オペレーター達の戦闘訓練
偉い人「(それっぽい理由)のため、数日後にオペレーターのみでランク戦を行うことにした
人に怪我を負わすのが嫌という人は無理に参加する必要はないからな
トリオンはそれぞれに5加算した状態で行うものとする
それじゃあ配布した部隊でやるように。ポジションやトリガーはそれぞれ好きに決めていいからな
では解散」
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佐々木「というわけです」
増田「大変だねぇ。ポジションはどうするの?」
佐々木「いろいろ試してみたいのですが、まずは射手ですかね」
白岩「それがいいんじゃないですか?増田さんも喜一もいますし
自分のスタイルは数日で身に着けられるものじゃないですし、流一も天才肌ですからね」
来栖「えっ」
~ちょっと練習~
増田「凄くいいセンスしてるね」
佐々木「ほんとですか?」
及川「……いやいやほんと。俺より凄いよ」
佐々木「さすがにそんな大したものじゃないよ」
増田「及川くんも凄いよ。ぼくもこれじゃあ隊長として大きな顔できないなぁ
もっと頑張ろうっと」
佐々木「そんな。増田さんとは比べ物になんか……」
来栖「本当に凄い才能してるのは確かだと思うよ
数日もあればオペの中ではトップクラスじゃないかな?」
佐々木「ありがと。そう言ってもらえるともうちょっと頑張れそうだな
あ、そうだ喜一。次はハウンドの使い方教えてよ。誘導の強弱とかよくわからないんだよね」
及川「任せて!」
佐々木「あ、ごめん来栖。的になってくれないかな?」
来栖「うん。いいけどなんで僕?」
佐々木「機動力がある人にあてられると自信になるからね」
来栖「了解!任せて!」
佐々木(他の3人と比べてオペの体格に近いからとは言えないよなぁ)
白岩「そう言えば、草壁さんはどうするんだ?」
佐々木「なんか予定があるとか何とかで不参加だそうです
せっかくならやりあいたかったですけど、さすがにですよね」
白岩「さすがにな。でも不参加なのであれば佐々木が一番だな」
佐々木「任せてください」
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榊「というわけで、少し戦闘員の練習をしたいです」
崎守「そのルールだとトリオン12ですね
えっと出水先輩くらいですか?周りも最低トリオン6はあるとはいえ凄い量ですね」
一条妹「オペ相手ならシールドはってるだけでよさそうやね」
柊木「那須隊のオペなんかも相当なトリオン量があったはずだしSEがあるくらいトリオンのあるオペは他にもいるからそう簡単にはいかんだろう」
一条姉「それもありますしシールドはってるだけでなんとかなれば私は無敵です」
榊「アハハ……だよねぇ……
恥ずかしながら動くのは苦手なんだけどどうすればいいかなって」
一条姉「まあ、いつもお勉強を教えていただいていますのでたまには私がトリオン強者の戦い方を教えましょう!」
一条妹・柊木・崎守(大丈夫か?)
榊(大丈夫かな?)
~練習~
一条姉「これくらいでヘバッてどうするんですか!?」
榊「いや、ちょっと休ませて」
柊木「そのへんにしておけ。そもそもその弧月は簡単に使えるものじゃないしな
いくらトリオン体とはいえ脳は疲れるんだから無限に動けるわけじゃない」
一条姉「????」
柊木(難しいことは言ってないのにわかってないな……)
崎守(そもそもトリオン強者の戦い方って普通は銃手や射手なんじゃ……
俺か柊木さんが教えた方が……)
崎守「あの」
一条妹「崎守。余計な事言わんほうがええよ」
崎守「えっ」
一条妹(無駄にトリオンも多いし変則トリガー使うし相手視点からすれば警戒したいやろな
同じ部隊の人がうまく使えばいい囮として使えそうや。そんなやつおるかは知らんけど
ま、動き見てる限り下手に普通の銃手になるよりはそっちのが使い道ありそうや)
~練習終了~
榊「いや、助かったよ。ちょっと自分の中で整理するね」
柊木「ではそれからは生身の体で動くイメージを固めましょう
1時間後くらいでいいですか?」
榊「え?」
崎守「さすがに今日はもう休ませた方が……」
柊木「何を言ってるんだ?今は体への負担はほぼないからできるはずだが……?」
崎守(もうダメだこの部隊……)
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涼「というわけでボクも戦闘員の練習をするよ」
桐谷「涼ちゃんはオペレーターだって資料に書いてあるけど……??」
涼「こんなの酷いじゃないか!露骨に運動できない人をオペに割り振ってるじゃないか!
