カルテル同窓会

カルテル同窓会


【ミレニアム内某調理室】

ミヤコ「料理できましたよ!(…撮影を続けていけばこのような事態はいつか来るとは思ってましたけど…)」

ホシノ、ヒナ、ハナコ「「「……」」」

ハスミ、マシロ、ハルナ「「「……」」」

キリノ、ハレ、ハナエ「「『……』」」

ミヤコ(想像以上に気まずいです…)

ホシノ「えっと…みんな、久し…ぶり…だね…」

元カルテル部下「「「「「『……』」」」」」

ホシノ「うへぇ…やっぱり土下座するしか…」

キリノ「土下座!?」

ハナエ「どうして土下座になるんですか!?」

ハナコ「ホシノさん、しっかりしてください。気持ちはわかりますけど折れないでください」

ヒナ「そうよホシノ。この前土下座して謝罪をしたら小隊のみんな困惑してたじゃない」

ハルナ「既にしていたのですね…」

ミヤコ「あはは…」

ハレ『私も現場にいたけどあの光景は中々衝撃的だった』カタカタカタッ

マシロ「えっと、ホシノさん。私達は別に怒ってるわけではありません」

ハスミ「ただなんというか、切り出し方がわからなかった…という感じでして…」

ハナエ「…とりあえず食べませんか?」

ハルナ「…そうですわね」

ミヤコ「では折角ですし、ホシノさん」

ホシノ「何?」

ミヤコ「音頭をお願いします」

ホシノ「えっ!?おじさんでいいの!?」

マシロ「むしろこのメンバーならホシノさん以外の誰がいるんですか?」

ハナコ「ささっ、ホシノさん」

ヒナ「一言でいいから」

ホシノ「うへぇ…じゃあ…」

「「「「「「「「『……』」」」」」」」」

ホシノ「いただきます!」

「「「「「「「「『いただきます!』」」」」」」」」

~十数分後~

ハスミ「やはり、トリニティの砂糖と塩の制限の撤回はいずれ必要ですね」

ハルナ「?トリニティではまだ制限は解除されておられないのですか?」

ハナエ「はい…ですから割とここみたいな濃い味の料理って少ないんです」

マシロ「何と言いますか、病院食で溢れかえってるような感じです」

ハナコ「なるほど、トリニティは現在そのような状況ですか…我ながら申し訳がないですね…」

ハルナ「……」

ハスミ「また美食のために襲う算段ですか?」

ハルナ「いえ、蛇口から水が出しっぱなしなら止めるのが普通ですが、流石に工事中の水道に手を付けるような真似は致しませんわ。直ってから改めて伺うと致します」

マシロ「伺わないでください」


ミヤコ「眼帯の色、白に変えたんですね」

キリノ「はい。フブキに『髪の色に近かったら眼帯も目立たないんじゃない?』とアドバイスを受けたので…どうですか?」

ミヤコ「……違和感はないですけど」

ヒナ「…怪我人に見えるわね」

キリノ「やっぱりそう思いますよね…目立たなくはなったんですけど、心配されることが増えました」

ホシノ「…おじさんは良いと思うけどねぇ」

ハレ『後遺症で悩んでる?』カタカタカタッ

ミヤコ「ハレさん」

キリノ「どうかしましたか?」

ハレ『実はそろそろミレニアムで後遺症を治すための研究をするんだけど参加する?』カタカタカタッ

ハルナ「是非詳細を教えてくださいませ!」

ホシノ「うわっ!?びっくりした!」

ハルナ「私の味覚が治るのなら、たとえ破産しようとも破滅しようとも協力するのはやぶさかではございません!」

ハレ『えっと…データ収集はこれからってタイミングなんだけど大丈夫?』カタカタカタッ

ハルナ「治る可能性があるのなら十分ですわ!」

キリノ「…どうしましょう」

ヒナ「……ひょっとして貴方もプラス要素があったりする?」

