アルトリアオルタが同棲相手である立香に頼りっぱなしなことに気づきなんとか恩返ししようとする話
「おい立香。晩飯はまだか」
「はいはい今できたよ」
とあるアパートの一室
大学3年生の私、アルトリアオルタは同棲相手の藤丸立香にいつものように晩飯を催促する。全く、私を待たせるとはあいつもいい度胸をしているな
今日の献立は…ふむ、ステーキか。いいチョイスだな
「俺はたまには魚料理とかも君と食べたいんだけどね」
「ふんっ魚など軟弱者が食べる料理だ。私には肉が相応しい」
「はいはいそれじゃあ…いただきます」
「いただこうか」
モッキュもっきゅモッきゅモッきゅ
「あっアルトリア。頬にソースがついてるよ」
「んっ」
「もーしょうがないな」フキフキ
「美味しい?アルトリア?」
「まぁまぁだな」
「相変わらず厳しいね」
「私を満足させるまで精進することだな。もっきゅもっきゅ…ごちそうさまだ。では私は部屋に戻る。片付けは貴様がやるといい」
そう彼に告げ、私は自室に戻り大学の課題をこなすのだった。
「うっわ〜あんた最悪ね」
「何がだ?」
日は代わり土曜日。私は友人二人と昼ごはんを食べに出掛けていた
注文した料理がくるまで彼氏との同棲生活のことを自慢していると二人は嫉妬するどころか憐れむような目でこちらを見てきた
その中の一人で腐れ縁であるジャンヌオルタがため息をつきながら私に話しかけてきた。相変わらずムカつく話し方だな
「彼氏に家事全部やらせて?あげく感謝もなし?それにあんたそもそも今バイトしてなかったわよね?ってことは今日の出費も彼氏持ちってことでしょ?最悪じゃない」
「しかし彼は好きで私に尽くしてくれているぞ」
「あの…アルトリアオルタさん…どれだけ優しい人でも一切感謝されないと傷ついてしまうものですよ」
「むぅ…そう言うものなのか」
もう一人の友人であるガレスが心配そうに言ってきた
彼女がそう言うならそれは事実なのだろう
「あんたそろそろ浮気されてんじゃない?」
「…なぜだ!私はこんなに愛しているというのに」
「はぁ!?今の話のどこに彼氏を愛している要素があるっていうのよ!この際言っとくけどね!あんたの彼氏がもしほんとに浮気してたとしてもぜんっぜん悪くないからね!」
「なっなんだと!?!?そっそんなに私は酷いのか!?ガレス!?」
「うーんまぁ…ジャンヌオルタちゃんの方が正しいかな?」
「なっ」
善性の塊であるガレスが言うには間違いないのだろう。そうか…私はそこまで酷かったのか
想像してしまうのは立香が私を捨て新しい女を作っている姿
……なんということだ。想像以上に心が苦しい。
「わ…私はどうすればいい?彼にあ…謝れば許してくれるだろうか?」
「今更そんなしおらしくなったって手遅れよ手遅れ!今頃彼氏のあんたに対する好感度はマイナスに振り切れてるに決まってるわ!」
「うぅ…」
「まぁまぁジャンヌオルタちゃん。せっかく相談してくてるんだから乗ってあげようよ」
「やはりガレスは優しいな。そこの突撃女とは違う」
「そう言うところがダメだって言ってるでしょうが冷血女!」
「なんだと!彼氏がいない歴=年齢の女が偉そうに!」
「何よ!あんたは運良くいい人に拾ってもらっただけでしょうが!」
「まぁまぁまぁまぁお二人とも落ち着いて!話を戻しますと普段彼氏がしてくれる家事を代わりにやってみるとかいいんじゃないですか?家事の大変さを知ることができればより彼への感謝の気持ちも深まるでしょうし」
「ふむ…私が家事をするのか…いいだろう」
「それで足りるといいけどね」
「何が言いたい突撃女」
「その程度で彼の愛を取り戻せるとは思えないって言いたいのよ」
「ではどうすればいい」
「簡単よ!◯◯◯◯すればいいわ」
「…それは同人誌の読みすぎじゃないか?だが…一理あるな」
そうしてその後も3人で相談し、私の「ドキドキ⭐︎彼氏を堕とせ!ラブラブカリバーン大作戦」が開始されるのだった!
…やはりあの突撃女。大分同人誌に思考が引っ張られてないか?
