ウマムスタンの人口に関する考察
アフガン以外の人口動態
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjce/58/1/58_1_25/_pdf
https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DBd0370101.pdf
アフガンの人口動態
https://www.statista.com/statistics/1066644/total-population-afghanistan-1813-2020/
上二つの中央アジアの資料によれば1897年のアフガン以外の人口はおよそ1000万人で、ウズベクの人口増加率は1865~1897年の32年間で18.7%
一年の人口増加率は0.5%に過ぎない
しかもウマシア人の入植がある程度あってこれだしなあ
だいぶ乱暴だがアフガン以外の国に関してもこのような人口増加率であったとする
この場合1810年における中央アジア人口は627万人
アフガンを加えれば955万人
ただ、上の推定、人口増加率はウマシア人の移住があってのものなのでもうちょい下駄履かせても良さそう
そんな訳で以前にスレに出した推定より少し少ない1100万人を1810年における人口にしたいと思う
さて、1812年のウマシア出兵およびガリアからの技術導入によりウマムスタンは急速に農業国へ変わっていく
それは以前から行われていたヒヴァ・ハン国の灌漑戦略の大規模化や、後にウマエトが行ったカザフ地域における処女地開拓を先取りし、同時にオアシス農業を行っていた定住民を一部移住させることにより成し遂げられたものであると考えられる
そこにカガンが行った多産政策や、現代ではウマムスタンの領域ではない地域に住んでいたタタール人など現在のウマムスタン領外からの移住、そして場合によってはウマシアなどからの穀物の輸入により人口増加が一気に加速したのだろう
19世紀の欧州では産業革命や農業技術の発達により爆発的な人口増加が起こったがそれと似たような状況になったと仮定する
この場合は前の推定と同じように年の人口増加率は1.15%で良いかな?
アイルランドからの移民もあったアルビオンには届かない(地域によるが1.5~2.0%)が、国内が分裂してて、国内のかなりの部分が戦火に巻き込まれたエイシンよりは高い(0.8%)
なんやかんやウマムスタンは国の中心部は戦火に巻き込まれていないしね
本土で戦場になったのはヘラートやヤクシャンバシャーリ、それ以外に戦場になった所は今はもうウマムスタン領じゃないペシャワールやタタールスタン、ウラルの向こうあたり
そんな訳で人口は
1850年(北バーラト大戦ごろ)1740万人
1880年(第二次カーブリスターン戦争ごろ) 2500万人
なおこれには現在ウマムスタン領ではない地域の人口は含まないため実際の人口はもっと増えるだろう、列強国としてそれなりの人口ではある
そしてその後1900年には3100万人
1910年には3450万人となる
もうちょい考察を進めて北バーラト大戦、第二次カーブリスターン戦争の後にベビーブームが起こったと仮定しよう
ベビーブームがどのぐらい続くものなのかは国によって違うが、ここでは戦争後に人口増加率が2.5%となる状況が5年間続いたと仮定する
その場合1880年の人口は2620万人になる
1900年には3515万人
1910年に3940万人だ
その後ハーバーボッシュ法の発明による農業生産力の増加、世界大戦に伴う国力の増大、医療技術の発展によりさらに人口増加が進む
戦後の混乱からある程度立ち直った1960年代のウマエトの人口増加率が大体1.33%
ウマムスタンは人口ピラミッドがここ数十年ひどいことになったりはしてないから1.5%ぐらいにして良いだろうか
さて1910年に3940万人だったとすると人口は
1920 4570万人
1940 6160万人
1960 8290万人
1980 1億1170万人
2000 1億5050万人
2020 2億270万人
となる
まとめ
今回用いた数字
初期人口(1810) 1100万人
1910年までの平均人口増加率 1.15%
ベビーブーム中人口増加率 2.5%
ベビーブーム期間合計 10年
1910年以降平均人口増加率 1.5%
流石にちょっと多過ぎな上に人口増加率の考察が雑すぎるのでもう少し考えてみる
というわけで逆に現在の設定、2020年に1億3500万人にするにはどの程度の人口増加率が適当なのかを考えてみる
1910年代までの人口増加率は八十年戦争を戦うために最低限これぐらい必要なので変更なしとする
1970年代までの人口増加率が多産政策もあり1960年代のウマエトと同じく1.33%、それ以降(1980年代以降)はなんらかの原因によりウマエトと同程度、0.8%になったとすると2020年時点での人口は1億3380万人と大体1億3500万人と一致する
1.33%から0.8%に下がった理由は経済発展に伴う一家庭あたりの子供の減少、女性の学歴の向上などがあるかな?
経済発展してたかはともかくウマエトでも似たような理由で人口増加率は鈍化している
そういった意味ではウマムスタンの人口動態は経済が崩壊せず保育制度などがずっと機能し続けたウマエトと言っても良いのかもしれない
また、人口増加率が1.15%から変わらない場合も(元々1億3500万から逆算した数字なので当然と言えば当然だが)1億3860万と大体一致する
結論
平和なウマエト型の人口増加率を仮定すれば現在の人口も十分正当化しうる
史実世界の第二次大戦以降の中央アジアの人口増加率はウマシア人の入植を抜きにしてもある程度発展した国では考えられないレベルで高い
途中飢饉や大戦を経験し人口が伸び悩んだ後に人口爆発を起こした史実世界の中央アジアと、安定的に人口を伸ばし続けたウマムスタンの人口が最終的にはある程度一致したと考えられる