ほうき星の夕暮れ、あるいは①
一般的に、中高生といえば思春期真っ只中。肉体の性徴と共に性、殊に性行為に対する興味や希望が増大する年頃である。
特に男子高校生ともなれば、もう人間と言うより猿に近い。
と言っても、経験を積めば現実と想像の擦り合わせが終わり、落ち着きと慣れを得ていくもの…という実体験から来る結論は、どうやら間違っていたらしい。
「アクアくん、大丈夫…?」
「…正直、あまり大丈夫じゃない。」
この肉体での初めてを迎える日、前戯を終えて押し倒した恋人、黒川あかねを前にして
俺は完璧に動けなくなっていたのだから。