アサシン・河上彦斎
「ふふっ。あなた、ワタシを雇いたいと仰るのですねぇ。
この人斬りが泰平の世でも必要とされるとは、酔狂、にて。
あははぁ、アサシン・河上彦斎。あなたと世界の為に殺しましょう。」
【出典】史実
【クラス】アサシン
【真名】河上彦斎
【性別】女
【身長・体重】150cm・37kg
【外見】猫背、前髪がかなり長い
【年代】幕末
【属性】混沌・善・人
【その他属性】人型
【ステータス】
筋力:D+ 耐久:E 敏捷:A++ 魔力:E 幸運:D 宝具:ー
【クラス別スキル】
気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。時折予測不能の真っ正面からの襲撃を仕掛けようとする癖があるので、日頃から気配を隠してくれるかは分からない。殺しに来たのではなく、勝ちにきたのだと滔々と説明する必要があるだろう。
「人を殺せる機会、というものがありますればぁ…その気になれば、殺す気になってしまえば、最早それが最短の始末…にて、御座いますぅ。」
【固有スキル】
人斬り:A
刀で人を斬ることに特化した剣術スキル。勝つことのみを目的とした実践的な剣術であり、求道者的な精神性とは無縁のものである。知られる限りにおける彼女の被害者は佐久間象山のみであるが、にも拘らず彼女は平素より恐れられていた。即ち、記録にも残らぬような暗夜における始末。いつしか築き上げた骸の山、その上で下天を睥睨する眼が何を映しているかは誰も知らない。
「人を斬れなくなったぁ…?ははぁ、まぁ、そういう事もぉ…ございましたねぇ?ええ、確かに…立派なお人を殺めると、余計に雑魚が鬱陶しく聞こえてしまうモノでしょうよ。あんなのはぁ、刀が血油で汚れたのと同じにて…鋭ぉく研いであげれば、このとぉりですね。」
精神整然:A
ある意味で、全く純粋と言って良い簡潔に完結した精神性。
これは国の為であるから、──で、──が、────だから……ああ、よく聞こませんねぇ。でもわかりました。御国の為!それに従って生きてみます!攘夷とは…実に楽でぇ、宜しいですねぇ?
精神面への干渉を遮断、切断し、無私の殺意のみで刀を振るう。
「そりゃますたあ殿、ワタシに難しい事言っちゃあいけませんよ。人斬り包丁にぃ、やれ昨今の時世はだの、政治だの外交だのぉ?まぁね、やれって言われた事は努力致しましょう。しかしねぇ、ワタシにとって雑音の混じった市井の暮らしなぞ向いとらんのです。だからワタシは刀なのです。極めればぁ、なぁ~んにも聞こえなくなりますからねぇ。」
蝮蛇の彦斎:A++
世界を相手と自分だけで区切る彼女固有の心眼スキル。多対一、多対多の戦闘においても使用可能だが、連係等は不可能。まして此方が数的不利の場合は尚更に使ってはならない。殺意の籠った目線は常人ならば呼吸を忘れ、英霊でさえも一呼吸遅れる程の鋭さを持つ。つまりはそれ程に研ぎ澄まされた人斬りの業であり、必ず殺すから必殺、相手しか見えていないから最短、ただ殺すだけだから最速の剣を飛ばす。
「見えておりますとも、えぇ。分かりますとも、はい。そちらさんが何を見ていて、ワタシの何処を狙うのか…ははぁ、良いですねぇ。冷たくなって来ましたぁ。もう、声も聞こえませんがぁ…その鼓動だけが何よりも耳障り、にて。」
【宝具】
「静かに、閑かに、澹かぁに…」
「…やっと。」
「やっと無音になりましたぁ…」
『寂滅剣(じゃくめつけん)』
ランク:ー 種別:対人魔剣 レンジ:1 最大捕捉:1人
音も無く、ただ相手を斬り殺す魔剣。先ず精神を研ぎ澄ます事で、気配遮断スキルがA+へと上昇。その後に自らの発する匂い、気配、殺意、果たしてその姿形までもを段階的に闇へと溶かす事で、有にして無、生にして死、無私にして自在なる殺人剣が生まれ落ちる。この状態の彼女は場に居ないものとして扱われ、世界ごと巻き込む固有結界は素通りし、呪詛や追尾の対象にも選ぶ事は出来ず、広範囲に及ぶ絨毯爆撃すら全くの無意味。当然マスターも、何一つとしてアクションは届かない。無論、令呪であろうともそもそも発動さえしないのだ。対処法としては問答無用の防御によって耐える他、彼女が"溜め"を作った段階で体勢を崩す事でも不発に出来る。とはいえ日常のワンシーンからこれを放ってくるのが人斬りでもある。或いはその状態が続けば世界さえも納得して真に"居なかった事"にまでなってしまう為、長時間の発動は以ての外。正しく己すら殺す魔剣と言えるだろう。
自分と相手のみが世界に存在する、尋常なる果たし合いこそが彼女の居場所なのだ。
「また、音が減りましたねぇ…」
「────素敵な夜に、なりそうです。」
【英霊解説】
幕末の四大人斬りの一。過激な攘夷思想の下、幕府や開国論者だけでなく新政府にすら牙を向けた幕末の危険人物。肥後藩出身であり、京都で長州藩の久坂玄瑞らと親しくなり合流。その後は倒幕運動に尽力し、その凶刃の餌食となった者で著名なものは佐久間象山のみであるが長州征伐にも参加して活躍した。紆余曲折を経て明治の世を臨むが、過激な思想と文明開化の折り合いがつかず次第に周囲から疎まれた末に投獄。1872年、斬首された。
ナチュラルボーン人斬り。尊王攘夷という簡潔なプログラムに従って動いていたが、日本にアップデートが入った為に機能不全を起こしデリートされた。煩わしい事が兎に角嫌い。刀は好き。静かな暮らしも好き。喧騒の極致である聖杯戦争に招いたからこその物々しさであり、仮に静謐な山奥などで出会えばゆったりと笑ってくれるし、熊が出ては危ないですよぉ。と道案内もしてくれる。仙人向けのメンタリティだが、時代のうねりに巻き込まれて妖刀と化した。
【人物・性格】
イメージカラー:黒
特技:人斬り
好きなもの:閑静
嫌いなもの:喧騒
天敵:難しいことをいうひと
願い:仙界に昇り永劫心穏やかでいたい
作ってて思ったのは人間社会にまるで向いてない精神性だからこそ、人に触れて人斬りとなった事はFate的に意味がありそう。絆lv5とかだとマスターの心音を聞いて安眠するタイプのデレを見せてくれそう。