アルカナの道は途絶えた
我慢できなかった人レナちゃんが、私の前で壊れてしまいました
カノエ先輩とツムギが、カノエ先輩の液体を飲んで人が変わったように狂い始めて
レナちゃんと二人で、「みんなを助ける方法を探すわよ!」って、ワイルドハントを飛び出していきました。
そこまでは良かったんですが……ある時、スーパーでご飯を買うために少し離れてたら……
「いや……!離せ!離して……!」
……アビドスの制服を着た子達に、無理やり何かを口に押し込まれそうになってるレナちゃんを見つけたんです。
とても……怖かった。足が、口が、手が……動かなかったです。
「ヤダ……助けて……エリせんぱ……」
クッキーを口に押し込まれたのを見た私は、ようやく足が動きました。
……逃げたんです、私は
怖くて、怖くて、勇気が出なくて。
買おうとしてた、手に持っていたキャラメルも、カノエ先輩がよく入れてたマシュマロも、どれも捨てて逃げ出しました。
逃げる背中から、レナちゃんの笑い声が聞こえてきた気がしました。
……私は、独りです。
カノエ先輩も、ツムギも、レナちゃんも、みーんなおかしくなっちゃいました……
どうして、こんなことになっちゃったんでしょうか……私は、ただ『創世の影像』のような、素晴らしい絵を描きたかっただけなのに……
……ああ、そういう事ですか
最初から、レナちゃんの言う通りだったのかも知れません
この世には、魔法もオカルトも、なんの意味もないみたいですね
おまけ:心が壊れた白尾エリ(雑コラ)