ほのぼのバカップルウタ 空島準備編
ウソップ「……そういや空島にも行ったっけなぁ、夢みてぇだったなぁあそこは」
ウタ「空島?」
ジャヤに停泊したサニー号。海賊王となった一味は、これまでの冒険を巡りなおしていた。
ルフィ「雲の上によ、島があるんだ!ありゃあキレーだったなぁ」
メリー「そらじま……行きたい……!」
ナミ「行きたいっていってもねぇ…簡単じゃないわよ?なにせ上に向う海流、ノックアップストリームに乗らないといけないんだから」
フランキー「そんなのよぉ…サニーの発射台みてぇなの作って風来砲でぶっ飛べば…」
ナミ「上空10000mよ?本当にそれだけ飛べる?それに島を支えてる積帝雲だって移動してるのよ」
フランキー「さすがに真上に10000mは飛べねぇな…じゃあそのノックアップストリームと積帝雲が重なるタイミングを待つってのか?」
ルフィ「それもだけどよ、サウスバードっていう鳥も捕まえないといけねぇんだ!変な鳥なんだ〜これが!」
ウタ「鳥を捕まえるのが必要なの?」
ルフィ「あいつらどんな時でもおんなじ方向しか向かないからよ、今どっちに進んでるのか目安にするんだってよ!」
ウタ「へぇ~、私その鳥見てみたいかも!」
ナミ「なら、私達がベガパンクに頼んでいつチャンスがあるか調べるから、チャンスがある日までに捕まえること!でないと空島はなし!いいわね!」
ウソップ「おいおい俺達の意見は」
ルフィ「よーし野郎ども!サウスバード捕まえるぞ〜!」
メリー「おー!」
ナミ「こうなったルフィ、止められたことあった?」
ウソップ「……ねぇな……」
こうしてウタとメリーの興味、ルフィの船長命令により再びのサウスバード捕獲に向かうことになった。
――――――
ジャングル
ルフィ「どこだー!サウスバードー!」
くじ引きの結果2人でサウスバードを探すことになったウタとルフィ。2人きりということで、ウタはずっとルフィの手を抱き込んでいる。
ウタ「そんな名前呼んで見つかる訳…」
「「「「ジョ~〜〜」」」」
ウタ「ほんとにいたーー!!……で……どれがサウスバード?」
ルフィ「うーん…忘れた!とりあえずぜんぶ捕まえようぜ!」
ウタ「いやぜんぶ捕まえたら方向わかんないでしょ……」
ルフィ「あ、そうだ図鑑をチョッパーから借りてたんだ!」
ウタ「それを先に言いなさいよ!」
ルフィ「うーんと…角っぽいのがふたつあるのがサウスバードだな!」
ウタ「角っぽいのがふたつ……あいつね!」
サウスバード「ジョ~?」
ルフィ「よし!あいつ捕まえるぞ〜〜〜!」
ウタ「よーし私が歌って…」
ルフィ「それはダメだ!俺も寝ちまうし…こんな鳥たちにお前の歌は聞かせたくねぇ!」
ウタ「ルフィ……」
ルフィ「あいつ捕まえてから、船長室で俺だけに歌ってくれ!」
ウタ「もう…ルフィどんだけ私のこと好きなのよ…//」
ルフィ「そりゃあ…この海で一番好きだ!」
ウタ「ルフィ…ありがと♪でも…ひとつ訂正させて?私の方がルフィ大好きだからね?」
ルフィ「バカ言えウタ、俺のほうがウタのこと大大大好きだぞ!」
ウタ「なによ、私の方が大大大大……」
捕獲対象のサウスバードそっちのけで、ウタがルフィの手を抱き込んだまま、犬も食わないであろう言い争いを始める2人であった……。
サウスバード「ジョ~…(なんだこいつら…)」