オイノマス(キャスター)

オイノマス(キャスター)


「俺はピサの王オイノマス、召喚に応じ参上した。此度は…キャスターの方で呼ばれたのか…だがやることは変わらん。我が自慢の愛馬たちで敵を蹂躙してやろう。」


【元ネタ】ギリシア神話

【クラス】キャスター

【真 名】オイノマス

【性 別】男性

【身長・体重】189cm・93kg

【外 見】真紅の長髪を後ろに括り、赤い刺青が特徴的な筋骨隆々の男性

【属 性】中立・悪・地

【その他】人型・王・神性

【ステータス】筋力:C+ 耐久:D 敏捷:D 魔力:A 幸運:E 宝具: EX


【クラス別スキル】

陣地作成:B

魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 “工房”の形成が可能。


道具作成:C+

魔術的な道具を作成する技能。

キャスターは呪具に特化しており、それ以外の道具を作成することはできない。


騎乗:A+

本来はライダーのクラススキル。

獣ならば竜以外の幻獣・神獣まで乗りこなし、気性難な馬の扱いもお手のもの。


【固有スキル】

神性:B

軍神アレスの子として高い神霊適正を有し、性格も父とよく似ている。


軍神の寵愛:A

父アレスからの寵愛を受けている。

魔力と幸運を除く全ステータスのランクアップに加え、戦闘時における勇猛さや苛烈さに拍車をかける。

Aランクであれば、アレスに纏わる宝具が使用可能(該当する宝具は『霹靂閃電の真紅戦車』)。キャスタークラスで戦車の宝具が使用できるのはこのスキルの恩恵。


追い込みの美学:D

敵に先手を取らせ、その行動を確認してから自分が有利になるように行動できる。

「ゴール前の最終直線で一気に加速し豪快に追い抜く…圧倒的なパワーで他を捩じ伏せた勝利こそ至高」とキャスターは語る。


猛王の呪詛:A+

キャスターが操る神代の呪術と後世の逸話で付与された悪霊タラクシッポスの呪詛を示す。『呪術』と『無辜の怪物』などの複合スキル。

土地そのものに生物の誕生を妨げる呪詛を仕掛けられるほど優れた才能を有したキャスターの呪術は、馬を狂わせる悪霊の能力を取り込むことでより強化された。

その呪詛は敵全体に振り撒かれ混乱を付与し、さらに人以外の動物にはBランク相当の狂化を付与し凶暴化させる。動物を使役する者、特にライダーへの対策スキル。

また、自身の愛馬パルピンナとプシュラに意図的にこの呪いを付与することで『霹靂閃電の真紅戦車』の威力を高めることも可能。


【Weapon】

真紅の槍…愛娘の求婚者たちを貫いた槍そのもの。別に男性特攻とかはない。


【宝具】

「これなるは我が父の威光!貴様らがどれだけ逃げようが我が愛馬は音を超え全てを蹂躙するッ!轟けェ!!『霹靂閃電の真紅戦車』!!!』


「ハルピンナ!プシュラ!ステリエ!ルクシオン!お前たちの勇姿を天上の神々に見せつけ、地上の不届者共に裁きを与えん!突き抜けろォ!!『霹靂閃電の真紅戦車』!!!」


『霹靂閃電の真紅戦車』

ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~80 最大捕捉:70人


アーレウス・トラゴーイディア。

軍神アレスから賜った神馬ハルピンナとプシュラ、真紅の機鎧で覆われた二頭の馬?による四頭立ての戦車。

真名解放時には軍神の威光を示すが如く真紅のオーラを放ち、音速を超える速度で空を翔け、その際に発生する大規模なソニックブームは敵陣はおろか戦場さえ粉砕する。

圧倒的な速度と破壊力を持つ一方燃費が大変悪いが、工房からの魔力リソースによってある程度魔力消費は抑えられる。


ハンピンナとプシュラは風のように速く、鳥のように空を自由に駆ける。また人語を理解しテレパシーで会話する能力を有しているが、性格はアレスに似たのか二頭とも獰猛で気性難である。

残りの真紅の機鎧を纏った馬たちからは謎の起動音が聞こえ、その目が赤く光ると足から魔力放出をし音速を超える速度で飛行可能。また、その時の速度や馬場状態を瞬時に計測する演算処理能力を有し、主人の言うことには忠実───その正体は機神アレスの残骸から製作された陸空対応音速移動小型戦闘機、機体名は「ステリエ」と「ルクシオン」。


