キラーだけアンジャッシュに気付いてて腹筋がヤバい

キラーだけアンジャッシュに気付いてて腹筋がヤバい



あらすじ

ミンゴにバレンタインを吹き込まれたが、ゾロによって『好きな人にふんどしをあげる日』と斜め上の解釈をしたルフィ子。

持ち前のこの海一の行動力で、本来のバレンタインを知ってる上で勘違いを正してやらないニコニコ・ロビンちゃんに教わりながら手縫いのふんどしを作成。

それを綺麗に畳んで、腰紐をリボンのように結んでしまえば、あら不思議。一見すると折り畳んでリボンをかけた手作りのハンカチに見えてしまう。

そんなルフィ子が意図しないトラップと化したふんどしを、何故かちゃんとふんどしだと認識してるキッドの前でローに渡し、ローは見事トラップに引っかかってハンカチだと認識したまま繰り広げられたアンジャッシュ会話劇。



ルフィ子

「トラ男ー!これ、ばれなんとかのプレゼント!受け取って!!」

キッド

「マジで渡すのかよ、それを」

ロー

「お前にしてはまともな贈りもんだな。ありがとよ」

キッド

「まとも!?マジでそれ言ってんのかトラファルガー!!」

ロー

「?何に驚いてるんだ、ユースタス屋。確かにお前は使わなそうだが、普通は必需品だろ」

ルフィ子・キッド

「「必需品ではない・ねェよ!!」」

ロー

「なんでそこまで拒否るんだ!?使えよお前ら!特に麦わら屋!!」

ルフィ子

「私!?使うの私の方なの!?女なのに!?」

ロー

「女ならなおさら使えよ!っていうか性別が関係あるか!!男女問わず衛生的に必需品だろうが!!」

ルフィ子

「だ、男女問わずなんだ……。知らなかった……」

キッド

「いやまァ確かに、別に男しか使えねェもんではないな……」

ロー

「いやむしろなんで知らなかった?

邪魔になるもんじゃねェから、ポケットに一つくらい入れとけ」

ルフィ子

「やだよ!入れないよ!トラ男はなんの心配してるの!?」

ロー

「なんでそんな頑なに拒否るんだ!?」

キッド

「いやそりゃ拒否るだろ」

ルフィ子

「拒否るよ!逆にトラ男はいつも持ってるの!?」

ロー

「持ってるわ」

ルフィ子・キッド

「「何で!!??」」

ロー

「俺がお前らになんでそこを疑問に持つのかを聞きてェよ!!」

キッド

「っていうか、それは衛生的にいいもんなのか?」

ロー

「……いや、もらっといて何だがこまめに洗濯はもちろん、除菌もしとかねェとむしろ菌の温床になるな。一番いいのは、使い捨てだ」

ルフィ子・キッド

「「使い捨てるの・んのか!?」」

ロー

「だから何に驚いてるんだ、てめェらは?」

キッド

「驚くだろ普通。っていうかどのタイミングで使い捨てんだよ?便所か?」

ルフィ

「え?トイレで捨てられるのは流石にショックなんだけど」

ロー

「……お前ら、布を使い捨てると思ってないか?もらいもんじゃなくても布は捨てねェよ。紙に決まってんだろ」

ルフィ子・キッド

「「紙製!!??」」

ロー

「なんで余計に驚いてるんだ!?」

ルフィ子

「か、紙で出来てるのもあるんだ……。世界って広い」

キッド

「紙って、だ、大丈夫なのか?ゴワゴワしてるんじゃねェの?」

ロー

「なんの心配してるんだ、ユースタス屋。お前にとっての紙は紙やすりなのか?

さっさと水気を拭うくらいなら、多少ゴワついてても問題ないだろ」

キッド

「お……おう……、ご、豪快な使い方だな」

ロー

「どのへんが豪快なんだ?」

ルフィ子

「な、なんかごめんね、トラ男。紙じゃなくて」

ロー

「お前もどういう謝罪なんだよ、麦わら屋。流石に贈り物で紙もらっても嬉しくねェよ」

ルフィ子

「そうだね、私も紙でどうやって作ればいいかはわかんないや」

ロー

「ああ、やっぱりこれ、お前が作ったのか。通りで縫い目が歪なわけだ」

ルフィ子

「ロビンに教わりながら頑張ったんだよ」

ロー

「それはその両手の惨状を見りゃわかる。というか、なんで利き手まで絆創膏まみれなんだ?

……でもまァ、普通に使えそうだからありがたくもらっておく。使い捨てる気はないが、緊急時の止血とかになら遠慮なく使うから、お前は自分が贈ったものを大事にして欲しけりゃ少しは自愛しろよ」

ルフィ子

「!?わかった頑張る!怪我しないように頑張るからそれだけはやめて!!流石に本当にやめて!!」

ロー

「?????」

キッド

「……トラファルガー、それは流石にセクハラってやつじゃねェの?」

ロー

「どこをどうとったらセクハラになるんだ!?」



この後、ポーラータング号にて「とりあえず一度洗濯するか」思って紐を解いて正体判明。

ローはしばし宇宙を背負ってから、二人の反応とキッドの背後で死にかけていたキラーの理由を察して、盛大に生まれた誤解を解こうと奔走する。



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