秘所はぐしょぐしょに濡れていた。その湿った秘所へ、細い指先をそっと伸ばす。


「ごめんなさい……暗くて、よく見えないわよね……♡」


 少ししゅんとした表情になるクエム、しかしその視線は熱っぽく相手へと向いている。そして、濡れた下着をずらし、愛液の滴る蜜壺を露出させた。


「んっ……♡♡ ごめんなさいっ……♡♡ もう、我慢できないの……っ♡♡」


 身体を相手に寄せるように動かしたクエム、その秘部はくちゅりと、亀頭にキスをした。


「お願い……♡♡ お願いだから……♡ あなたのが……ほしいの……っ♡♡」


 媚びるような、甘えるような声でねだるクエム。ぎゅうと抱きしめ、自身の白い乳房を押し付ける。相手もクエムをぎゅうと抱きしめ返し、そして臀部を固定するようにがっしりと掴む。


「んあっ……♡♡ 」


 肉棒が、ずぷんと挿入された。


「ふあぁあっ♡♡ はいっ……ちゃったぁ……♡♡」


 男根はクエムの処女膜を貫き、子宮口へと先端を押し付ける。クエムは姦通された感覚に、びくびくと震えながら力の限り相手を抱きしめていた。


「いたいのに……♡ 気持ちいいのが、登ってきて……♡♡ こんなの……♡♡ だめ……♡♡」


 しなだれかかるクエムは、その先端、鼻と鼻が触れるほどの距離に顔が近づいている事に気がついた。どちらからともなく、口付けを交わす。


「んちゅ……ぅ♡♡ んぅ……♡♡ んっ♡♡ ん……んぅうっ♡♡」


 上の口と下の口の両方で、深いキスを交わす感覚は媚薬のようで、クエムの意識をより熱くさせた。

 甘えるように、きゅっと膣を締めた。


「んぅ……んんっ♡♡ んひゃぁっ♡♡ いきなり、うごいちゃ……あぁっ♡♡ ふぁあっ♡♡」


 突然にどちゅん、と突き上げられ、クエムの細い身体がびくんと跳ねる。じゅぽ、じゅぽと淫猥な水音が響き、膣壁をずりずりと肉棒が擦り上げる。


「やぁあぅっ♡♡ はげしいっ♡♡ そんなにつよくしたら、あぁっ♡♡ んぅう♡♡ ふぁ……あっ♡」


 仰け反りそうなほどの強い快感が走り、喘ぐことしかできないクエム。ひと突きされるごとに、目の前がちかちかとして意識が朦朧とする。


「んぁあっ♡♡ こんなのっ♡♡ はじめて、なのにぃ……♡♡ ごめんなさっ♡♡ あぁっ♡♡」


 快感に塗りつぶされるクエムは、最後の力を振り絞って手を伸ばす。対面座位の体位をかろうじてキープすると、舌を伸ばした。


「んぅ、ううぅ♡♡ き、キス……ふぁあっ♡♡ ふ、ゃぁ……んむっ♡♡」


 激しいピストンで意識を失いそうになるクエムは、むちゅうと倒れ込むように口付けをした。


「んふ、んぁあっ♡♡ ふぁんっ♡♡ ん……んやぁっ♡♡ ぁあっ♡♡ ぁ……んんっ♡♡ ふーっ♡♡ ふぅ……っ♡♡」


 喜んでもらおうと懸命にキスをするクエム、しかし下からずんずんと突かれる感覚に思わず唇を離してしまう。それでも相手の頭に、震える手を回してキスをしようと試みている。


「いっ♡♡ もうっ♡♡ こんな、きもちいのっ♡♡ だめっ♡♡ ふぁ……っ♡♡ もう……っ♡♡ いっちゃうからぁっ♡♡ もう、だめ……ぇ……っ♡♡ 」


 何もかも快楽に塗りつぶされそうなクエム、その膣内にはもう処女の痛みはなく、ただ快感の中にびくびくと震える肉棒を感じ取るだけだった。最後の気力で、さらに強く相手を抱き締め、膣をきゅうと締める。


「だめっ♡♡ ちゃんと、中にだして……♡♡ ふぁあっ♡♡ やっ♡♡ いっ♡♡ いっちゃ……っ〜〜〜〜〜〜…………♡♡♡」


 びくん、びくんと全身を跳ねさせ、クエムは絶頂を迎えた。どくどくと膣内に熱い液体が注がれるのを感じる。子宮から電流が走ったような、凄まじい快感が全身に流れ続けーー


「ぁ……♡♡」


 数秒間の放心ののち、クエムはとろんと脱力してしまった。全身が支配されたような、心地良い感覚にクエムはうっとりと微笑む。


「すき……♡♡ もっと……ぉ♡♡」


 快感で、意識が暗転しそうなほどだった。か細い声で、クエムは耳元で囁き、おねだりをする。


「あ…………っ♡」


 再び、膣内で硬いままの肉棒が動き出すのを感じた。



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