りんちゃんなう、りんちゃんなう

りんちゃんなう、りんちゃんなう

s砂糖堕ちハナエちゃんの人

ノア『会長代行就任おめでとうございますアオイさん。――いえ、扇喜アオイ新連邦生徒会会長とお呼びした方がよろしいでしょうか?』


アオイ『生徒会長だなんて……私はまだリン先輩に代わって代行に就任したばかりですよ』


ノア『ふふっ、砂糖事変解決後には会長になられるのですから、今からお呼びしてても間違いではないですよ』


アオイ『私が生徒会会長ですか――本当に良いんでしょうか?』


ノア『私はアオイさんしか適任者が居ないと思います。機能不全に陥った生徒会を立て直し、組織内部の日和見主義者や隠れ砂糖中毒者らを排除し連邦生徒会を反アビドス派として纏め上げた手腕高く評価しています』


アオイ『もし、会長がお戻りになったらどうすれば良いのでしょうか』


ノア『それは100%ありません。あの虚妄の塔と箱舟事件や今回の砂漠の砂糖事変、どちらもキヴォトス滅亡の危機レベルの災厄にも関わらず姿はおろか声も出さない。これはもうMIA判定して構わないと思います。前会長は職務を完全に放棄しキヴォトスから立ち去り二度と戻っては来ないと――』


ノア『ミレニアムサイエンススクールは扇喜アオイ新体制の連邦生徒会を全面に支持し擁立します。障害はすべて我が校の責任で完全排除しますのでアオイさんは安心して職務に専念してくださいね』


アオイ『ありがとうございますノアさん。ところで例の爆弾の事ですが……あの、本当にリン先輩には影響無いんですよね?』


ノア『ご安心ください。アレはアビドスを滅ぼすための兵器でアビドス自治区内の砂糖中毒者どもを抹殺する事だけに限定しており、爆弾の影響はアビドス自治区外に漏れ出る事はありません。距離の離れてるD.Uなら全く影響はないでしょう』


アオイ『そうですか……。よかった……それなら、本当に安心です』


ノア『……アオイさん、本当によろしいのですか?リンさんを治療したくは無いのですか?明星ヒマリの開発したワクチンならまだありますよ?』


アオイ『良いんです。リン先輩ったら今でも事ある毎に会長と先生の名前しか言わないんですよ。目の前に私が居るのにっ、先輩には私しかいないのにっ!それなのに私の気持ちなんて知りもしないでっっ!!あのひとはっっ!!』


ノア『アオイさん、落ち着いて』


アオイ『申し訳ありません、お見苦しい所をお見せして』


ノア『いえいえ、アオイさんの心中お察ししますから。ところで例の件ですが』


アオイ『ええ。分かってます。連邦生徒会はミレニアムサイエンススクールのアビドスに対するあらゆる手段・行動を認め全面的に支持します。アビドス高校は連邦生徒会から除名処分とし、廃校命令とともに敵国条項に指定しました。あの学校は今や全キヴォトスの敵であり滅ぼされるべき悪であると』


ノア『ありがとうございます。連邦生徒会のお墨付きを頂き、憂いなくあの忌み地を滅ぼすことができます。アオイさん楽しみにしててくださいね』


アオイ『はい、良いお知らせを期待してますね』









「アオイ……アオイ……」


「リン先輩、お目覚めですか?」


「アオイ……おねがい…もうやめて……」


「ふふっ、だめですよ。アビドスはもうノアさんが滅ぼすと決めてしまいましたから……」

「ああ、ご安心ください。先輩の大好きな砂漠の砂糖はアビドスが無くなっても手に入りますから」

「ミレニアムがカイザーと協力してアビドスの砂糖精製工場を設備ごと一つ手に入れるそうです」

「アレは生物化学(バイオ)兵器として優秀ですからね。今後キヴォトスを陥れる悪が現れても、生徒会に逆らう愚か者が現れても連邦生徒会は揺るがない強固な存在になりますから」

「そうすればリン先輩も安心して過ごせるのよ。もう代行でも何でもない、なんの権力(ちから)も無いただの生徒の七神リン先輩♪」


「いや…いやぁ……たすけて……会長ぉ…先生ぇ……」


「くっ…またあの男とあの女の名前をっ……。リン先輩、どうやらまだお仕置きが足りないみたいね」


「はい、先輩の大好きな砂漠の砂糖よ。大きく口を開けて、胃が裂けるまで詰め込んであげるわ」


「いやぁ!いやぁ!!んぐっ!?もがっ!?むぐぅぅぅぅぅうぅぅぅ」


「もう私の名前しか言えない様にしてあげる。もう私の事しか見えないようにしてあげる。全部、全部、この砂糖が押し流し塗り潰してくれるわ」


「砂糖に溺れて、沈んで、私の手だけを掴んで。そうすれば引き上げてあげるわ。うふふふふふふふ」





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