【まほサバキャラマテリアルEX】

【まほサバキャラマテリアルEX】

追記中…


追加魔法少女

◇八境市外より来る6人の魔法少女。その魔法種類は闇・領域・流水・付与・色欲・歌唱。

全員、既存の魔法少女との因縁を持つ。

追加魔法少女も願いを叶える権利を持つが、基本的に各人の【目的】を優先する。【目的】は組織目的の場合もあるし、個人的な目的もありうる。


※各シーンはイメージです。


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【Ⅰ】

【Ⅱ】


【EX】現在地


収録魔法少女一覧

ぴ・えんど、ホーリーホリー、ブラッディファング、グール、執行者プリマステラ、四面桜花



ぴ・えんど/非正当模子(あらせいとう・もこ)


「田中せんぱぁい」

場違いな、間延びした声。真っ白なおもちゃの銃が、彼女自身の心臓に向けられて。

「あーそびーましょ?」


Point of No Return,End of Sanity.GET READY?


トリガーを引き、機械的な音声が響くと、一瞬の後に白いロングコートの魔法少女へと変身する。


ステッキ感情『楽』/形状『真っ白なおもちゃの銃(変身後は実銃)』

年齢:社会人(実年齢は中学生相当)

所属:日本・政府エージェント⇨対魔法災害緊急調査室。白黒装置。

因縁『ノーバディノウズ』──近くて遠い同類

目的【組織目的:魔法災害の原因の処理、他の魔法少女の捕獲(不可能なら処理後回収)。可能ならば魔法少女技術を再現する手がかりを得る】/【個人目的:とにかくいっぱい殺したい】

魔法少女衣装:白いロングコート、黒い安全靴、ギザ歯

特徴:異常殺人嗜好者。『理由が無くても殺せる』ではなく、『理由さえあれば誰であろうと殺せる』者。それがたとえ親や親友、上司であっても、一度「殺していい者」と認識したらそれまでどれ程好感度があっても一瞬で切り替えて殺しに来る。かつて尋常ならざる大量殺人者(スプリー・キラー)であったが、その類い希な能力に目を付けた政府が秘密裏にエージェントとした。

…実の所、彼女はたまたま首輪がついているように見えるだけの野獣であり、よく調教された猟獣である田中真とは根本的に異なる。


闇魔法『夜明けまで元気にはしゃぎ回るよ』

◇夜間限定で異常な肉体強化を得る。一撃必殺も、全体攻撃も、必中も、防御無視も、無敵も、不死身も、その他諸々の搦め手もない。ただ、速くなり、元気にはしゃぎ回る。それだけの魔法。

◇毎ターンダメージ判定除く判定値+30。

◇この値は累積していき、2ターン目は60、3ターン目は90…と際限なく増えていく。

◇攻撃判定値が100を超える度、追加行動1回を得る。100なら1回、200であれば2回。

◇回避判定が50以上の判定値差をつけて成功時、カウンター攻撃発動。

◇気絶判定無効化。


固有特徴【殺人衝動】

◇登場時、衝動判定に失敗した場合、犠牲者ダイス1d100を振る。この際に90以上の目が出た場合、1d1000で振り直す。他魔法少女が登場する可能性あり。

◇制御不能な殺人衝動は、攻撃性を高める代わり、彼女を窮地に追いやる。戦闘中、毎ターンダメージ判定値が+5(累積)されるが、被ダメージ量も+5(累積)されていく。


ホーリーホリー/柊聖(ひいらぎ・ひじり)


“魔法改訂(つきをおおい)”

“阻呪ノ灰(かぜをふさぎ)”

“術式混交(とりをおとし)”

“領域起動(はなをちらす)”


「──鬼炎万丈 怨煙羅


そして、地獄が現れた。

それまでの全てが、遊戯だったと錯覚するほどの。


ステッキ感情『怒』/形状『煙草』

年齢:社会人

所属:日本・過激派退魔師集団『焔の会(ほむらのかい)』筆頭術師⇨対魔法災害緊急調査室。蒐集病魔。

因縁『アンノウンハンド』──仇敵

目的【組織目的:魔法災害の原因の処理、他の魔法少女の捕獲(不可能なら処理後回収)。可能ならば魔法少女技術を再現する手がかりを得る】/【個人目的:■■■■■の■■。または根本的原因の除去】

