カシコちゃんの薄い本 導入

カシコちゃんの薄い本 導入

ユダちゃん3徹

 わたくし、佐須川カシコは、ただいま聖歌隊の帳簿付けの真っ最中です。

 普段はわたくし一人で行っているのですが、今月はユーちゃんが悪気なく発端となった『お薬事件』の影響で、必要な処理がとっても増え、正直あっぷあっぷでした。

 だからダメもとで、最近聖歌隊をよく気にかけてくれる大人である『先生』に依頼をしてみたのですが……。


「先生! 改めて本日はありがとうございます!」


"気にしないでいいよ?"


 なんと! あっさりと承諾してくれたのです!

 今は聖歌隊寮のちいさな空き部屋で、わたくしの隣で黙々と事務作業を行ってくれています。

 その頼れる大人の横顔に、はしたないと分かっていながらも、ついドキドキしてしまっているわたくしです……。私と先生では30センチ以上身長に差があるため、自然と先生に見降ろされる角度になるのが、よりドキドキする原因だとかしこいわたくしは分析しています。

  そんな自分の気を紛らわすように、改めてお礼の言葉を口に出したのですが……。


"……それに"


「それに?」


"他ならぬ頑張ってるカシコちゃんのお願いなんだ。先生として断る道理がないからね"


~~反則です! これだから大人は反則なのです!! 今ならモフちゃんがよく言う『大人はずるいんだよ~』って言葉がよくわかるのです!


 思わず赤くなった私の顔の熱を冷ますため、先ほどナシコちゃんが差し入れで持ってきてくれた『リンゴジュース』を半分ほど飲み干しました!

先生も穏やかに笑いながら、こっちもナシコちゃんから差し入れされた紅茶をゆっくり口につけています。

……そんな目で見ないでください。胸がドキドキして止まらなくなりそうです……。


「…………あれ?」


 わたくしが異変に気が付いたのはその直後でした。どうやら勘違いではなく、本当に自分の心臓の鼓動が速くなっているのです!


"!? カシコちゃん大丈夫かい!"


 自分の脇(おっぱいのせいで胸から心臓は結構遠いのです)から心臓を右手で抑えて硬直するわたくし。先生もすぐに異変を察知してわたくしに駆け寄ってくれたのですが……


その瞬間。わたくしの全身が淡いピンク色に光りだしました。


……そういえば、さっき飲んだジュースは『お薬事件』の時と同じあまーいリンゴ味でしたね……。


「…………はあっ……はあっ……ん!」


 そんなことを思いだしてる間にもわたくしの身体が急激に変化していきます。 背や脚は目に見える速度で伸びていき、おっぱいやお尻と言った恥ずかしい場所は、わたくしが息をする度に脂肪を蓄え形を整えていきました。まるでお昼の砂漠にいるみたいに全身から汗が吹き出し、吐く息は聖歌隊訓練のランニングの時よりも荒いです……!


「身体が……熱いですッッ……。それに締め付けもキツ……んぐっ♡!?」


 かろうじてローファーは脱げましたが、手袋やタイツは窮屈そうにしています。トゥニカ(黒いワンピース部分)からは、普段はちゃんと隠れてる腕や足が露出し始めます。なにより、身体のあちこちがいつも着ている修道服に締め付けられて、なんだかとてもいけない気持ちになってきました♡。


"締め付け……? そうか! カシコちゃん、悪いけど腰の紐切るよ!"


 先生は机の上にあったハサミを手に取ると、わたくしの腰や胸を支える補助紐を切ってくださいました。その瞬間『バルンッ!!』と元々大きかったのに、更にボリュームを増してるわたくしのおっぱいが縦横無尽に跳ね回りました。


「……う、うん……ああん♡……なん、か……敏感に……ああンっ♡」


 そして、普段ならあり得ないのですが、先生がわたくしのおっぱいをつい見つめてしまっていたからなのでしょうか? わたくしの胸の先端はトゥニカ越しに明らかに膨らんでおりました♡。しかもそれが身体の急成長にあわせてこすれるのですから、とても恥ずかしいことにHな声が漏れて仕方ありません♡。


"ごめんカシコちゃん! すぐに応援をよんでくる……!?"


 わたくしは吹き飛びそうな理性や意識を必死につなぎ止め、伸び続ける両手で先生を強く握りました。『大人である自分は、この場にいてはいけない』という極めてまっとうな先生の判断を、間違いなく己の欲で、わたくしは先生を引き留めたのです。


 いつの間にか身長はこちらの方が上回っていたようで、混乱状態なっている先生をみつめます♡。先生への愛おしさ、先生への恋心、何よりも初めて自覚した先生への劣情が、心の底から溢れて止まりませんでした♡♡。


「……ッパンッ……ぅ破けぅ♡……先生ぃ……おし……り……きつぃ…ですぅ…!」


 先生が余さず生徒の現状を把握できるように、今の状況を実況するかのようにわざとらしく喘ぐわたくし♡。止まらないお尻の膨らみは、今日のためにこっそり履いていた大人っぽい黒いパンツを破いてしまいました♡。脚は筋肉と脂肪をバランスよく蓄えて拡大していった結果、ストッキングが『ビリビリッッ!!』と音を立てて破け、その隙間から肉がはみでました♡。


「胸が……うぅ……大きぅて……重いですぅ……! フぁ…はち切れ……ちゃいそう……ああんっ♡」


"カシコちゃん!? 正気に戻ってカシコちゃん……!?"


 まるで薬のせいでおかしくなってると言わんばかりの先生を、引き続き押しとどめるわたくし♡。おっぱいは膨らみ続け、ユーちゃんがびっくりして倒れるほどの大きさです♡。手袋は穴があいて、その先端からは細くて長ーい大人の指が艶めかしく顔を覗かせました♡。


 そしてついに……


「はぁ……はぁ……ァあぁん!!♡♡♡」


 唐突に始まった私の変身は、やっぱり唐突に終わりを迎えました。


 先生よりざっと30センチは高い身長。お尻や太ももは程よくムチムチで、なによりおっぱいは、ムツ様にも負けないハリと大きさを兼ねそろえています。汗で濡れた体に、すっかりサイズが合わなくなったトゥニカがはりつき、あの頼れる先生が視線を離せなくなるほど、目に毒な姿になっていることをわたくしはわかっていました♡


「どうです先生? わたくし綺麗ですか?」


 女性としてはやや低めで極めて色っぽい声色だったものの、テンション事態はふだんのわたくしとさして変わらなかった為か露骨に安心する先生。


"ははっ。まあね。着てる服はともかく、今の君を美人でないというほど先生はひねくれていないさ"


「むう……服が破けちゃっているのは仕方のないことです」


実際、あの薬を不意打ちで飲んだら誰でもこうなると、わたくしは思います。


「……それにですね」


"それに?"


「……わたくし、かしこいので! 色々露出してる方が手間がないとわかっています♡!」


今や自分より小さい、頼れるけど可愛らしい先生を、肉体性能が向上した今の身体でまたがるわたくし♡。


"カシコちゃん落ち着いて!君のお願いはまだ終わっていない!?"


「いいえ先生、先生のおかげで目途が付きました。あとはわたくしだけでも十分終わらせられます♡」


 この状況でも生徒を思いやる先生にますますトキメキつつも、止めどない愛に従って身体を動かせないでいる先生の耳に顔を近づけました♡。


「先生、ごめんなさい♡。今のわたくしのお願いは、あなたと愛しあうことです♡♡」










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