また、いつの日か

※トレエフ注意
がたん、ごとんと電車の揺れる音がする。久しぶりに遠出をして疲れたのか隣に座る彼女は俺の肩に頭を乗せて眠っている。寝顔は夕陽に照らされて年相応に可愛らしく見える。
このまま寝かせてやりたいと思っていてもあっという間に降りる予定の駅に近付いている。
「エフ、起きて」
「………ん、」
彼女の頬を軽く押すとゆっくりと瞳を開けた。寝起きで若干眠そうだがもうすぐ降りなければいけないと理解したのか一回欠伸をして身体を起こした。
「トレーナーさん…肩、すみません」
「いいよ、気にしないで」
まだ若干眠気の残っていそうな顔を一瞥した後、彼女と一緒に電車を降りた。
「……エフは今日楽しかった?」
「ふふ、もちろん」
嬉しそうに微笑む彼女に思わず見惚れながらもどこか少し寂しい気持ちになったのは日の終わりを告げる夕陽のせいである。
最後に彼女をしっかり送り届けなければ、と思いながら帰り道を歩き出す。
またいつの日か共にこうして楽しい時間を過ごしたいと思うのだった。