魔法少女衣装:黒スーツ、緑の目、退魔師の術具各種(基本的にフレーバー)

特徴:極度の人外差別主義者。その苛烈さは過激派にあってなお距離を置かれるほど。数多くの著名な人外を討伐しているが、それは、組織目的というよりは…現在、これ以外の情報を見る権利をまだ有していない


領域魔法『不思議な煙で魔を退けるよ』

◇ステッキから出てくる煙を操る魔法。速度は緩やかだがなかなか消えず、閉所ではかなりの脅威。

◇この煙は魔に属する者(魔法少女含む)に対して有害であり、触れただけで強い毒と高熱で苛む。一般人などには無害。

◇予め魔法使用していた場合、通常攻撃に対してカウンターダメージ発生。

◇体が完全に煙に包まれる、煙を吸ってしまった者は魔法少女としての力を奪われる。判定に失敗した者は判定値が常に-30され、魔法使用が封印される(常時発動型のものも不可)。

◇基本的には【ホーリーホリー】には無害だが、連続使用は影響が未確認


固有特徴

【退魔の知識】

◇【人外】に対するダメージ判定値+10。この【人外】には魔法少女は含まれない。該当するのはサンピラー、ナイン、金光媽祖の魔法生物、アンノウンハンド、壊異ヤトノカミ、クルーエルの架空人物、ブラッディファングの『紅化生』、四面桜花など。

◇執着対象である人外以外の者に対しては攻撃性がやや下がる。【人間】に対するダメージ判定値-10。


鬼炎万丈 怨煙羅

◇ステッキを核とし、質量持つ煙で構築した存在。本体の意を汲んで独立行動が可能。

◇魔法と退魔術の混成。常識的に考えれば噛み合わない両者を組み合わせるのは非常に危険であり、喩えるなら『ドラゴンの尾をくすぐるような』もの。一歩間違えれば最低でも八境市の3割が消し飛ぶ魔法災害を引き起こす(※あくまでフレーバーなので実際は安全です)。

◇怨煙羅は発動時のステッキ耐久力と同値の耐久力を持ち、近接攻撃を仕掛けた者に対しダメージを与える。発動中はステッキ防御ができず、怨煙羅がかばう判定を成功させなければ本体は無防備になってしまう。

◇魔法の煙の効果は健在であり、魔に属する者は触れれば高熱と強毒に苛まれ、吸い込むか包み込まれた魔法少女は魔法少女としての力を失ってしまう。


ブラッディファング/刃振要(はぶり・かなめ)&妖刀『紅化生(べにげしょう)』


血を啜る脈動を掌に感じる。肉を斬り、骨を断ち、臓物を裂く感覚に刀が震動(わらう)。刃振要という存在はその方向性は変わらないまま、斬殺衝動に侵された現象と化している。

「木ちゃ───」

遠くに彼女の剣を感じる。

小っちゃいのにすごい先輩。大好きな友達。大切な相棒。守れなかった後悔。そして…

───己より大切な、親しき者を斬るはさぞや心地良かろうなァ?

血涙を流し、笑いながら疾駆する。

魔に堕した剣士は、もはや己が何者であったかすら忘却し始めていた。


ステッキ感情『楽』/形状『妖刀・紅化生(べにげしょう)』

年齢:高校生(中退?)

所属:日本・無所属。人斬現象。

因縁『キサナドゥ』──あなたを斬リタイ。

目的:【キサナドゥ──蛭川木野の斬殺】

魔法少女衣装:浅葱色の羽織、胸に包帯の晒し、血管の様なものが浮き出ていて脈動する刀

特徴:生まれる時を間違えた、と言われるほどの退魔の剣士。だがある時出会ったおぞましき魔性にはあと一歩届かず、目の前で大切な者の目と腕が奪われるのを見ていることしか出来なかった。

後悔から禁じられた妖刀を手にし、常軌を逸した力を得たが、代償として刃振要という人格は変質。親族全てを斬殺した後、『人を斬る』現象と化してしまう。現在彼女はその肉体も含めて『紅化生』として退魔師などから追われる魔と認識されている。

『紅化生』には基本的な力の底上げ以外には精神汚染効果しかないが、一度握ればたとえ手を離そうと繋がりは途切れず永続的に汚染する。しかし、もし仮に、この世界から完全に消滅させられたなら…?