ボクだってやればできるってことを証明したいんだけど」
紀坂「えと、で何するの?」
涼「まずは伏見クンのようなエースとしてね」
明智「無理じゃないかな」
涼「やってみないとわかんないですよ!」
伏見(直感でダメな気がする)
~練習~
涼「???今の動きは……???」
伏見「あっごめんなさい。次はゆっくりやりますね」
明智「想像の倍以上酷い……逆にどうすればこうなるのか……」
桐谷「涼ちゃん無茶しちゃだめだよ?」
涼「同情がほしいんじゃないんだよ……
ちょっと、気分転換に紀坂クンのマネをしてみようかな」
紀坂「わたしのやり方はSEがないと難しいんじゃないかな」
涼「そうだよね。紀坂クンのSEの凄さや恩恵はボクが一番わかってるはずなんだけど」
明智「じゃあトリオンの少ない者同士私と仲良くやろうじゃないか」
涼「え、いやいいです。なんかすごく面倒なことに付き合わされそうだなと……」
明智「いやいやそんなことないよ。いったいどこまでなら動けるのか凄く興味あるね」
涼「桐谷クン助けて!」
桐谷「えーっと。じゃあスパイダーの使い方だけでも教えようかな」
涼(なんかすごく気をつかってもらってる気がする
ボクは支配者なのに……)
~スパイダー練習~
涼「こうかな」
桐谷「そうだね。完璧だよ」
伏見「うまいですね。ちゃんと狙った位置にはってます」
紀坂「凄い凄い」
涼「えへへありがとう」
明智(ちょろい……)
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愛「オペレーター大会だって!」
桔梗「へぇ~愛ちゃんはどのポジションやるの?」
陳「銃手ならチェンさんに任せてください!」
川崎「……悪いが岡崎は狙撃手に向かないというか、他のポジションの方が輝けると思う
そもそも狙撃手に必要な技術をたったの数日で身に着けるのは難しいからな」
辰井「そうですよね。愛ちゃんは動けますしエースとして攻撃手とか、射手とかじゃないですかね?
銃手としてならわたしでよければ。点取り屋の銃手として動くならわたしかなと」
桔梗「あー。もちろん攻撃手のことならオレがある程度教えられるよ」
愛(うーん。どうしようかな……)
愛(……)
愛「実は今回お姉ちゃんと同じ部隊だから、お姉ちゃんを支援できるようなことをしたいな~って
お姉ちゃんならなんとなくすっごい攻撃手になってる気がするから」
桔梗(ほんとお姉ちゃん大好きだなぁ)
川崎「なら、教育係は陳だろうな」
辰井「ですね」
陳「任せてください!!!!」
~練習~
桔梗「なんとなくそんな感じしてたけど愛ちゃんてマジでなんでもできんのね」
辰井「才能って凄いですね」
愛「いやいや。チェンくんが教えるのうまいだけだよ」
陳「愛さんがお上手なだけですよ」
愛「いやいや~」
陳「いえいえ~」
辰井「これだけ動ければなかなか落とすのに苦労しますね」
愛「ありがとう!」
川崎「さっきも言ったが狙撃手は少ないだろうし、いても数日の練習じゃそこまで上手くはないだろうから遠距離は気にする必要がない
自信持っていいと思うぞ」
愛「はい!ありがとうございます!」
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鍵崎「というわけで頑張ります」
是沢「おースナのことならお姉さんが教えてあげようか?」
赤尾「香蓮も教えられますよ」
鮫島「えー。あたしと一緒にばいぱーしよー」
愚榴間「モテモテだな」
鍵崎「そうですね~
どうしようかな~」
是沢「愚榴間くんは誘わないの?」
愚榴間「鍵崎の判断に任せます」
鍵崎「じゃあとりあえず銃手のことを教えてもらっていい?
