【オリキャラ注意】コラさん生存if 1
「ああロー出て行かねんだったら合わせないといけない奴がいてな」
15年前。ドフラミンゴのファミリーに入りたいと言ってから一週間が経ち、ファミリーから出て行かないと言った日、こう言われた。
「レイナ、出てきていいぞ」
ドフラミンゴが柱の方を見て言う。
すると柱の裏から銀色の髪に青色の目、フード付きのポンチョを着た少女が出てきた。
「こいつはレイナ。何でかはおれも知らねえが周りから迫害され、挙げ句の果てには家を燃やされ、世界を壊したいと言うから連れてきた。偶然食べちまったジタジタの実の力もあって子供ながらに最高幹部だ」
「よろしくね」
おれはそんなことよりもコラさんを殺すことばかり考えていたからそこまで気にかけなかった。
それから二年間。あっちから話しかけられたら少し反応するぐらいだったが向こうは暇さえあれば話しかけてきた。
そしてコラさんに連れられて病院巡りに行かされ、オペオペの実の情報を手に入れ、
コラさんがオペオペの実取りに行った日、おれはコラさんを待ってた。
トトトトと足音が聞こえてくる。
「コラさん?」
重たい瞼を開けてみるといたのはレイナだった。
「ロー!」
「レイナ…何でここに?」
「ドフィにコラさんを探してこいって言われたの!」
(え?ドフラミンゴがここに?スワロー島にいるんじゃなかったのか?)
理解が追いつかないがレイナは続ける。
「オペオペの実が手に入ったらすぐ逃げて!ドフィはもうコラさんの裏切りに気付いてる!」
(そんな…)
「でも…レイナは…味方してくれるのか?」
息が苦しいがそれでも必死に話す。
「もちろん!だって私、もう世界壊したいわけじゃないし、コラさんとローには生きて欲しいから」
「そうか…」
罠かもしれない。そう思いつつおれは笑顔を浮かべた。
「じゃあ私はもういくね。オペオペの実が手に入ったら絶対すぐ逃げてよ」
そう言い残しレイナは去っていった。
この時はまだあんなことになるなんて思ってなかった。