秘密

秘密



さっきまで和気藹々と楽しんでいた飲み会が、今は氷室の様に冷えている

その原因は蜂楽、千切、國神の三人が手にしている自分と凛の

あっちのプレイ研究日記を読まれたからだと潔は分かっていた

だから三人にサッカーの為だと説明したら更に室温が下がった挙句、ほろ酔いになっていた蜂楽が泣き出し始めた

「い、いさぎぃ…いくらなんでも凛ちゃんと凛ちゃんのお尻が可哀想だよ!

そういう事は結婚したいくらい好きな人とした方が良いって優言ってたよ!

なのに、サッカー上手くなる為だからってこんな…こんな……」

「蜂楽もういい…潔、お前の日記の内容が

サッカーの為にある事は分かった

だからお前と凛の尊厳の為にも、この秘密は墓まで持っていくから心配すんなよ!」

「千切…!」

「潔、俺も秘密にしとく

酒が入ってたからってお前の許可なく読んだ俺たちも悪かったしな

ただ丸一日休みの日に備えて食事を

作り置きしてまで、そ、その時間を過ごしたのはヤリ過ぎだと思う……からほどほどにしとけよ」

「く、國神…!」

「グスッ!お、俺も秘密にする!

潔の事大好きだから!!」

盛大に引かれつつも俺らの仲だからと

研究日記を秘密にしておいてくれる三人に俺は感謝を込めて90度のお辞儀をした

「ありがとう、ありがとうお前ら…!

この事を秘密にするって言ってくれて!

一定の効果があるって分かってきて

ちょっと楽しくなって、無茶しちゃってたかも!

これからのあっちの研究の時間は

短く出来ないかやってみるよ!」

こう宣言して俺たちは飲み会を再開した

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