ほのぼのバカップルウタ 空島観光編②

ほのぼのバカップルウタ 空島観光編②


ジンベエ「海も島も真っ白じゃ…どこに停めたらええんじゃ」

スカイピア・エンジェル島。超特急エビに運ばれたサニー号は、その白い景色に感動と困惑を見せていた。

ルフィ「あれ……エネルにこの島消されたんじゃ」

一同『は?』

ルフィ「まぁ雲なんだしまた集まってきたんだろ!ただでさえ岩みてぇに硬い不思議雲だしよ!」

ウタ「いやいやいやいやいくらなんでも軽く流しすぎじゃない?」

ウソップ「そうだぞルフィ!消えた島がそんな簡単に復元するわけ…」

ガン・フォール「簡単とはいかなかったが、残骸が白海に残っていてな」

ルフィ「あっ、神のおっさん!久しぶりだなぁ〜!」

ガン・フォール「皆で少しずつ島雲を白々海に運び上げ、ここまで島を戻したのだ」

ルフィたちの話をどこまで聞いていたのか、ガン・フォールがお出迎えとともに島が戻っている訳を話す。

一同『空島すげぇ……』

フランキー「でもよぉ…ばらばらになった島をどうやって繋げたんだ?」

ガン・フォール「そうだな…君たちは海楼石というのは知っているかね?」

フランキー「海楼石…海と同じエネルギーを持っているっていう石だな。それがどうしたんだ?」

ガン・フォール「実はな…海雲に海楼石の加工の時に出た粉を撒くと島雲のように硬くなることを発見した者がいてな」

フランキー「それで島雲同士を繋げたという訳か…それを発見した奴はスーパーな天才だな」

ルフィ「あっそうだ、神のおっさん!どこまで海でどこが陸地かわからなくて困ってんだ。どこに船をつければいいか教えてくんねぇか?」

ガン・フォール「そうか…こちらだ、ついてこい」

ガン・フォールの案内でエンジェル島に接岸するサニー号。フランキー以降の一味にとっては初めての空島にようやく足をつけた。

ウタ「えっ……本当に雲なの?これ……しっかり歩ける……!」

フランキー「すげぇな…家も雲でできてやがる…」

ジンベエ「ほぉ、これはなんとも不思議な感覚じゃの…」

ブルック「あ、柔らかいところもありますね。マットみたいです」

メリー「ふわふわだー!」ポヨンポヨン

ルフィ「メリー、けがしないように気をつけて遊ぶんだぞ」

メリー「うん!」

ウソップとロビンが見守る中、メリーは島雲の柔らかい部分を探して遊び始めた。場所によって柔らかかったり固かったりするのが面白かったようでずっと飛び跳ねて遊んでいた。

ガン・フォールの案内でエンジェル島を進む一行。その途中、ウタがあるものを発見する。

ウタ「あれって…TD?」

ブルック「トーンダイアルとは少し違うようですが…あんなにたくさんあるのは初めて見ましたね」

ガン・フォール「青海にもダイアルがあるのか?」

ブルック「3~4年ほど前から青海でもトーンダイアルが育てられていまして、主にあらかじめ録音された歌を好きな時に聞くという使い方をしています」

ガン・フォール「なるほど…平和的でいい使い方じゃないか」

ルフィ「こっちのダイアルはよ!火を吹いたり風を出したりして面白えんだ!」

サンジ「そういやウソップがいくつか持ってたな」

フランキー「そう聞くといくつか欲しくなってくるな…」

ガン・フォール「ちょうどいい、ここは売店だ。気になるものがあれば買うといい」

フランキー「この薄いやつはどんなやつなんだ?」

ガン・フォール「それはインパクトダイアルといってだな…」

ウタ「店員さん、トーンダイアルひとつください!」

ルフィ「それどうすんだ?」

ウタ「ルフィにいろいろ録音してもらって……さみしい時とかに」

ルフィ「そんなことしなくてもいつでも欲しい言葉言ってやる」

ウタ「ルフィ…」

ルフィ「それによ、こーんなに仲間がいるんだ!さみしくなんかさせねぇ」

ウタ「…変なこといってごめんね。じゃあルフィ、私のことどれだけ愛してる?」

ルフィ「そりゃ決まってんだろ、この世界で一番愛してる」

ウタ「私もルフィのこと世界で一番愛してる♪」


フランキー「まーた始まりやがった」

ナミ「もうやりとりを録音して、あとで聞かせてやりたいわね……」

サンジ「ナミさん、これ」

ナミ「サンジくん…よくやった!」



このあとサンジが店の前に来たあたりから録音していたのを聞かされ、少し恥ずかしがるルフィとウタなのであった。

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