オメガバネタ(notSS)
オメガバースネタです。SSではありません。オメガバース知識ふわっふわなので間違えてたら申し訳ない。
若干他cp風味混ざってますが完全に友情です。
前編看板3枚目後の夜あたりで、精神的に限界になって、ハルト(α)に「うなじ噛んで」するスグリ(Ω)。
ただし、それは恋愛感情や性欲によるものではなく、ただひたすら、姉(α)と親友であるハルトに除け者にされるのが嫌で、「大嫌いな自分の性別を利用してでも輪の中に入りたかった」だけ。スグリ自身は気づいていないけれど、ハルトに迫ってる時も恐怖で少し身体が震えてる。
ハルトは恋人同士でもないのに番になるのは倫理観的にNGだし、大事な友人(スグリ)のメンタルが確実に壊れるであろうことなんてできないので拒否。その場は解散し、翌日以降の林間学校は概ね原作通り。
林間学校終了後。
元々スグリは自分のΩ性が嫌いだったが、上記の出来事から、「ただ自分が弱者であると突きつけられて、そのくせ何の役にも立たない性なんて」と本格的にΩ性であることを嫌悪し、否定し始める。
元々うなじはチョーカーで守っていたが、服装を変える際に、目立つし「Ωであることの象徴」のような気がして滅茶苦茶不快だったので外す。
ハルトとの出来事もあり、「どうせ自分のことなど誰も見ていないし、冗談でも番になろうとする奴なんていない」という自己評価下限突破状態だったことや、そもそも林間学校前は他者との交流も少なく、BB学園では体育等でシャツを脱ぐ(チョーカーを見せる)こともないため、自身がΩだと知る人間もいないだろう、という思考もある。
姉はブライア先生の護衛でそもそもBB学園にいないので止めようがないのである。いたら絶対止めてたし、無理なら代替案無理矢理出してでもうなじ守らせてた。
スグリのヒートはそれなりに重い部類だけれど、抑制剤である程度(1日休むぐらいで)どうにかなっていた。けれど、ハルトに勝つためにはその1日すら惜しくて、ODしてでも無理矢理に身体を動かそうとし始める。
薬効かプラセボ効果かは分からないけれど、実際にそれで(副作用で吐いたり、薬への耐性がついてより強い薬に手を出す必要がでてきたが)一応どうにかなってしまったので、周囲からはβ(ないし姉がαなのでα)だと思われて生活する暴君チャンピオン。
あるヒートの時、予定が滅茶苦茶伸びてしまって、抑制剤の薬効が切れかかってしまう。どうにか爆速で予定を片付け、自室に戻るも、抑制剤を飲むも暇なくトイレで嘔吐するスグリ。
吐き気は治まったものの、ヒートの影響で身体が火照り、微かな刺激すら耐え難いものになっていく。抑制剤を服用しようにも、久方ぶりであることもあり、四肢を動かす際の刺激にすら身悶え、上手く薬を口へ運べない。
必死に声を抑え、火照る身体と自身の性への嫌悪とで目尻に涙を浮かべながら、スグリがトイレで身悶えていると、玄関から能天気な男の声と扉が開く音が聞こえた。
「(そういえば鍵閉め忘れてた)」とトイレに駆け込む数瞬前のことをぼんやりした頭で思い出しつつ、スグリは男--カキツバタの、何を言っているのかいまいち聞き取れない、焦った声を遮り、「薬」とだけどうにか口にする。幸いそれで意味は通じたらしく、カキツバタは本来の適量の薬をスグリの口に流し込む。薬剤耐性がついてしまったスグリにはやや足りない量であったが、嘔吐やカキツバタが来るまでで相当体力を消費していたらしく、普段から積み重なった睡眠不足も手伝って、スグリは薬が少し効き始めたあたりで意識を手放した。
一方、どうやら体調が悪いらしい後輩に、「まあ、拒否されたら自分で消費すりゃいいや」と見舞いの品を渡しにきたカキツバタは、この状況に困惑していた。
ノックしても呼びかけてもカケラも反応しないものだから、てっきり留守かと思えば、扉に鍵はかかっておらず。嫌な想像が脳裏を過り、焦って扉を開ければ、トイレで倒れ伏すスグリの姿があったのだ。
すわ発熱か、一瞬と思ったものの、スグリの指示の内容、そして何より部屋中に漂う甘ったるい香りがそれを否定した。
最近酷く荒れていて、つい先日自分を負かしたこの華奢な少年はどうやらΩだったらしい。彼の姉はαだし、彼もそうなのだろうと思っていたものだから、この時点で大分驚いてはいる。
が、それ以上に、呆れが口を吐いた。この様子では番がいるわけでもないだろうに、四六時中うなじを晒すなんて、馬鹿じゃないのか。自分が歳の割には精魂枯れ果てていて、まあそれなりに理性的な部類だから、大事には至っていないだけで、普通のαならとっくに彼を手籠にしているだろう。……そう思うと腸が煮え繰り返りそうになるが。
抑制剤を飲ませた後、疲労からかすぐに寝入ったスグリをベッドに運ぶのには多少骨が折れたが、あのまま床に寝かせて置くわけにもいかないだろう。運ぶ際に刺激で起こさないかはヒヤヒヤしたが。
休憩がてら、自身もベッドの端に腰掛けため息を吐く。
「っ、あー……しかし、どうしたもんかねぃ、コレ」
確かにしっかりと兆している股間の自身に、Ωのヒートってやつは凄まじい、と苦笑する。
スグリの状態を考えれば、開けっぱなしにして出ていくわけにもいかないし、どうにか早いところ、この部屋の鍵を見つけて外へ出てしまいたい。
少年から漂う酷く美味しそうな甘い匂いは勿論、正直あの小さな口から漏れる熱を帯びた吐息や、そこに時折紛れる甘く上擦った声など、耳に毒もいいところなのだ。
理性がじりじりと焦がされる音を聞きつつ、カキツバタはなるべく無心で少年の部屋の鍵を探し始めた。
とりあえず、聞き入れられなくても、明日絶対に説教してやろうと心に決めて。
みたいなのから始まる、流石に世話焼かざるを得ない基本面倒臭がりαなカキツバタ先輩×心身ボロボロやけっぱち暴君Ωなスグリ、な後編軸あたりのカキスグオメガバースください。