アクあかルビ
頭、溶けそう。
上から、長く息を吐く様な音が降ってくる。私を奥まで貫いて、緩く動いては私を滅茶苦茶に乱すアクアくん。いつの日からか、ベッドの上では絶対に勝てなくなってからは、息も絶え絶えにさせられながら、半ば意識が飛ぶまで果てさせられるのも珍しくないけど。今日は少し事情が違っていて。
「はぁ、お義姉ちゃん、おねぇちゃん……」
「るび、ぃ……んぅっ……」
いやらしい顔をした義理の妹に唇を奪われる。
兄が兄なら妹も妹で、相手を狂わせるテクニシャンなようで。こうしてキスを交わしているだけで絶頂まで追いやられてしまいそうになる。
啄む様にキスをされ、時折挿し入れられる舌に、口の中を犯される。舌をゆるゆると絡ませられたり、口内の弱い場所を丹念に舌を這わせてきたり。また触れるだけのキスを何度もされて、また舌に犯されて、その繰り返し。
「おねえちゃん、かおどろどろ……かわいい……んっ」
「ふ、む、ぅぅ……んっ、ぅぅぅっ……!」
息継ぎをしようと口を離しては、そんな事を言うルビーちゃん。まだ幼さがあって、無邪気な顔なのに、強く女を感じさせる色気があって。そんな顔に見つめられて、思わず身体がさらに昂らされてしまう。
「んむぅ……ふっ、うっ、ぅぅぅ……!」
アクアに奥を突き込まれるのと同時に、ルビーちゃんに舌を吸い出される。合図なんて無いのに息を合わせて同時に責め立てられて、途端に視界が白くなる。
「はぁ、はぁ、はぁーっ、はぁっ!」
身体を暴れさせる体力もない。身体のあちこちで火花が弾けてるみたいに絶頂感に犯されて、ぶるぶると全身を振るわせることしかできない。
けど、まだこれで終わりでもなくて。
「あかね」
「おねえちゃん」
────私、死んじゃうかも。
兄妹揃って熱の籠った視線を向けられて、一瞬本気でそう思った。