流水魔法『流れは決して止められないよ』

◇彼女が直接斬ったものは『流れ続け』、止められなくなる魔法。人を斬れば治らぬ傷となり、空を斬れば飛ぶ斬撃(遠距離攻撃)となる。

◇サンピラーの固体化すら無効化する。

◇飛ぶ斬撃以外で彼女がHPにダメージを与えた場合、それは回復不能となる。さらに、毎ターン(通常行動時は1巡ごとに)1d5ダメージ(累積しない)。

◇彼女が気絶するか、死亡またはステッキ破壊されると効果は消える。


固有特徴

【人域外の斬象】

◇異常域の達人。彼女は人を斬る事に凄まじく長けている。ブラッディファングが【欠損判定】の部位選択ダイスを振る場合、その出目を-1するか+1してもよい。また、彼女が部位選択ダイスを振る場合その対象に『首』を加え、必ず『首』を優先する。

◇あまりにも凶気があからさまで狙いが分かりやすい為に避けられやすい。【欠損判定】の判定値は-30される。

◇登場時、衝動判定に失敗した場合、犠牲者ダイス1d100を振る。この時に60以上の出目が出たらもう一度1d100を振る。この処理は60以上の出目が出なくなるまで繰り返す。2回以上行われた場合、次の判定前に他の魔法少女の登場判定が発生する。


紅化生

◇怪異の肉体をいかなる手段によってか加工し、生きたまま妖刀とした際物。あまりにも邪悪に過ぎたため、長らく封印されていた。

◇ブラッディファングという魔法少女は『刃振要』と『紅化生』、二つの存在を前提としている。そのため、どちらか片方を失えばたとえ肉体は無事であっても『ブラッディファング』には変身できない。

◇もしも、刃振要が死した後、誰かがこれを拾ってしまったら…恐ろしいバグが発生する可能性がある。

◇仮にだが、この世界のどこにも属さない、【存在しない虚数の空間】…そのようなものがあるとして。そこに放逐されたなら、いかにおぞましい邪悪の刃でも逃げ出すことは出来ないだろう。決して。


【グール/不知火渚(しらぬい・なぎさ)】


「ああ、」

赤、赤、赤──そして黒に近い赤

それは自分の中にあった『普通』や『日常』、『常識』を破壊する圧倒的非日常

危険信号なら既に頭の中で何度も鳴っている。ここにいれば間違いなく巻き込まれるだろうと、予感している。


だが、構うものか。熱に浮かされた目で文字通り“喰い”入るようにそれを見る。

退屈で空虚な流れ作業のような自分の人生は──きっと、この瞬間を見るために。

どうしようもなく、異常で、凶暴で、可愛らしい外れモノ…私の理想(カミサマ)。この子に会うためにあったのだ。


きっと、何度生まれ変わったとしても私はこの光景を忘れることはないだろう。

彼女はそうして、怪物のような笑顔で笑ったのだ──


ステッキ感情『憧憬』/形状『大鉈【攻撃時、判定値-5(累積)付与】』

年齢:大学生(?)

所属:日本・無所属。暴食飢譚。

因縁:『ザ・バーニング』──理想/恐怖。

目的:【あなたを食べて、あなたに食べられたい】/【現世人格を止めたい】

魔法少女衣装:トカゲみたいなしっぽ、全身に口が生えている(普段は閉じている)、カトリック風のベール

特徴:城ヶ崎故春の影響を受け食人鬼に覚醒。生肉大好き。胃が強い。183人(うち両親含む)を発覚することなく食い殺した後、八境市に現れる。

実は過去世で3回城ヶ崎家の者に喰われている被食者にして自覚なき転生者。過去人格は基本現世人格に抑え込まれており、表にあまり影響を及ぼせない。


付与魔法『夢を叶えるまで死なないよ』

◇自身に対する不死性の付与。ステッキが破壊されない限り絶対に死なず、通常思いつくような不死者の殺し方…『殺し続ける』や『深海や宇宙空間への放逐』といった対策も効かない無法ぶりを発揮する。

