オウくんが居た種PHASE -3
『もらったぁ!!』
ヘリオポリス内部、連合のG兵器を奪取したザフト軍はアークエンジェルの攻撃を再開した。自分以外に戦えるのはムウの他に無く、何よりOSの書き換えをしてしまい自分以外にストライクガンダムは扱えない以上、キラが出撃する他無かった。
その戦闘の最中、キラにその照準を向けたのはミゲル・アイマン。彼の駆るザフトのMS、ジンの特火重粒子砲がキラのストライクを捕え、今まさに撃ち抜こうとしていた。
ーーマズイ。避けるのは難しいタイミングであったキラも流石に覚悟を決めた。
『うぁあぁあああああ!!』
『なにぃ!?』
だが、その砲撃は封じられた。ミゲルの駆るジンに対して何かが衝突したのだ。
『誰だ!?いきなり何しやがる、友軍だぞ!!』
ミゲルは面食らった、体勢を立て直した先に見えた、自らにぶつかってきたのはなんとーー同じ『ジン』つまり友軍が誤操作して好機を潰したのである。
『ミゲル違う!そいつは味方じゃあない、おそらく鹵獲された地球軍の機体だ!!』
『なんだとぉ!?』
アスランからの通信がミゲルに入る最中、キラに通信が入る!
『今だ!やっちまえキラ、俺がこいつで奴らの囮になる!!』
『な、何してるんだ!オウ!?』
自分を窮地から救った、敵MSに乗っていたのは……キラのカレッジの友人、オウ・ラ・フラガであった。アークエンジェルに姿が無かったが、まさか敵のMSに乗って助けに来たことに驚くしかなかった。
『早く!これOSがそのまんまだから、操作がおぼつかな、わぁあぁああ!?』
キラの目の前で、右往左往と遊園地の絶叫アトラクションの様に動き回るジン、それに友人が搭乗している。その近くにはーー。
「ナチュラル如きが高尚なMSを、うちのジンに乗ってんなよ!!」
邪魔をされた腹いせにと照準を合わせる機体があった。