キリンはパンダの夢を見る①
※一部不快な表現があるかもしれませんがその場合はすぐブラウザバック
気がついたらわしは長官の部屋に1人でいた。
「おいカク!!どういうつもりだ?あァ?折角悪魔の実を渡してやったってのに設計図は手に入らねェわ、麦わらのやつらは取り逃がすわ、おまけに最近まともに動けてねェらしいじゃねえか!!」
弱い癖に耳が痛い事実を的確に突く才能はある目の前の男をわしは帽子越しに睨みつける。確かにあの時任務を失敗したことは恥ずべきことだが、一応上に立つ者であるにも関わらず自分達に全ての責任を押し付けたことなど忘れたのかギャーギャーと騒ぎ立てる声が耳障りだ。
「あーあ、貴重な悪魔の実を食わせた結果がただの面白キリンとはな…これならその辺の剣にでも食わせた方が言うことも聞くし可愛いしマシだったぜ全く…どいつもこいつも役に立てねえなら檻の中で芸でもしておれを楽しませてみろ!!」
自分だけでなく仲間を馬鹿にするような言い方をする男に、わしの中でプツリと何かが切れた。
それなら嫌というほど楽しませてやるわい