◇この魔法少女のHPは常に1として扱う。

◇ステッキが存在する限り、HPが0になっても死亡せず直後に1に戻り、欠損も再生する。

◇HP0になる度、判定値が+5。この補正はこの戦闘中累積する。

◇永続的な行動不能状態となった場合、HP0になったものとして再生する。

◇ただし魔法詳細を知られている場合、ステッキへの命中率アップ。

◇蘇生する際の移動距離は無制限。ルールで禁止されていたり、魔法による妨害が無い限り、本当に“どこにでも”蘇生できる。ただし、必ずステッキと一緒に移動する。


特殊行動

【自殺】

◇その場で自殺し、蘇生する。蘇生の仕方、蘇生する場所など自由自在。相手の頭上や背後に現れて致命的な一撃を加えることもできる。通常の魔法効果(戦闘中判定値+5(累積))に加え、次の行動判定値を+10して再行動。

◇一般人や一部の相手は恐怖により次の回避判定値-5。

◇『自殺』からの連続しての『自殺』は行えず特殊行動は通常攻撃に置き換わる。


【メメントモリ:獣の時間】

条件:自身の魔法による判定値+が60を超えた状態

HP半分以下の敵を一撃で即死させる(ここまで条件揃ってるならどうせ死ぬので)。演出としては『異様な勢いで起き上がったグールが全身の口を開きながら相手を抱擁。激しい明滅とごく断片的な光景。おぞましい咀嚼音と悲鳴の後、消えた相手と全身が血に汚れた大笑いするグール』というものになる。


固有特徴

【過剰食欲】

◇抑えがたい食欲。登場時、衝動判定に失敗した場合、1d100分の一般人が喰われる(最低値10)。こちらが発動すると次の行動決定時の判定値に+(食べた一般人の数)。発覚せず大量の人間を平らげた、という経歴から他の魔法少女の登場判定が失敗しやすくなる。

◇衝動判定に成功する度、空腹に冷静さが失われる。判定の最大値が-10(累積)。この効果は食人するまで回復しない。


【過去世の抵抗】

◇戦闘中、ダメージを与える、または受ける度に判定(成功率低、行う度に増加、成功でリセット)。成功した場合、過去世人格の一時的な抵抗により強制撤退。

◇この効果が3回発動すると完全に現世人格を抑え込み、実質魔法少女グールは脱落する。

◇過去世人格は

『ボランティアが趣味なサラリーマン』

『人を唐突に喧嘩を吹っかけてボコボコにするのが大好きな半グレの男』

『ケチな小悪党の女 口の上手さで詐欺やってたがうっかり裏に踏み込んだせいでパックンチョ』

の3つとなる。




執行者プリマステラ(しっこうしゃ-)/卜見原すてら(うらみはら・すてら)


「自分が悪いということを知らない。何が悪いのか分かってない。悪いことをする覚悟もない。すてらはお前みたいなやつが特に嫌いなのよ

ふわふわとした幼い声が、圧を増す。まるで目の前に巨大な鉄塊が置かれたようだ。

悪いやつをみんないなくして、平和な世界を作る。ジェイドの夢はすてらが叶えるの」

夢物語だ。不可能事だ。全くもって現実的じゃない……そう断言して、笑うことのできないほどの“何か”がある。届かない月に吼えるだけの、何もしてこなかった虎は、目の前の魔法少女(ぜつぼう)に圧倒的恐怖を覚えていた…


所属:日本・無所属。無光純黒。

ステッキ感情『楽』/形状『†眼帯†』

因縁対象:『ブレーメン』-復讐対象。

目的:【ジェイドの死の原因となったブレーメンに対する復讐、及び死の配信を行った馬鹿の殺害】

魔法少女衣装:マイクロビキニ、小悪魔的な羽と尻尾、巨大な剣(剣術らしきものを使うが達人とは呼べないレベル)

特徴:鋼の正義を持つ恐るべきロリ。日常においては素でエロい言動をし周囲をびっくりさせる一面も。変身するとネコ目になる。すてらにゃん。


色欲魔法『どんな人でも好きにできるよ』

◇対象の姿の自由に変える魔法。その身体機能も再現される(ドラゴンなら、飛行能力やブレス等)。特定の部位のみの変身(翼を生やし飛行能力を獲得、獣の腕を生やし相手の体を吹き飛ばす等)も可能。

