カミキヒカルの1日(マネージャー時代) 自宅編
AM5:00
「…おはよう、ございます…」
眠たい目を擦りながら静かにベッドから降りて、まだ隣で眠るアイの寝顔を見て心を安らげる。彼女の頭を撫でた後は部屋着に着替えて顔を洗いに行く。
冷水を飲んで目を覚ました後は
1日の業務内容の確認をする。
AM5:10
「冷蔵庫の中身減ってきたな…週末買いに行くか。さて、パパッと朝ごはんの準備をしないと」
アイは幼少期の経験から白米が苦手なので朝食が和食の場合は健康にも良い十五穀米や玄米にしている。色がついているから多少マシだそうだ。
なお、食べてくれるが玄米は不評で頭を悩ませる時がある。
「ベチャつかない炊き方を習得したい」
味噌汁は具材に拘って野菜多めなものにしている。野菜は意識しないと摂らない食材なので献立を考えるのが1番頭を使う。
「おかずは…焼き鮭と納豆、が良いかな?和食の日だし」
おかずは考えるのが楽。決まってるから。
AM6:00
「おはよーヒカル。良い匂いだね」
「おはよう、アイ。コーヒーか紅茶、どちらが良い?」
「じゃあ…緑茶!味噌の香りが良いからね」
「第三の選択肢、やるね。悪いけどほうじ茶しか無いけどどうする?緑茶は買って無くてね」
「やっぱりコーヒーでお願い。まだ眠気あるし」
「了解、お姫さま」
「まだお姫さま呼びしてくれるの?」
「ルビーが起きてくるまでは、ね」
アイが起床する。彼女は遠方ロケとかでは無い限り大体この時間に起床する。
スケジュール次第ではそのまま朝食を取る日もあるが基本は子ども達が起きてくる7時10分頃に食べるので取り止めのない夫婦の話をする。
「この前のドッキリでヒカル映ったでしょ?話題になったらしくて多分ヒカルが私のバーターで映る企画増えるよ」
「えー面倒くさいなぁ…」
AM7:00
「おはよう…」
「おはよ…zz」
「ルビーおきてー」
「アクア、悪いけどルビーを洗面所にね?目を覚まして貰わなきゃ」
「分かった…ねむい…」
大抵ルビーが寝ぼけたまま起きてきてアクアに手を引かれて洗面所でお世話されている。
AM7:06
「パパ、ママ、おはよう!」
「「おはよう」」
パッチリ目を覚ましたルビーがやってくる。
「さて、ご飯を食べようか。いただきます」
「「「いただきます!!」」」
朝食開始。
7:30まで仕事のこと、学校のことを話す。
「アクアね、3組の恵美ちゃんにラブレターもらってたよ。」
「断ったけどな」
「もてるねー…ヒカル似だからかな?」
「僕モテなかったよ?」
AM7:40
ルビーとアクアは登校。
家を出る前に放課後のスケジュールを話すのがルーチンワークだ。
「じゃあ学校行ってきます!終わったら事務所に行って良い?」
「学校終わったらカントクのところへ行ってくる。約束していた日だし」
「分かった、安全を考えてルビーは外回りしてるミヤコさんに拾って貰うよ。今日は僕は拾えないし。
仕事終わったらルビーは僕とアイと一緒に帰ろう。アクア、帰り迎えに行くから待ってて」
「分かった。」
「はーい」
「今日は早めに終わるからみんなと夕ご飯食べられるね!」
予定の確認は子ども達の安全確認のため。
動きを把握するためだ。
またルビーもたまに五反田監督の家にお邪魔して御母堂に孫娘みたいに可愛がられている。
「「行ってきまーす」」
「「行ってらっしゃい」」
子ども達を送り出したら次はアイと僕の番だ。
AM8:15
「ガスの元栓、ヨシ。冷蔵庫、電話以外の元栓ヨシ…アイー、窓やベランダの鍵はどうかなー?」
「大丈夫、全部しまってるよ」
「よし、出勤だ」
「バンバン稼いじゃうよー」
仕事着に着替えて、戸締り、電源や火元を確認して家を2人で出る。外からはスリガラスでドアから出た僕たちは分かりにくいが、念の為にアイと僕は使うエレベーターを別にして、マンションを出る時間をずらしている。マンションの下にはハイヤーを呼んでいるので先にアイが乗り、僕は少し離れたところで拾ってもらう。
マネージャーとデキているのでは?な噂があるので出来るだけ気をつけているのだ。
「今日は10時にスタジオ入りだっけ?」
「そうだよ。だから事務所滞在時間は20分少しだね」
うわー忙しー
と言いながらもニコニコしているアイ。
無理しないように調整しなければ。