宝具演出は真紅のオーラを纏った疾風怒濤の不死戦車。また、彼らが通り過ぎた後はソニックブームによってその進路は地形破壊され、大規模な砂埃が巻き起こる。
























「…これは生前の後悔、己への戒め。慢心もなく、驕りもなく、全力を持って貴様と戦おう。主神ゼウスと軍神アレスの名の元に真剣勝負をここに誓う…『干名采誉の神聖決闘』。」


『干名采誉の神聖決闘』

ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:2人(自身を含む


エーリウス・オリュンピア。

キャスタークラスで呼ばれた場合に使用できる一騎打ち専用の結界宝具。固有結界とは似て非なる大魔術。

対象者との同意を得ることで発動でき、真名解放時に空から両者へ赤い稲妻が降り注ぎ、周囲には蒼雷で覆われた高次元空間が形成される。

軍神の祝福(アレス・クリロノミア)をその身に浴びた者たちはステータスの弱体化や状態異常の全解除、体力と魔力を最大値まで回復、そして大幅な攻撃力上昇が付与される。互いに万全の状態で持てる力を全て使い決闘を行う。

高濃度の神秘そのものである蒼雷の結界内は約5ヘクタール(東京ドーム1個分以上)の大きさを誇り、両者の決闘に勝敗がつく、すなわちどちらか消滅するまで解除されることはない。また第三者の介入は一切許されず、外部からの攻撃、マスターの魔力供給はおろか令呪さえ主神の権能で全て無効化される。


一個人のために主神と軍神の権能が行使されていることを踏まえ、この宝具はEX(規格外)の評価を受けている。


【解説】

オイノマス

古代ギリシアの都市ピサを治める王にして軍神アレスの息子。父の血を色濃く継ぎ、獰猛で短気な性格にして戦車を操る才能を有し、父からは神馬と鎧を授けられるほど愛されていた。また呪いに関する逸話が幾つか存在し、呪術師の側面も持つ。


彼の逸話といえば「愛娘ヒッポダメイアとの軋轢」と「英雄ペロプスとの戦車勝負」であろう。

ヒッポダメイアはギリシア各地から求婚を求められるほどの美貌の持ち主であり、親子仲は良好であった。

しかし、オイノマスに「娘の求婚者に殺される」という神託が授けられることで運命は大きく狂った。

死を恐れたオイノマスは娘を渡さないため、求婚者たちにハンデ付きの戦車勝負(出来レース)を仕掛ける。そして、敗者には悉く死を与え、記念品としてその首を自身の館の壁に飾りつけた…その数(諸説あるが)13個。

父の残虐で猟奇的な行為を見続け恐怖に怯えていたヒッポダメイアの元に、訪れた次の求婚者は英雄ペロプス。彼の美貌に一目惚れしたヒッポダメイアは父の犠牲者になるのを阻防ぐために裏工作を仕掛ける。


戦車勝負の当日、オイノマスはいつも通りに遅れて出発するが、海神ポセイドンから授けられた不死の天馬と黄金の戦車を操るペロプスになかなか追いつけない状態が続いた。

その焦りから後方から槍で仕留めようとした…その時に御者の細工によって戦車は車輪から壊れていき、空中でバラバラになった戦車に巻き込まれ最期を迎える。


───その時抱いた感情は後悔


ペロプスに舐めてかかった己の慢心、後ろから槍で刺そうとした己の不甲斐なさ、最後まで娘と仲直りできなかった無念、そして真剣勝負を妨害した御者への憎悪。死ぬ間際に裏切りの御者にかけた死の呪いは間接的にペロプスにまで影響を与え、ヒッポダメイアやその子供たちにも不幸な運命を辿させることになった。


【人物像】

獰猛で短気な性格、また愛する者には人一倍の執着を見せる

外交的・受動的・強気

聖杯にかける願いは「ペロプスとの再戦」

───ハンデや裏工作などはなく、敗者への死罰もない、ただ全力で戦車勝負を楽しみたい。

「キャスターで応じたのもライダークラスのアイツと戦いたい…そんな願望があるのかもしれんな…。」


イメージカラー:真紅

特技:馬の世話、戦車勝負

好きなもの:偉大なる父、愛娘、愛馬

嫌いなもの:裏切り、己の慢心

天敵:ペロプス(愛娘を奪った泥棒猫)

【一人称】俺 【ニ人称】お前、貴様【三人称】貴様ら


【余 談】

機動力と破壊力に優れた軍神由来の戦車で戦場を荒らしつつ、神代の呪術で敵に嫌らがせをし、あわよくば一騎打ちを仕掛ける。

ライダーでよくね?とは言わないで。

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