ピンボールとかバイパーとか狙撃手は私には難しそうだから」
鮫島「……」
鍵崎「また今度教えてね?」
鮫島「!。うん!」
愚榴間「んー。ま、銃手が一番それっぽい形にするのは簡単だろうな
鍵崎は動けるし頭もいいから俺に近い形もとれるだろうし」
赤尾「高評価ですね」
愚榴間「どこも付け焼刃でくるだろうからその中じゃ上の方にはなれるだろ
とりあえずメニュー組むから待ってて」
~その後練習~
鍵崎「実際に動くとやっぱり全然違うな~」
愚榴間「オペとしての想像と実際に動いたときの差を意識させるって目的もあるんだろうな
あえて岡崎ちゃんじゃなくて鍵崎を隊長にしたあたり、オペとしての指揮と実際の指揮は違うってことを教えたかったんだろう」
赤尾「そこまで考えてます?」
鮫島「ぐるま考えすぎだぞ」
愚榴間「上層部は俺なんかよりよっぽど考えて動いてるよ
あとはこうやって戦闘員が素人にノウハウを伝えるってのも考えてるだろうな
だとすると荒船隊の加賀美とかは怖いだろうな。あそこは隊長がかなりの理論派だし狙撃手のノウハウはたくさんあるからな」
鍵崎(逆に光ちゃんはどうなるんだろ)
是沢「それにしてもさすが鍵崎ちゃんだね。これならもうどこに出しても自慢できるよ」
鍵崎「そう言っていただけると嬉しいです」
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水瀬「さっきからさーやはトレーニングルームに籠って何やってんの?」
川井「マンティスの練習らしいです」
水瀬「いやいやどう考えても無理でしょ。てかなんで急に」
金剛「オペレーターだけでランク戦をやるらしい」
水瀬「はぁ……」
水瀬(さすがに誰かが細かい動き方教えてやらねぇとマンティスとか目に見えてわかりやすい技術の練習するか
つってもこいつらが人にもの教えるのとか多分無理だろうし……)
川井・金剛「?」
水瀬「しゃーねーな」
~トレーニングルーム~
佐野「あっ水瀬さんお疲れ様です!
邪魔だったらどきますね」
水瀬「いや、いい。ちょっと見てられなくてきただけ」
佐野「アハハ。やっぱセンスないですかねぇ」
水瀬「マンティスなんてまともにできるの3人だけだぞ
そもそも土台がしっかりしてないのに応用編にいくのが間違いだろ」
金剛(隊長がまともなこと言ってる)
川井(どうしちゃったんだろ)
水瀬(下手くそが上辺の技術だけマネしてんのは嫌だからな
……さーやは妙にセンスある分基礎さえ教えればそう簡単に落ちそうにないし)
~ちょっと後~
佐野「見てください!もうこんな自由自在に扱えますよ!」
水瀬「まだまだ全然だろ調子乗んな」
川井「でもこれだけ自由なら不意打ちもできるね」
金剛(不意打ちとはけしからんな)
佐野「はい!水瀬隊長ありがとうございます」
水瀬「ま、オレが教えてやったんだから水瀬隊の恥にならんようにな」
佐野「頑張ります!」
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天井「という大会があるらしいですが私はいつも通りオペをするので関係ないので~」
竜宮「残念……いろいろ教えたかったのに」
律「うん……」
久木「どのみち2人の動きは特殊すぎて無理だと思うよ」
天井「せっかくだしやってみましょうか?」
律「おっいいねぇ!」
~練習~
天井「え~みんなどう動いてるの??」
律「え、いや普通にばーっといってがーっと
ですよね?」
竜宮「うん。特別なことは何も……」
久木「十分特別なことやってますよ
せっかくだし次は僕の動き真似してみる?」
天井「その前にちょっとお菓子食べさせて」
~ティータイムをはさみその後練習~
竜宮「最初よりはよくなったね」
天井「全然ですけどね」
律「いやいや、頑張ってると思うよ!」
天井「うーん。やっぱり私はオペレーターでいいかな~
あんまり人斬ったりしてるのは性に合わないというか」
久木「向き不向きはどうしてもあるからね
天井のおかげで久木隊がうまくいってるのは事実だし」
天井「ありがとう