そして翌日の日曜日
「と言うことで今日は私が全ての家事を担当する。貴様はゆっくり休むがいい。ご主人様」
「あーうんそれは嬉しいんだけどさ。君のその格好は一体?」
ふむ…やはり立香も男らしい 私のこの格好に興味津々のようだ
「決まっているだろう。メイドスタイルだ。今日は一日中貴様に尽くすのだからこの格好をするのは当然だろう?どうだ?惚れ直したか?」
「惚れ直すも何もずっと君のことは好きだけど?」
「ん゛っンん゛そっそうか。それは何よりだ」
やはりわざわざこんなことをしなくても立香は私のことを愛してくれるのでは?
そう考えていると昨日ガレスが忠告してくれたことを思い出す。
『あなたの彼氏みたいな優しい人は傷ついたことを隠して絶対に見せないんです!だからもし大丈夫だと思っても絶対に途中で辞めないことです!わかりましたね!』
ウム…ありがとうガレス。危うくまたすぐに彼に甘えてしまうところだった
「それではまずは洗濯をしようか。見ているがいいご主人様。完璧なメイドの姿を見せてやろう」
そうして私は彼に惚れ直してもらうために家事を開始するのだった
「…なっなぜだ。わっ私は完璧なメイドのはず。どうして何もかも上手くいかないのだ!」
認めたくはないが私の家事能力は0に等しいことが判明してしまった
掃除をしようとすれば水を撒き散らし、料理を作ろうとすれば肉を焦がし、皿洗いをしようとすれば皿を割ってしまった。
「まぁしょうがないよ。アルトリアは今まで家事とか全然したことないんでしょ?ほら…割れたお皿を片付けるから。少し離れて…アルトリア?」
「うぅ…うっうぅ〜ぐすっうぅ〜」
結局全部彼に尻ぬぐいをしてもらうことになってしまった。そのあまりに自分の不甲斐なさについ涙が出てしまう
「どっどうしたの?大丈夫?どこか怪我したの?」
この後に及んでまだ彼は私のことを心配してくれるのか…
「違う…その…立香は私はお前に何も返せなかった…。それが申し訳なくて…情けなくて…すまない……………立香?」
「ありがとうアルトリア。俺のことを想ってくれて。俺はそれだけでも嬉しいよ」
「お前は怒っていたり…傷ついていないのか?家事に失敗した今ならわかる。私はとても…とてもお前に酷いことをしていただろう?」
「うん、正直な話を言えば結構…傷ついていたかな…」
「うっ」
「でもさ…君が勉強を頑張っていることは知ってるから。ほらいつも言ってくれるじゃん。いい企業に入って俺を養ってくれるってさ」
「それは…今でもそのつもりだが…それを言うならお前だって仕事を頑張っているだろう」
「そこはまぁ…俺も好きでやってるしさ。君が感謝してくれるなら俺はそれで構わないよ。それに…」
「それに?」
「今俺が1番辛いことは…君が泣いてることだしね」
本当にこの男は…どれだけ私の心を奪えば気が済むのだろうか
「…ふっそうか。ではお前の私に対する多大な奉仕は出世払いで返すとしよう」
「ありがとう。アルトリア」
「だがそれはそれとして、今すぐにでもお前に与えることができるものはある」
「ん?それってなんのこと…てうわっ」
私は彼をお姫様抱っこでベッドに運び彼を放り投げる
「もちろん夜のご奉仕だリツカサマ。お前の好みの体位をいうがいい。今日は存分に付き合ってやる」
「まったく乱暴なメイドさんだ…ねっ!」
呆れた声を上げたかと思うと彼は私の腰を掴みいきなりいきりたった陰茎を私のあそこにぶち込んできた
「おっ♡おおっ♡どうしたご主人様 いつになく積極的じゃないか」
「ダメダメメイドには躾が必要だろう?違う?」
「ふっ♡ふふ♡そういうことか♡ああ♡いいだろう♡存分に私を躾けるがいいご主人様っっっ♡!??!おっ♡おおっ♡すごっ♡ふーっ激しいっ♡♡」
「…苦しい時は止めるからちゃんと言ってね」
「ふーっ♡ツレないことをいうな♡私のことは気にせず存分に吐き出すがいい♡おっ♡しゅごっ♡つよい♡ああっもっともっとだ貴様の愛をもっとよこせっ♡あんっ♡あーーーー♡」
その後…彼女はキスマークがたっぷりついたまま大学に行き、その姿を見たジャンヌオルタの嫉妬が凄まじいことになったとかなんとか