カイドウさんへの報告

カイドウさんへの報告

ここだけゾロがルナーリア族Part2の145

※閲覧注意

※【ここだけゾロがルナーリア族】のスレより

※ゾローリアの更にIFネタ

※ファンタジスタした幼少ゾロがキングに拾われ百獣海賊団所属√

※幼少ゾロはくいなと約束する前

※くいな生存&麦わらの一味√

※CPはゾロ×日和

※IFネタの派生⇒百獣√

※キャラエミュが微妙

※文才なしの駄文

※捏造設定あり

※それでも良い方のみ、お読み下さい








東の海から新世界のワノ国、鬼ヶ島まで戻り、獣型から人型へと姿を戻す。

布の中の幼子・ゾロを気にして、途中で食事をとらせたりしていたので、行きよりも帰りは少し時間がかかった。

普通なら空を飛ぶなど怖がってしまっても不思議ではないのだが…このゾロは随分と肝が据わっているのか今は寝てしまっており、時折寝言まで言っていた。

ゾロを周りから見えない様に布で包み直し、真っ直ぐにカイドウさんの所へと向かう。


部屋に入るとカイドウさんと…クイーンの奴がいた。

「今、帰りました…カイドウさん」

クイーンの事は気にしないで、カイドウさんに声をかける。

「おう、どうだった」

珍しく酒を呑んでいないのか、素面とはいかないものの上戸にはなっていない様だ。

「問題無く片付けた。あの海賊団の生き残りはいない」

徹底的にあの無人島にいた海賊共は焼き尽くしたからな。

カイドウさんに敵対したのも赦し難いのに、雛にまで手を出そうとしたのだから当然の結果だ。

「キング」

不意にクイーンに声をかけられる。

「…なんだ、クイーン」

クイーンの視線の先を確認しつつ、面倒だと思いながら先の言葉を促した。

「その手に抱えてる布の塊は何だ?」

「そうだな…おれも気になっていたんだが。キング、それは何だ?」

やはりクイーンが指摘したのはゾロを包んだ布で、カイドウさんも気になっていたのか問いかけてきた。

「…幼子を保護した」

少し悩むも、クイーンの奴もいるので端的に答える。

海賊共から保護したのは確かだしな。

「はぁ!?キングのカス!百獣海賊団は子供の保護なんてしてないぞ!戻して来いよ!」

おれの答えが気に食わないのか、クイーンが何時もの通りに突っ掛かってくる…が、ゾロは寝ているんだぞ。

「あ゙ぁ゙?クイーンのバカがうるせぇんだよ」

ゾロが起きたらどうするんだという感情を込めて、何時もより声を抑えて言い返す。

「おい、キング…どうして保護したんだ」

おれとクイーンが言い合いをしそうだったのをカイドウさんが割って入り、おれに保護の理由を聞いてきた。

「……雛だったので」

どう答えるかと僅かに考える。

そういえば…昔に同族の幼子をなんと呼ぶか、カイドウさんに教えていた事を思い出した。

なので、素直に雛だと言う。

「雛だぁ?」

案の定、クイーンは意味が理解出来なかったらしい。

そして…。

「ウォロロロロロ!そうか、雛か!後で、見せろよ!!」

カイドウさんは機嫌が良さそうに笑いだし、後でゾロを見せろと言ってくる。

やはり、カイドウさんは覚えていたんだな。

「ちょ、カイドウさん?!」

クイーンは何やら慌てている様だが、それは無視する。

「あぁ、あんたなら良い」

肯定する。

あんたなら、雛を…ゾロを見せても良い。

布ごとゾロを抱え直す。


それにしても…よく、こんな状態で起きないな、この雛。


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