ミヤコ「ヒナさん!…貴方‘も’ということは?」

キリノ「ヒナさんも何かあるんですか?」

ヒナ「…実は」

ホシノ「今も飛べるんだよねー。ヒナちゃんは」

ミヤコ、キリノ「「!?」」

ハスミ「飛べるんですか!?」

ミヤコ「また急に!?」

ヒナ「…前ほどじゃないわ。羽根の数も元に戻ったし、監視の目もあるからどのぐらい飛べるのか確かめたわけでもないし」

ハレ『その辺りの検証も含めて行うから、プラスでもマイナスでも後遺症を持ってる人は研究に参加してほしい』カタカタカタッ

キリノ「…そういうことでしたら、参加したいですね」

ヒナ「私も参加したいけどいい?」

ハレ『大丈夫、安心して。痛くしないから』カタカタカタッ

キリノ、ヒナ((不安な言い方…))

~数十分後~

ハナコ「…折角ですので伺いますけど」

キリノ、ハナエ、ハレ「「『?』」」

ハナコ「私の…いかがわしい映像って残ってますか?(小声)」

キリノ、ハナエ、ハレ「「『!?』」」

ハナコ「……どうなんですか?」

ハナエ「えっえ、え…えっと…医療的に役に立つかもしれないと言いますか!」

キリノ「まま…まっまま、万が一アポピスのような相手がまた出た時にたたた、対策になるかもしれませんし!」

ハレ『sssっししっし資料としても、貴重ダダダダdddddd』カタカタカタッ

ハナコ「!!!!!…消してください!私の黒歴史!というかなんで残してるんですか!?使ってるんですか!?おかずとして使ってるんですか!?」

キリノ、ハナエ、ハレ「「『……』」」

ハナコ「否定してください!」

~数十分後~

キリノ「それにしてもここの全員が会するのって…あれ?アビドスの時にもありましたっけ?」

ミヤコ「私とキリノさんは直接会う機会はありませんでしたね」

ヒナ「そもそもミヤコがすっぽかすことが多かった気がするけど」

ミヤコ「ヒナさんもサボり常習犯でしたよね?」

ハレ『私も監視の仕事が忙しかったから参加できないことが多かったし』カタカタカタッ

ハスミ「我々も治安維持のために見回ることが多かったですからね…」

ハルナ「私も砂糖料理の質を向上させるために不在が多かったですわね」

ハナコ「私もお仕置きやトリニティの視察のためにアビドスを留守にすることが多かったですね」

ハナエ「私も看病とかで忙しかったですし…」

ホシノ「あれ?幹部級全員集合ってもしやこれが初めて?」

ハナコ「全員ではないですけど、大部分が集まったのはこれが初めてですね」

マシロ「そもそも全員中毒者でしたから、足並みそろえるなんて無理な話ですよ」

ミヤコ「ゲホッ!?ゴホッゴホッ…」

ハスミ「おや、どうしてむせてるんですか?」

ミヤコ「いえ、ちょっと飲み物が変なところに…」

ヒナ「……今更だけどよく組織として成り立ってたわね」

ホシノ「…そんなもんだと思うよ。組織なんて」

ハナコ「…ですね」

元カルテル部下「「「「「『……』」」」」」

ホシノ「それじゃ、お開きかな」

ハナコ「そうですね。…ここまで来たら他の幹部級のみんなも呼ぶべきだったでしょうか?」

ヒナ「私たちにそんな権限ないでしょ」

ハナコ「それもそうですね」

ホシノ「食べ終わったしあの言葉で締めるか」

ハルナ「…アレですわね」

ミヤコ「ですね」

ホシノ「じゃ、せーので」

「「「「「「「「『ごちそうさまでした!』」」」」」」」」

ミヤコ「…ところでまだ収録は終わってませんので帰らないでくださいね!」

「「「「「「「『あっ…』」」」」」」」

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