アトラちゃんに産卵されるティオちゃん
禿げメロン「はぐっ、もうむりぃ、はいらないからもうゆるして……」
「ダメよ、まだ終わってないわ」
薄暗い穴の中で、ティオの蟲惑魔はどうしてこうなったのかと後悔に襲われていた。
彼女を縛る蜘蛛の糸はアトラの蟲惑魔によるもの。普段は蟲惑魔同士で罠にかかることなんてありえないが、今のティオは蟲惑魔の力を失ってしまっているのだ。
罠にかけようとした旅人に変な光を浴びられたかと思えば、自らの本体にいきなり襲われそうになったティオ。まるで自分がわからなくなったかのように、葉を閉じられそうになって慌てて森へ飛び出した。
自分から蟲惑魔の力がなくなっていることに気付いたのはその後だった。
「私が保護しなけりゃ他の子に食われてたわよ?特にトリオンなんて蟲惑魔以外はエサだと思ってるし」
「でもぉ、うぅ……」
アトラの罠にかかったティオは驚く彼女に状況を説明し、とりあえず匿ってもらうこととなったのだ。
その見返りにアトラが求めてきたのは
「今のアンタ何もできないじゃない?だから卵の苗床になって貰おうかなって」
ティオの体内に卵を産み付けるという提案。提案というかほぼ強制的に糸に拘束され、今ちょうど産み付けられているのだ。
「人間だとそんな入んないし簡単に死んじゃうからさ、頑丈な蟲惑魔なら耐えれるでしょ♪」
「い゛ぎっ」
簡単に答えるアトラの蟲惑魔。その股間には彼女にはあまりにも不釣り合いな巨大なモノが生えており、伸びたそれはティオの膣へと繋がれている。
男性器ではない。これはアトラの蟲惑魔の産卵管だ。彼女はこれを苗床に挿入して子宮に卵を産み付ける。いつもなら雌の獲物を使うのだが、今回は都合よく頑丈な母体が手に入った。ならば調整の面倒臭いニンゲンの雌よりはそっちが都合がいいというもの。
今まさに次の卵が産み付けられている最中のティオは、苦悶の表情を浮かべ震えている。それも当然だ。ピンポン玉よりも一回りは大きいものが無理やり押し込まれているのだ。膣内を通るだけでも激痛になるだろう。
「もうやだ許してよぉ……痛いのやだ……」
「はぁ、仕方ないわね」
「え、許してくれる――んむぅっ!?」
ため息をついたアトラがティオの唇に自分の物を重ねる。蟲惑魔同士でこういった行為は度々起きるが、今回の目的は違う。
「ちゅぷっ、んんっ、ぷはぁっ!これ、ましゃか……」
カッと熱くなる自身の身体に、ティオはすぐにアトラが何をやったのかを理解してしまった。
彼女の唾液には強力な媚毒も含まれている。これを流し込まれた獲物は容易く快感の虜となり、痛みを感じることもなくなってしまうという。
本来蟲惑魔にこれが効くことはないが、蟲惑魔としての力を失ったティオには劇薬のようなものだ。
「ひぃんっ♡」
つん、とアトラのしなやかな指がティオの乳首を弾く。それだけでティオの身体は震え上がり、身体を襲っていた激痛がどこかへと飛んでいってしまう。否、痛みそのものが快感に変換されてしまっている。
「これならもう痛くないでしょ」
「ひゃ、ひゃだこれっ、んひぃっ♡」
あれだけ痛かったはずの産卵が、今では異様な快感となってティオを蝕む。
「これならあと十個はいけそうね♪」
「むりぃ……もうむり、ゆるしてっ……」
あっけらかんに笑うアトラとは対照的にティオの顔が絶望に歪む。産卵管がまた膨らんで、自分の中に新たな卵が入ってくるのを見ながらティオは快楽の闇へと沈んだ。少しずつ歪に膨らんでいく自身の腹を見ながら。
その後、力を取り戻すまで何度かの出産を経験することになったティオは、戻った後も度々アトラに可愛がられることとなったという。