ほのぼのバカップルウタ ドラム島編

ほのぼのバカップルウタ ドラム島編


ここは冬島の気候海域。夏以外は雪が舞う、白の海域。その中を征く、船がひとつ――

ナミ「雪…目的地のドラム島が近いわね」

ウタ「天気だけでそんなことがわかるの?」

ナミ「今私達がいる“偉大なる航路“には、言葉通り一年中季節が変わらない島がたくさんあるのよ。春島、夏島、秋島、そして冬島ね」

チョッパー「ドラム島はな!冬島なんだぞ!雪がいっぱい降るんだぞ!」

ナミ「というわけよ。分かった?」

ウタ「すごい…!」

ナミとチョッパーがウタに“偉大なる航路“のレクチャーをしていると、大興奮した様子でルフィが飛び出してきた。なお、服装はパンクハザード仕様である。

ルフィ「うおー!雪だー!」ボフン

ナミ「全く子供なんだから…」

ウタ「フーシャ村にいた頃と変わってないね…あの頃は『どっちがでかい雪玉作れるか勝負だ!』って言ってみんな困らせてたし」

ルフィ「そんなことあったなぁ〜…そういうお前も『ルフィあったか~い』とか言って俺にくっついてたじゃねぇか!」

ウタ「え゛っ」

予想外の反撃に固まると共に赤面するウタ。追撃が来ないことを祈るウタだったが、祈りは無に帰ることとなる。

ナミ「えっ何、いまの反応。まさかホントなの?」

ウタ「あの、いや、それは、その……」

ジンベエ「遊んどるところ申し訳ないが…ナミ、チョッパー。何処に船をつければいいんじゃ?」

チョッパー「たしか村から停泊所が伸びてるはずだ。そこをさがしてくれ!」

ジンベエ「よし分かった、ちょいと島を回るぞ」

ウタ(た……助かった……)

ウタの安堵をよそに、サニー号は停泊所に接岸する。そして一味は初めての/懐かしのドラムに足を踏み入れるのだった。

――――――

ドラムロックを登るロープウェイを目指して歩く麦わらの一味。その先頭には…。

ウタ「やっぱりルフィあったか~い♪」ギュー

ルフィ「お、おいウタ…歩きにくいぞ…」

ウタ「いいじゃんちょっとくらい♪」

ルフィ「まァそれもそうか!」

ルフィとウタが万年雪を溶かさんばかりのアツアツっぷりを見せながら歩いていた。

サンジ「おいおいルフィ、ウタちゃんと近すぎやしねぇか!?」

ナミ「いつものことなんでしょ、ルフィが海賊になる前もやってたみたいだし」

サンジ「俺は!今日ほどルフィの野郎を恨んだことはねぇ……ッ!!」

ウソップ「おいサンジが泣き崩れたぞ!」

ゾロ「ほっとけ、バカコックのことなんざ」

サンジ「なんだとクソマリモ!オメェの血でこの雪染めてやらァ!!」

ゾロ「上等だバカコック、返り討ちにしてやる!!」

ウソップ「あ、復活した」

ルフィ「サンジのやつ忙しそうだなー」

ウソップ「いや半分くらいお前らのせいだからな!?」

Dr.くれはに再会するまで、あと1日――

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