えーっと。じゃ、教えてくれたお礼にみんなでお菓子食べよ!」
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熊谷「さっきからソワソワしてどうしたんですか?」
仁科「ん?いやーちょっと真芽津が心配で」
熊谷「いくら彩でもさすがに初心者の四季に酷いこと言ったりしないでしょ」
仁科「あ、まあそれもあると言えばあるんだけど……
絶対他の人に言わないでね?」
熊谷「はい」
仁科「真芽津が侵攻で家族を失ってるって話は知ってると思うけど、明らかに最初見た時より体格よくなってるのね
多分真芽津なりに相当鍛えたと思う。もしかしたら私と一緒で最初は戦闘員志望だったのかなぁって」
熊谷「……」
仁科「ごめんね。重い話して」
熊谷「いえ、四季がそう思ってるかもしれないってことは想定できなかったので
……だとすれば感情的には彩は最悪の存在と言ってもいいかもしれないですね。もちろん彩が悪いわけじゃないですけど」
仁科「そうだね。私の考えすぎならいいんだけど」
熊谷「そうですね」
~その頃~
樋口「なかなかいい筋してんじゃない。これなら初心者大会では最低限スナとしてやってけるわよ
もちろん本番では動いたり走ったりもあるけど、狙ったものに弾をあてられなきゃ話にならないし」
真芽津「そっか
……ねぇ隊長。もしもなんだけど、もし僕にトリオンがあったら、スナイパーとしてやっていけたかな?」
樋口「さぁ?」
真芽津「さぁって……」
樋口「さっきのも初心者にしてはって話であってアタシみたいにすぐにB級に上がれるくらい抜けた実力はないわけで
だからどうなるかと言われてもトリオンのある世界での真芽津の頑張り次第でしょ
てか何?あんた戦闘員志望だったの?」
真芽津「……なんとなく聞いただけ」
樋口「そっか。はい。じゃあ次は的狭くするからちょっと難しいよ」
真芽津「うん」
樋口「……これは全然関係ない話だけど、アタシは真芽津の解析能力は助かってるからね」
真芽津「……うん。ありがと」
樋口「ほら。とっとと撃ちなさいよ。本番ではモタモタしてる暇なんてないんだから」
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笹蟹姫「という企画がありまして……」
虹乃「お?スイッチボックス教えてやろーか?」
月井「さすがにトリオンも時間も足りないんじゃ……」
虹乃「んなことはわかってんだよ!言ってみただけ!」
山本「狙撃手も難しいし、うちには銃手も射手もいないから俺が教えるのがいいのかな?
もちろん他の部隊の銃手や射手を頼ってもいいと思うけどどうする?」
虹乃「そうですね……他の部隊は他の部隊のオペレーターの方に教えているでしょうし、山本くんにお願いしたいです
ただ、山本くんくらい動けるわけではないのですが」
山本「ははっそこは大丈夫だよ。猫にあわせるように教えるから」
虹乃(なぁ理子。なんかあの2人いい感じじゃね?)
月井(急に小学生みたいなこと言い出さないでくださいよ)
虹乃「なんだと!」
山本・笹蟹姫「・・・???」
~練習~
笹蟹姫「こんな感じでしょうか?」
虹乃「わっ!」(グラスホッパーで浮かせられる
山本「やっぱり猫は相手をよく見てるから、グラスホッパーで浮かせる戦術がある程度は使えそうだな
戦闘員相手にはきかないだろうけど数日の練習しかしてないオペなら浮かせられるぞ」
虹乃「おい!わたしの動きは素人だっていいてーのかよ!」
山本「虹乃さんは普段はカメレオン装備していて正面からの殴り合いなんてしないでしょう」
月井「点をとりにいく山本さんのスタイルじゃなく、援護に徹していれば強いでしょうね」
山本「そうだな。次は味方もいる混戦状態で相手だけを浮かせられるようにしていこう」
笹蟹姫「はい」
虹乃「ぜってー次は避けてやるからな」(カメレオン装着
月井「ちょっとカメレオンは卑怯ですよ」
虹乃「うっせー!やれるもんならやってみろ!」
笹蟹姫(虹乃さんの性格なら……多分この辺でしょうか?)
