ウタの日常
ウタ「なに?ルフィそんなにじーっと見て」
ルフィ「いやー、よ、お前変わんねェなァって思ってよ」
まぁ演技には慣れてるし、なかった頃のクセが抜けないというか…
ルフィ「お前根がそんな性格なのかもなー」
なんか不名誉だなぁ
ウタ「ま、感情が手に入ったのは嬉しい?かな?嬉しいし、ルフィが思ってるより満喫してるよ」
ルフィ「うへー、まァ、なら良かったけどな!」
ルフィ「じゃーなー!また後で来るよ!」
ウタ「はいはい、後でねー」パタン
あ゛ぁ゛…今日も無事に隠し通せた…
私が今ルフィに抱いている気持ち…おそらく"恋"だろう
よく考えてみれば隠す意味などないのだが
ルフィに悟られないように頑張っている
伊達に21年間演技し続けてないんでね!
でもちょっと心配なことが…
あの後船の皆には色々…まーそれはそれは色々と言われたのだが…
※1部抜粋
「お?今日はいつものしかめっ面じゃねェな?嬉しいことでもあったか?ウタ」
「今日はやけに笑うなー、機嫌いいのか?」
「お?いつものことだが今日もかわいいな!ウタ」
私そんなに隠せてなかったか!?
なんだしかめっ面って!失礼じゃない!?
はぁ…どうやら私は笑顔を忘れていたそうだ…
ていうか案の定ベックにはバレてたし…
「あまりにも笑わねェから、もしかしたらと思ってたんだがな」
だってよ!
私は機械か!?機械だったわ!
まぁ…そういう訳で恋が隠せているか心配なんですけれども…
ウタ「ふわぁ…ねむ…ちょっとねちゃお…」
ルフィ「……い…ーい…タ…?」
ウタ「ん……?」
ルフィ「おーい!ウター!おきろー!」
ウタ「お゛っ!?」
顔近っっっっっっか!!やべ!
ウタ「あ゛っ」プシュー
ルフィ「ん?どうしたウタ?」
ウタ「……」シュウウウウン ガクッ
ルフィ「え?は?」
ウタ「サイキドウチュウデス…サイキドウチュウデス…」
ルフィ「は!?」
ウタ「はっ!?」
ルフィ「ウタ、お前また再起動してたぞ、調子悪ィのか?」
ウタ「お゛っルフィ!?」
ウタ「い、いや?ち、ちょっとした気まぐれとか?」
ルフィ「なんだその理由」
ウタ「ま、まぁ、んで!な、なんの用よルフィ!」
ルフィ「へ?あー、ナミが風呂入れってよ」
ウタ「分かった、入っとくからさっさと出てって!」
ルフィ「へーい、じゃあな!ウt」パタン
ウタ「フゥー…フゥー…」バクバクバクバク
やっば、ルフィの余りの距離の近さに気絶(再起動)してた…
あー、バレたかなー
いやまぁバレても別にいいんだけどさ
ルフィ「ウタ変わったよなァ、いい意味で」
シャンクス「あぁ、本当に感情が顔に出るようになったな」
ルフィ「感情は元々なかったんだけどよ」
シャンクス「いやー、アレを聞いた時はびっくりしたなぁ」
ルフィ「ししし!おれもだぞ?」
シャンクス「くぅ~!困りますなぁ!」
ルフィ「ん?どうしたんだ?」
シャンクス「いや最近悩みがあってな」
ルフィ「なんだ?」
シャンクス「ウタの笑顔がかわいい」
ルフィ「これが四皇の悩みか…?」
シャンクス「そういうなよ~、実際かわいいじゃねェかよぉ~」
ルフィ「うわ、『絡み上戸』だ」
シャンクス「ほら、お前もかわいいって思ってんだろ?素直になれよルフィ」
ルフィ「まァかわいいなこいつとは思ってるけどよ」
シャンクス「ほら~」
ルフィ「あいつ本当に笑うの下手だったからな」
シャンクス「俺らは一周まわってそういう人間なのかと思ってたんだが」
ウタ「人間じゃありませんでしたと!」ピョコッ
ルフィ「うおっウタ!?いつからいたんだ!?」
ウタ「いや通りがかったトコ、私は寝るから、おやすみ~」
シャンクス「おう!おやすみ!」
ルフィ「おやすみー!」
シャンクス「……」
ルフィ「そもそもウタってベースは人間なのか?」
シャンクス「どうだろうな、歌が上手い遺伝子が組み込まれたロボットなのか、元人間を改造したのか」
シャンクス「まぁどっちでもウタは俺の娘だけどな!なんの違いもねェよ!」
ルフィ「まァそんなんで差別しねェわな」
シャンクス「俺ァ数年前ウタがことある事に「ダルい」とか「面倒」とか言ってんのはそういう年頃だからだと思ってたんだがよォ」
ルフィ「その頃のウタが持てる唯一人間らしいものなんだよな、「疲労」って」
シャンクス「それを大事にしてたんだな」
ルフィ「ウタも人間らしくなりたいって言ってた(見聞色で読んだ)からなァ」
シャンクス「顔合わせただけで「面倒、あっち行って」って言われたのは傷ついたなぁ~」
ルフィ「実際シャンクスに絡まれると面倒だし疲れるぞ」
シャンクス「じ、じゃああれはウタの本心ってことか…?」
ルフィ「なんなら今は心ってもんが分かってる分気ィ使って言ってないこととかあるぞ」
シャンクス「……」ガーン