オナホ使い比べ
二次元好きの匿名さん「なぁ、これ...どう使うんだ?」
そう言ってヤツが取り出したのはプラスチックの手頃なサイズの円筒。包んであった紙袋に見覚えがあった。あの路地裏の店だ。
「何ってお前...」
渡されたそれを弄ぶ。底面がシリコンで出来ていて、それに手頃な穴が空いている。明らかだった。
「オナホだろこれ」
「...っ何だよ、それ」
「何ってあれだろ。シコるためのやつだよ。この穴にちんこ突っ込んで...なんだよ」
「いや...」
興味津々と言った感じでヤツはオナホの穴のを覗き込んでいる。何が楽しいんだろう。
「その、さ。どういう風に使うのか、あの...教えてくれ、よ」
「バカか?」
「なっ、頼むよ!見たいんだって!」
「知らねぇよそんなの!動画でも見てろよ!なんでお前に見られながらシコんなきゃいけねえんだよ!」
こいつはネットに脳みそを蕩されたのんだろうか。シコスレとか建ててる時点でほとんど終わってるようなものだが、まさかここまでとは。
「なぁ...」
「んだよ」
「どうしても...ダメか...?」
上目遣いに潤んだ目。
どうやら俺の友人はずいぶん媚びの売り方が上手くなったようだった。
「だからって特に変なことするわけじゃねえんだけど...ただローションつけて上下させるだけだぞ?」
「それでも見たいんだよ」
仕方なくゆるゆるとオナホを動かし始める。2人並んでベッドに腰掛け、1人がシコりながらもう1人がそれを覗き込む奇妙な場。
だが初めて使うオナホは普段の右手よりよっぽど気持ちが良い。自然と扱く手も速さを増す。
「うわ...そんな早くしちゃうのか...」
「あ〜...そろそろ出るかも...」
「えっ、ちょ、ちょっと待て!」
下腹部に込み上げるものを感じた途端、ヤツは扱いていた腕を掴んで上下運動を止めさせた。せっかく盛り上がってきた所になんて水差し野郎だ。
「は...?お前どっちなんだよ!オナホ使ってるところ見たいのか見たくないのかはっきりしろよ!」
「ど、怒鳴るなよぉ...っ!その、オナホなんかに出された精子がかわいそうだろ?なっ?」
「寸止めされた俺の方がよっぽどかわいそうだと思う」
「悪かったよ...でも気持ち良くないだろ?それなら...」
「めっちゃ気持ちよかったけど」
「ちがっ、そういうことじゃなくって!だから俺が言いたいのは!......せっかく俺がいるんだから、ほんものに、だせばいいじゃねえか...」
なんて面倒くさいヤツなんだ。こいつはただオナホとして自分を使ってください、というためだけに本物のオナホを買って、俺にシコらせて、その上で自分を選ばせようとしているのだ。だけど断ってやる道理もない。
「オナホにして欲しいんだな」
「...言わせんなよ...」
「...オナホにしちゃ、頭が高いな。脱いで土下座してみ」
「んなっ、なんで俺がそんなこと...っ!」
「しなきゃ入れてやんねーぞ」
「っ、分かったよ、すりゃいいんだろ...」
観念したのか、一枚ずつゆっくりヤツは服を脱いでいく。地味な黒っぽい服が全て床に散らかると、一糸纏わぬヤツが床に膝をつき、ベッドに腰掛ける俺の足元で土下座した。
「言ってみろよ、オナホっぽい言葉」
「なんでそんな...っ!......お、俺のこと、オナホみたいに使って、せーしいっぱい出してくださいっ...!......良いんだろこれで!」
「ギリ及第点」
土下座したヤツの腹と腿の間に腕を突っ込んで持ち上げる。驚くほど軽くて薄い、片腕でも持ち上げられそうな体。対面座位の姿勢にするとヤツと目が合った。トロンとして、心ここに在らずって感じの目。
このオナホにローションは要らない。そのまま突っ込んで、乱暴に上下に動かす。
「ひぐぅっ!?きゅう、っに、はげしっ、まってぇっ!」
「なんでいちいち待つんだよ、黙って使われて、ろっ!」
「いひゃあんっ!?」
尻を軽く叩くと良い声で鳴いて、締まりも良くなった。オナホ扱いされて、尻も叩かれてるのにきゅうっと締め上げて自らを蹂躙する肉棒を歓迎するバカだし変態だけど可愛いヤツ。
「ちゅるっ、んっ、んむぅっ、ふあっ!くるし...っ!」
どちらからは分からないが、いつの間にか顔が近付いて、深いキスをしていた。触れる歯が、舌が、唇が、自分のともヤツのとも分からないほどの口付け。
「そろそろ出るかもっ...」
「いいよっ、だしてっ、いっぱいだして、くだしゃ、あぁぁっ!おっ、おれもっ、やんっ!ぅぅうっ!そこ...ふかいぃ...っ!」
そうしているうちに熱が込み上げてきた。今度は止めるやつはいなかった。思いっきりヤツのナカを深く抉り、孕めと言わんばかりに腰を押し付ける。
長い時間が終わり、ナカから抜き取っても、まだそれは熱を持っていて不完全燃焼を訴えている。
「ぁ...、はっ、はぁっ...ふ、くぅっ、んっ...!ばかぁ...だしすぎ、だろぉ...っ」
疲れ切ったヤツが俺にもたれかかってくる。いつのまにか俺の腹部がびしょびしょになっていて、どうやらコイツは何度も絶頂に追いやられていたようだ。
口を離すと、銀色の粘っこい糸が名残惜しそうに2人の口を繋いでいた。
「...オナホってさ、一回使ったら使い捨てのやつが多いらしいぞ」
「ふぇ...なにが...あ、まってぇ..!おれ、おれ、ちがっ...んむぅ」
何かに気付いたのか慌て始めたヤツの口を塞いで頭を撫でた。中途半端な長さだと思っていた髪も、微妙に人より低い体温も、今じゃ全部愛おしい。
「お前は頑張れるよな?」
「...ふぁい♡」
何度絶頂して、何度絶頂させただろう。日暮れに始まった営みは、いつの間にか窓の外が白み始めるまで続いた。
最後の行為が終わった時にはもう2人とも息絶え絶えで、横になった俺の上にヤツが倒れ込んできた。もう一度ヤる事はなかったが、どちらともなくキスをした。
「んっ、ふっ、んれぇっ...♡えへ、ちゅーすきぃ...♡」
「...気持ちよかったか?」
「き、気持ち良すぎ!殺す気か!......お前は、どうだったんだよ」
「良かったよ」
「っ、そうじゃなくて!お...オナホと比べて...どうだったんだよ」
「すごくよかったよ」
「......そうかよ」
照れてしまったヤツは、興奮とは違う理由で赤くした顔を背けてしまった。だが俺の腕の中でずっと大人しくしているのだけは変わらない。悪ふざけで尻を揉んでみた。
「んじゃ、これからも頼むよオナホちゃん」
「オナホじゃねっ、んんっ!おしり、もむなぁっ...!」