エルフの愛情

エルフの愛情


みんなげんきー?私だぞ!

うん?私はどうかって?うーん、まあぼちぼちかな…

ゴブリンたちがくれる食料が意外にも新鮮な野菜だったので思ったよりも平気でいられるかな?

そんなことはともかくだ!!

遂に一児の母になったわけだが実感が全く湧かない!名前もまだつけてないし… 正直言って自分が自分の子供に対して抱いてる感情が何なのかもわからないんだよね…

確かにこの子はゴブリンに無理矢理犯された末に生んだ子であり、この子自身もゴブリンだ。普通に考えて憎んだり、気持ちがったりするのが自然だと思う。実際私もそんなふうに全く感じないわけではない…

でも…不思議とそういうふうには思えない自分もいる。

多分これは私がゴブリンについてよく知らないからなんだろう…元々住んでいて森の近くにはゴブリンなんていなかったし、習性に関しても外に出たことのあるエルフから少し聞いたことがあるくらいだ。

だからわたしはこの子のことを"ゴブリンである"だけでなく"我が子である"とも捉えてしまうのだろう。…まあ3日ぐらいで大きくなって親離れしちゃったんだけどね  ゴブリンの成長速度いくらなんでも早すぎないかなぁ…

そんなふうに思っていると自分に近づいてくるゴブリンがいた。

そして他のゴブリンよりも若干整っている気がしないでもないような気のする顔(親バカのせいかもしれない)からそれが先日自分が産んだゴブリンだということがわかった。

「あれ?きみ、何しにきたの?」

とりあえず話しかけてみる。言語が違っても簡単な意思疎通ぐらいならできないかと思ってだ。…今気づいたけどこの子ブツ大きすぎない…?多分もう父親超えてるよ…?

そんなふうに呑気にしていると彼に肩を持ち上げられる

「?ねえねえ、どうかしたのッッッ!?」

そしてそのまま私の膣内に彼は突っ込みそしてそのまま私を犯し始めた…

「ん"ん"…あ"あ"ぁぁ…ねえ待ってッッ私たち親子なんだよ!?」

「やめてっ、やめなさいったら!!え?お"お"ぉおッ おあっ…」

「ああっ!お願いッッッやめてよぉぉ…良い子だからさぁぁ…」

「ダメッッ ダメだからぁぁぁぁ…」

必死の抵抗虚しく自分に中出しされたのを感じる…息子の精子が自分のお腹で暴れ回っている気がする…いやなに…なんなのこれ…!?

自分のお腹が急激に膨らんでいき、赤ん坊がスライムかのようにどんどん大きくなっていくのを感じる。

「おおっっ と…止まってぇぇ…お腹おかしくなりゅぅぅ…おおっ」

そうして私は2人目のゴブリンを出産した。

「…え?どうひて?もう生まれたの?」

自分のお腹を触ると確かにお腹の膨らみはなくなっており、子供がいたことは思えなかった。

「……え!?ちょっと待って今産んだばかりだから少し休ませて!!というかやめ て!!お"お"お"ぉぉぉ…」



[ミラーゴブリンが誕生しました]
[ゴブリンが誕生しました]
[ゴブリンが誕生しました]
[ゴブリンが--------------------





あれから少してからこの部屋に私以外の亜人の住人がやってきた。腕の代わりに羽が生えている女性型のモンスター…確か名前はハーピーだっけ…?

山岳部にしか生息しないといはれている彼女らがここにいるということはゴブリンはそこに襲撃でもしたのだろうか?もしかしたらこの群れは自分の思っているよりも大きな群れなのかもしれない。

まあ自分もかなり数産んだし…変異種?を産んだのも私だ。もしかするとこの子達が連れされたのって私のせい…?
そんな一ゴールドの価値にもならないことを考えてるとまたあの子がやってきた。

どうやら彼は着床さえすればその場で即座に子供を出産させれる魔法を覚えているらしい。私の見立てだとあの魔法時間操作をしてるかなり高度な魔法なんだけどどうしてゴブリンがそんなもの使えてるんだ…?
彼は荷物を整理しているらしく大きな卵を何人かのゴブリンとともに運び入れていた。それを見たハーピーたちは慌ててそのゴブリンたちの元に行き、地面に体を擦り付けながら何かのジェスチャーをしている。

…おそらくあの卵を食べないでほしいといっているのかな?ということはあの卵はハーピーたちの受精卵なのだろう。珍味として有名であり、それを狙う冒険者もいると聞くがそんなものここで目にすることになるとはなぁ。まあ…ゴブリンにそのジェスチャーが通じるとは思えないんだけ…つうじたの!?!?

え、うそ。賢くない?さすが私の子供達だ。2人ともめっちゃ喜んでるじゃん。

あ、でもハーピー達が押さえつけられて…

彼らは卵を彼らの近くに置くとそのまま馬乗りになり風切り羽根ち思わしきところを掴む。そしてそれを一気に引き抜いた。ハーピーの叫び声が部屋を満たす。その声からは翼を抜かれた痛みよりももっと別の何かに対する悲痛が込められている気がした

…多分、彼女らにとって風切り羽根を抜かれるということは私たちにとっての耳に穴を開けられるとかそういうことなんだろうな…

それが終わると、ゴブリンたちはまたいつものようにこの部屋の女たちを犯し始めた。

(この子は押さえつけようとも羽を抜こうともしなかったな…)

わたしが初めて産んだこの子…人を傷つけるのではなく、人を産み落とすための力を持って生まれたこの子はもしかしたら他の子と違うのかもしれない…

もちろん傍観自体はしていたし、さっきは単純に手伝う必要がなかったから何もしなかっただけかもしれない、私の知らないところでは誰かを襲っているかもしれない。


けど…けどさ…少しくらい夢を見させてくれても良いじゃないか…




しばらくして卵から子供が生まれた。

ゴブリンたちは世話をハーピー太刀に押し付けたらしい。

彼女らは羽がなくなったことにストレスを感じながらも子供に愛情を注ぎながら育てていた。


いいなぁ…私も子供を単純に愛したかったなぁ…

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