◇ 掛けられた者は自力で戻ることは不可能。また、自身が受けた傷や部位欠損も変異する事で完全に再生する

◇ただし連続使用はステッキにダメージ(174ダメージ)が与えられる為、基本的には不可能。通常は使用ターン含め3ターンのクールタイムが必要となる。


固有特徴

【変身:魔法少女】

◇色欲魔法により、他の魔法少女へ変身する・させることでその固有魔法を使用可能となる。ただし、彼女が知っている者に限られる。八境市に来た時点で知っているのはゴールより教えられたジェイド・レッドノートの魔法少女としての姿『絶界の鼓動 キルスコア』のみである。

◇自身以外の者を魔法少女に変身させた場合、一般人なら1ターン後に爆散。魔法を使えば判定に成功しなければエネルギーが暴走し爆散。使えても使った後に爆散。

◇既に魔法少女である者を変身させた場合、固有魔法同士が干渉し合って変な風に『混ざる』ことがある。たとえばアンノウンハンドをザ・バーニングに変身させた場合、『光球から防御不可能な光柱を放つ』魔法になる…らしい。

◇自身のものではない他の魔法少女への変身は不正であるため、ペナルティとして毎ターンステッキの耐久力を50失う。このペナルティは変身している者のみに課せられる。


漆黒の意思

◇その幼さに見合わないほどの鋼の如き意思。一度やると彼女が決めたことはそれがどれだけ不可能であろうと実行される。この際、自他の犠牲は度外視される。

◇2つの選択肢があるとして、『素早く、確実に行える』ものを必ず優先する。その過程、結果でどれほどの犠牲が出ようとも。

◇ただし、可能な限り安全で犠牲の出ないやり方も考える。だが、それで悪が笑うようなことがあるならば迷うことなく危険な道を行く。

◇何らかの状況で彼女を説得する場合、その説得判定値は-30される。この効果はサベージのブランク魔法などにも有効。この値は増減する可能性があり、すてらが明確に『悪』と断じた者に対しては倍加して-60となる。

◇卜見原すてら個人としての想いと、漆黒の意思に基づく鋼の正義は相反する場合がある。切り捨てられない大切なものと、果たすべき正義が天秤に乗せられてしまったなら。そしてその上で正義を手に取ってしまったなら。その時、彼女は死に、ただの無名の執行者に成り果てるだろう。



四面桜花(シメンオウカ)/如月清(きさらぎ・きよし)


「なんで…」

血塗れの屋敷、半壊した広間。

眼前でへたり込む脳理…紀伊家最後の生き残り。

その絶望しきった顔を見て、思わず魔羅が猛りそうになるのを抑える。


─壊すのは容易い。だが、違う。自分は彼女への『アイ』の為に動いたのだから。それを成就させる準備をしなくてはな。


「どうして、清さんが…」

『どうして』か。それは簡単なこと。一目見た時から、お前のことが欲しくてたまらなかったのだ──


それも、お前がその真実に目覚めた完全なるお前をな。

その言葉は口にはしない。彼女自身で辿り着くべきことだからだ。そして、その時の彼女の顔を間近で見よう。きっとそれは、己の千年に近い虚ろの生を満たすだけのものになってくれるだろう…


所属:ドイツ・ネオアーネンエルベ。千貌造魔。

ステッキ感情『喜』/形状『筆』

因縁対象:『ブレッシングドール』-愛。だがその形は酷く歪である。

目的:【組織目的:魔法少女を回収する。その生死は問わない。徹底的に研究し、あわよくば真なる鉤十字の再生…より強力な姿での総統の復活の為に利用する】/【個人目的:脳理を見守る。基本的にはこちらから手は出さない。だが、彼女が向こうからやってきたなら、その時は…我慢できそうにないだろう

魔法少女衣装:プロテクトギアの様な全身を覆う鎧(アーマーパージ可能。中身はかなり際どいインナー姿)と銃。ちなみに全身を守っている為に防御力は保証されるが速度が遅い(銃の重さを含む)、背中に装備されたスピーカー(音波攻撃可能)、美しい声になる