虹乃「うわっ!」
山本・月井(よくわかるな……)
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恋(複雑な気分。上手くいけばトリオンさえあればってことを証明しちゃうし
あー。こういう陰気なこと考えちゃうから私はダメなんだろうな……)
那珂川「ため息なんてついてどうしました?」
恋「んー。考え事しててね。それはそうと今度オペの大会ってのがあって、せっかくだから那珂川ちゃん弧月の使い方教えてもらっていい?」
那珂川「いいですよ!」
~ちょっと練習~
恋「どうかな・・・??」
那珂川「えっと……いや、ほんとなんと言っていいか……
トリガーの切り替えも完璧ですし、本当に始めてなんですか?
お世辞抜きにすぐにB級に上がっちゃうと思いますよ」
恋(そうなんだ。私上手いんだ)
恋「ありがと」
那珂川(表情が……何か不味い事言っちゃったかな?
オーバーな感じがして馬鹿にしてるっぽく受け取られちゃったかな……)
恋「ありがとね。教えてもらって悪いけどしばらくちょっと一人で練習したいな」
那珂川「あっはい……」
~隊室~
志野塚「橘ちゃんどうした?珍しく落ち込んで」
那珂川「えーっとかくかくしかじかで
あたし恋先輩を怒らせちゃったんですかね?」
志野塚「んー。全然変なことは言ってないと思うけど
仮にそう受け取ったとしてもそれで恋ちゃんが怒るとは思えないな」
松野「どうしたんだよ2人して真面目な顔して」
志野塚「あっ松野さんいいところに。実は~~という事情があったらしいんですが、松野さん何か知りませんか?
馬場隊の時代からご一緒しているので何か知ってるかなと」
松野「ん?いや別になんも変なことはないと思うけど。そもそも愛ちゃんをバカにするとかしない限り恋ちゃんが怒るのは想像できないな……」
那珂川「そういえば練習に入る前に何か凄く考え事してるような感じでした」
松野「うーん。誰にだって虫の居所が悪い時くらいあると思うけど、とはいえなぁ」
志野塚「人にあたるような性格ではないですからね」
松野「ま、第三者が勝手にしゃべっててもしょうがないし本人に聞くしかないだろ」
那珂川「あ、今は一人がいいって……行っちゃった」
~トレーニングルーム~
恋「旋空弧月!」
入ってきたばかりの松野「え?」(グラホ起動
恋「あ!えっ……え???
どうやって今の避けたんですか?」
松野「んー。反射神経?
にしてもいい旋空じゃん。橘が言ってたけど本当に凄いな」
恋「今のタイミングから避けられるようじゃ全然ですよ」
恋(いやいや私なんてもう全然じゃん。那珂川ちゃんのお世辞を真に受けるところだった
あー恥ずかしい恥ずかしい)
恋「そうだ松野さん。スパイダー教えてくださいよ」
松野(?普通に元気そうじゃん。橘の思い込みってとこか)
松野「おー。いいよいいよ。自分もちょっと練習したかったからついでに」
恋「はい。お願いします」
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おまけ
熊谷「なんか彩いつもより練習に気合い入ってない?」
樋口「いやさ。アタシも例のオペのランク戦に呼ばれてるから」
仁科「は?え?」
熊谷「一応元オペだからってこと?」
樋口「多分」
仁科「まあオペが戦闘員をやるならオペは戦闘員がやるのかな?」
仁科(でもそれじゃ練習に気合い入ってる理由にはならないか
いやでもまさかね)
樋口「いえ、戦闘員側です」
熊谷「えぇ……」
樋口「メンバーはアタシと沢村さんと草壁。オペで忍田本部長が入るそうです
決勝戦後のエキシビジョンマッチ?みたいな感じだそうですよ
さすがに負けられないじゃないですか」
仁科「もうなんでもありじゃん……」
熊谷「そりゃ万が一にも負けられないから頑張るよね……」