やめなよAL-1S①

やめなよAL-1S①

鳥籠

アリスは楽しい毎日を送っています。ゲーム開発部でみんなとゲームをしたり、ネル先輩をゲームセンターでボコボコにしたり、度を過ぎたイタズラをしてモモイ達と一緒にユウカに怒られたりしますが毎日が本当に楽しいです!こんな日がいつまでも続くと思っていました


アリスは埃被った部屋で目を覚ました。そこはアリスの知らない場所だった

「ハッ!アリス知ってます!これは誘拐から始まる壮大なストーリーの幕開けですね!」

そうと決まればまずは部屋を出なければと扉を開ける。扉の先はやはり知らない場所だった。暫く進んだ所でやはり記憶にない場所とわかる。しかし、ガスマスク等を着けたりしているが生徒達の姿がある事に気付く。恐らくだがミレニアムとは違う別の学園なのだろう。慎重に行かなければと思い至ったところでアリスは違和感を感じる

(皆さんあまり元気が無いように見えます。それに、アリスの事を怖がってるような…?)

そう、誘拐して来たにしては誰もアリスの行動を止めようとしない。それどころか遠巻きにして見られてるような気がして訳の分からなさと心細さを感じてくる。何故自由に動けてるのか、疑問を抱くがある後ろ姿を見てそれも吹き飛ぶ

「モモイ!」

何故、見知らぬ場所にモモイがいるのかはわからない。だけど、モモイを見つけた事にアリスは喜んで駆け寄る。何だかんだ心細かったのだ。アリスの呼び掛けにモモイは足を止めて振り返り、アリスの足が止まる。

なんで…

「AL-1S…?珍しい事もあるね。話しかけてくるなんて」

アリスはモモイを知ってます。彼女はモモイで間違いありません。なのに…なのに彼女の目は暗く虚で…

まるでアリスの事を兵器として見てるようでした



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