特徴:紀伊脳理の家族を殺し、秘伝の書物を奪った兄弟子。様々な顔を持ち、暗躍しつつ自らの目的に邁進する。千年近い時を生きてきた怪物。西行によって作られた、出来損ないの人造人間に奇跡的に魂が宿った存在。西行の名を騙り、憎悪と絶望を薪に悪行を為してきたが、脳理と出会い『愛』という致命的なバグを起こす。

大抵の人の世にあるものは概ね(どのような形であれ)好むが、メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』は唯一苦手とする。


歌唱魔法『誰でもトリコにできちゃうよ』

◇綺麗な歌声で相手を洗脳する魔法。単純明快だが非常に強力。一度決まればいかなる命令をも聞いてしまう。

◇ただし、判定で成功する必要があり、成功した後も毎ターン(通常行動時は毎巡)抵抗判定があり成功されると洗脳解除というリスクがある。

◇精神に異常を抱えている者に対しては効き目が悪い。ただし、精神の追い詰められた者や傷ついた者などは絶好のカモとなる。

◇重武装時にスピーカーから流す場合、通常より広範囲に効果が及ぶ(フレーバー)

◇機具越しではなく直に歌ったほうが効果が高い。重武装状態では十全な効果を得られない。判定値-20。


固有特徴

【重武装】

◇通常時は重武装状態となる。アーマーパージ可能であり、重武装が不利と悟れば即座に重武装を解除する。

◇重武装は独自に武装耐久力100を持つ。その代わり、ステッキ耐久力-200。この耐久力はゲーム中回復しない。

◇武装耐久力へのダメージは常に半減される。ただし、強度を無視するアンノウンハンドの魔法は半減されず、状態異常などは通常通り受ける(グールの病鉈などは除く)。また重量の為に判定値は常に-20。

◇銃による攻撃は5D100となる。ただし、一発一発のダメージ最大値は20。弾幕をバラ撒くイメージ。攻撃対象も別々にしてもいい。

◇スピーカーによる音波攻撃は範囲攻撃。ただし、あからさまな“タメ”がある為見切られやすく、判定値-10。

◇武装耐久力が0になるか(この時超過ダメージは受けない)、自分でアーマーパージをすることで重武装状態は解除される。


歪なる忍

◇重武装を解除した姿。かなり際どいインナー姿で、防御力はかなり低そうに見えるが、一般人の攻撃は当然効かない。

◇その動きは重武装時とは比較にならないほど速く、捉えるのは困難。ダメージ判定以外の全ての判定値の最大値が+20され、最低値が50となる。

◇この姿では主に生命力に干渉し肉体を変化させる奇怪な術『命遁』と、洗脳の歌唱魔法をメインとする。無論、隙あらば通常攻撃も狙っていく。

【命遁】自他の生命力に干渉し、肉体を変化させる術。ノーバディノウズやプリマステラのような直接的な殺傷力には欠ける。主な効果は『男性器を生やす』『胸を増減させる』『突如髪をハゲさせる』『耳がデカくなる』など、タチの悪いジョークグッズのようなものが多く、まさに『遁』…相手をおちょくり混乱・困惑させて隙を作る、あるいは逃げる為の術といった趣が強い。

だが、変化後の部位がどれも元からあったかのように問題なく動作する辺り、術自体には手を抜かず細部まで凝る術者の内面がうかがえる。

戦闘中に使用した場合は対象に何らかの肉体変化を与え、短いターンの間判定値を低下させる効果がある(肉体変化自体は四面桜花が解除するまで持続)。


以下はフレーバーの術。

【命遁・現世輪廻】めいとん・うつしよりんね。命遁秘奥。自身を赤子にまで戻し、寿命も巻き戻す。再成長も自在。この術を使い、様々な顔を渡り歩いてきた。元が人造人間である如月清にしか扱えない。

【命遁・尸返り】めいとん・かばねがえり。生命力を希薄にし、限りなく気配を薄くする術。消すのではなく自然に溶け込ませるものであるため、察知は困難。

命遁・死出ノ仇花めいとん・ひがんばな。自身の生命力を過剰増大、周囲諸共爆散する術。HP0になった時の演出として。無論、失敗して一人で死ぬことになり取り乱す所までがセット


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