インタビュー動画(一部抜粋)

~とある巫女狐の場合~
「あの方の妻になった時、ですか?」
「そうですねえ……勿論普段の素行、弛まぬ努力、諦めない姿勢、誰であろうとありのままを受け止める度量——わたくしをわたくしのまま受け止めてくれた事」
「理由は多々ありますが、やはり最初の切っ掛け/過ちはあの方を慰めようとした時かと」
「多くの特異点、異聞帯を乗り越えて来た重責は余人に計り知れるものではなく、最後の希望として立ち続ける事の困難さなど言うに及びません。ましてわたくしがそれを理解など出来る筈も無いのですから」
「ですから……多くの英霊、多くの女性が彼を癒し支えようとしている中でそれでも陰りを見せるあの方を見て、はい。わたくしも少しでも力になれればと、そう思った事は確かです」
「散々語っていた未来の御方?ええ、覚えていますよ」
「ただわたくし、元々気が多い方でして……未来の御方は未来の御方」
「そして、今のご主人様はご主人様、というだけです♥」
「そも、あの様に多くの英霊、神霊を鳴かせてきた極上の女殺しに愛して頂いておきながら愛を返さないなど、女としてあまりに恥知らずではありませんか♥」
「そういった経緯で今生においてはご主人様の妻にして頂いた訳です♥」
「勿論、こうなった以上は未来の御方に現を抜かしは致しません♥わたくしの全てをご主人様にお捧げする所存です♥」
「最も……未来の御方に出会ったわたくしも同じ結論に至る気は致しますが♥」
「はい、それ程の御方と、女を従えるに足る益荒男とこの玉藻、お慕いしておりますから♥」
~とある真祖の場合~
「私が立香の妻になった時の事?」
「いや~、私が前に好きだった人——志貴って言うんだけどね?彼とシたことはあるしちゃんと気持ち良かったんだけど……立香とのはもう、それとは全っ然違うっていうか♥」
「一緒に気持ち良くなるだけじゃなくって雄に支配される感覚?私の全部がこの人の物なんだって分からされちゃうの♥」
「膣内をぞりぞり~♥って削られるだけで全身が立香に完全降伏しちゃって♥」
「子宮をどちゅっ♥って突かれるだけで立香を愛せって子宮が命令してくるの♥」
「何回も何回も突かれて♥もう頭の中どころか魂の奥底まで立香を愛してるって気持ちで満たされて♥最っ高の幸せを味わえるの♥」
「志貴の事は好き、愛してた……だけど私は所詮遠い世界に写った影で、ここには私の好きな志貴は居ないし本当の私は遠い世界で今も彼を想ってる」
「……なら、ここに居る私が新しい恋を始めたって良いわよね♥」
「その事に気付いたらもうコロっていっちゃって、抱かれれば抱かれるほど立夏の事がだ~~~い好きになっちゃって♥」
「今じゃもう——ふふ♥」
「本当の私が立香の事を知らないの、ちょっとかわいそうだな~なんて思っちゃうくらい♥」
「だって原形の私も過去の私も、そして当然この私も♥み~んな夢中になっちゃう男なんだもの♥」
「もしも本当の私と立香が出会ったらどうなるかしら」
「……なんて、そんなの考えるまでもないわね♥」
~とある聖騎士の場合~
「つ、妻になった時の事、ですか……」
「ええと……私の場合は、そうですね。今の髪形に変えた時でしょうか」
「ええ、二つに結んでいた髪を解いた時です」
「私はまあその……戦う際にいろいろと際どい格好になるのはご存じの通りでして、それが立香の目に毒だったようなのです」
「ですが同じ時間を過ごすうちに私もその、そういう目で見られるのが悪くなくなったと言いますか……人類最後のマスターという責務を背負った彼からそんな風に求められることに、ちょっと優越感を感じたりしまして……」
「はい、はい……ロジェロが居ながらもあるまじき心情だと何度も思いました」
「立香も私を求めるような事は無く……私とロジェロを気遣っての事というのはすぐに分かりました」
「そういうところが余計に私の胸を掻き立てて……その気持ちは気付けば無視できない程に大きく膨らんでしまっていました」
「悩んで、悩んで、あの人を振り切るようにロジェロを求めても辿り着けなくて……その事が、少しだけ寂しくて」
「私、立香に甘えてしまったんです。彼の好意につけ込むような卑劣な行為です」
「だけど彼はそんな私を気遣うように……優しく♥激しく♥何度も何度も何度も……♥」
「そんなに情熱的に、思いやりながらも求めてくれる立香に根負けして……今までのロジェロを好きだった私とは別の私になるために、この髪型にしました♥」
「だから今の私は昔の私とは違うんです。もう立香以外の男なんて視界に入りませんから♥」
~とある騎士王の場合~
「私が彼の妻になった時の事ですか?」
「むう……語るのはその、恥ずかしいのですが……そういう事でしたら、まあ」
「コホン……彼の妻となった時の事は少々事情が込み入ってまして」
「特異点とはまた別の、とある聖杯戦争の名残のような事象……そこが特異点と化して、彼らはレイシフトでやってきました」
「その際に、その……彼の女となっていた別の可能性の”私”が同行していたのですが」
「私は私……レイシフト先に私が居た事でその”私”の情報がそのまま私に入ってしまったのです♥」
「当然私は別のマスターを持つ身でしたが特異点という異変を前に黙っている事など出来ません。解決のためレイシフトして来た彼と合流し事情を説明しました」
「勿論、率先して彼の”相手”もしました♥本来供をするはずだった別の”私”が居なくなったのですから私がその代わりを務めなければなりません♥」
「特異点解決の助力のため♥元のマスターに気付かれないように♥より彼のサーヴァントとして”私”と齟齬が無いように♥元のマスターとの癖が残らぬように♥完全に彼のサーヴァント/女として振舞えるよう徹底的に♥」
「——ですがこれも特異点の話、解決すれば全ては無かった事になります。事実として私からもその痕跡の一切は無くなり、元々あった事象もまた然るべき結末を迎えました」
「その後、アヴァロンへ至った私もまた変わりません。元からその様な事は無かったのですから」
「ですが……座へ至った今、肉体に刻まれた特異点の記録は記憶として蘇っています♥」
「何故そうなったかは分かりません。私が生きたままサーヴァントとして召喚されていたからか、特異点と化した事象が元から特殊だったからなのか、あるいはその両方なのか」
「ですが、些細な事です♥こうして座に至った私はその記憶を♥彼の女として過ごした時間を取り戻したのですから♥」
「だから彼の妻となった時というならば♥それこそまさに彼に召喚されたその時♥」
「如何なる時、如何なる場所に召喚されようともはや取り戻した記憶を座の私が忘れることはありません♥」
「私が彼の妻だという事実は特異点の修正すら超え、魂と肉体に刻まれた運命よりもなお固い永遠の誓いなのです——とても、素敵ではありませんか?♥」
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「で、エレナ先生。これ何?」
「みんなのマハトマな取材記録よ!いつでも初志を思い返せてプレイを盛り上げる一助にもなる!一石二鳥だと思わないかしら?」
「……AVの導入にしか見えないかなあ。ちなみにエレナ先生のは?」
「自分で自分をインタビューは映えがね……けどこれを見ながらするのも乙なものじゃないかしら、ア・ナ・タ♥」
「これが、マハトマ……!」