イサム、ヌメラと出会う
1
【紅蓮の湿地にいるイサム。調査を終えて帰ろうとしてる】
さてと、そろそろベースに…ん?
「ヌメ〜!」
【ヌメラが駆け寄ってくる】
なんだお前…うわ!
【イサムに飛びかかって倒し、甘えまくるヌメラ】
うわ〜!何すんだお前ェ!やめろ〜!
2
「おかえりなさい、イサムくん…オー!どうしたのです?」
【粘液まみれになっているイサム】
「いやー、帰る途中でヌメラに襲われて…こんなことに」
「それは災難でしたね…ところで後ろのポケモンはどうしたのですか?」
「え?うわ!お前ついてきたのか!」
「ヌメ!」
【またしてもイサムに笑顔でとびかかり戯れるヌメラ。イサムがさらに粘液まみれになっていく…】
「やめろ!やめろお前!」
3
「なんでお前俺についてくんだよ!」
「イサムくん、きっとヌメラは君について行きたいのですよ」
「ヌメ!」
【とてつもなくイヤそうな顔になるイサム】
「ヌメ〜!」
4
いいか?村に住みたいって言うなら住まわせるけどよ、急に飛びかかったり粘液まみれにしたりするなよ!わかったか!
「ヌメ!」
【飛びかかろうとするヌメラ】
お前話聞いてたか!?…まぁいいや。それじゃおやすみ
5
やってくれたなお前ェ!
【布団の上で笑顔のヌメラ。イサムの体や布団は粘液まみれになっている。】
「ヌメ?」
出てけ!
「ヌメ〜!」
6
【その後もヌメラのじゃれつきは終わらなかった】
【ある時は調査出発前に…】
「ヌメ!」
うわぁ!くるなお前!調査前なのに汚れるだろが!
【ある時はバトル前に…】
いけ、ヌメラ…こっちじゃねえ!
「ヌメ〜!」
【ある時は寝てる時に…】
なぁ…前にも言ったよな!寝てる時はやめろって!
「ヌメ?」
なんで?って顔してんじゃねえ!
7
【イサムが目を覚ますとヌメラが上に乗っかっている】
いい加減にしろお前!毎日毎日…!
「ヌメ?」
……ハァ。怒るのもバカらしくなってきた
今から体洗うから出てけ
「ヌ、ヌメ?」
【ヌメラがイサムの方についていこうとするも…】
ついてくんな。牧場に戻って反省してろ
「ヌメ…」
【ヌメラは落ち込んで牧場に戻って行った…】
8
【ヌメラはどうしたらイサムに嫌われないか考えている。急に飛びつくのをやめようと思ってるようだが…】
「ヌメ…」
【自分の体から出る粘液で嫌われるのではないかと思い悲しんでいる…】
「ヌメ!」
【どうやら粘液を乾かせばいいと思いつき、自分の体を天日干しすることに決めたようだ…】
9
【牧場で自分の体を天日干ししているヌメラ。どんどん体が乾涸びていっている…】
「ヌメ……」
【他のポケモンたちがヌメラを動かそうとするが、梃子でも動こうとしないようだ…】
10
「ヌメ……!」
【涙ぐむヌメラ。イサムと仲良くなれる日を夢見ているようだ…】
…大丈夫か!?何やってんだお前!ピンプク、早く手当てしてやってくれ!
【ヌメラの意識は途切れた…】
11
【ヌメラは目が覚めると桶の中にいた。隣にイサムが座ってる】
目ぇ覚めたか。…俺と一緒についてくるためにあんなことしたのか?
「ヌメ…」
…そんなに俺と一緒にいたいのか?
【ヌメラは頷いた】
…わかったよ。でも、俺の言うことはちゃんと聞けよ
「ヌメ」
【ヌメラは嬉しそうにしているが少し戸惑ってる…】
「…あ、そうか。ホラ、今ならいいぞ。好きにして」
「ヌメ!?ヌメ〜!」
【ヌメラは全力でイサムにじゃれついた】
現金な奴だな〜お前!…これからよろしくな
「ヌメ!」