ふ風呂場

ふ風呂場


風呂場


ATTENTION

・鰐虐

・モブレ

・オリキャラ

・インペルダウンの捏造

・他の方のSSと矛盾が生じるが性癖の数だけ世界線がある

・看守は俺の欲望通りに動く。動け











3

 例の雑居房で囚人の1人が目に怪我を負ったと報告があった。

 囚人どもは目論見通りクロコダイルを襲い、下半身に手を出そうとして激しく抵抗されたそうだ。胸への辱めを許してしまったとはいえ、男としての矜持は残っていたらしい。体を押さえつけていた奴らをどうにか振り解き、鉤爪で引っ掻いたらしかった。

 一歩誤れば失明の怪我。クロコダイルはその夜、それ以上の責めを受けることはなかった。

 正直なところ、おれたちはクロコダイルを見くびっていた。海楼石とトラウマに頼りすぎていたのだ。元七武海相手に優位に立ったことで舐めきっていたのだろう。

 奴を辱めるには、もう少し周到な準備が必要なのかもしれない。




4

 雑居房の奴を怪我させた。

 素行不良として何らかのペナルティがあるかと思っていたが、罰則はないらしい。そもそも「あんなこと」が許される場所である。放任主義なのだろう。

 そう思い納得していたクロコダイルだったが、次の日の夕方、食事を終えた頃担当看守に呼び出された。

 問題行動を起こした囚人はやはり放っておけないのか。

 しかし看守に案内された場所は脱衣所だった。


「おい、どういうつもりだ」


 不穏な空気を感じ取ったクロコダイルは看守を睨みつける。個室で金髪の男と2人きり。あの日と一緒だ。怖い。

 だがそんなこと顔に出してはいられない。昨夜の二の舞になんかなりたくなかった。

 対する看守は無表情のままクロコダイルの下半身を指差す。


「風呂だ。お前の囚人服もだいぶ汚れてしまったしな。

 一体何なんだ、その染みは。妙な臭いがするが……? それに、胸に突起が見えるな。それは何だ?」


「っ……!」


 羞恥心でクロコダイルの顔が赤く染まる。そしてこの男が全てを知った上で己を辱めているのだと確信した。

 しばらくクロコダイルを眺めていた看守だったが、何かを棚から取り出して近づいてくる。

 警戒したクロコダイルは1歩、後ずさった。それを看守は見逃していなかったようで


「そこから動くな!」


 鋭く叫んだ。男の叫び声に体が固まる。

 看守はクロコダイルに近寄り、首に手を回した。続いて冷たい感触がクロコダイルの首に触れ、カチャリと何かがはまる音がした。


「着替えるときはこうするルールだ」


 看守は海楼石の首輪を取り付けたのだ。そして手錠を外す。

 金髪の男は手錠を手持ち無沙汰に弄びながら、クロコダイルに指示を出した。


「とりあえずさっさと脱げ」


 この一言でクロコダイルはドフラミンゴにストリップを強いられた時のことを思い出す。そのために体がおかしくなってしまったことも。あんな真似、一生する気は無い。

 クロコダイルは精一杯看守を睨みつけた。


「ふざけ──」


「看守命令だ! 脱げ!!」


 反抗したクロコダイルだったが、怒鳴られて思わず恐怖に肩が跳ね上がる。

 雑居房での件も相まって、虚勢を張ることすら困難になってしまったらしい。その事実を受け入れる他なかったクロコダイルは、震える手で上衣をゆっくり捲った。

 腹から順に肌が露出していき、とうとう乳首も晒される。


「……んッ!」


 細心の注意を払って脱いだはずだが、やはり乳首への刺激は抑えきれなかった。クロコダイルは刺激に嬌声を上げる。囚人たちのせいで、さらに敏感な器官に開発されてしまったらしい。

 それらは相変わらずぷっくりと膨れていた。むしろ昨日のことでいつもより腫れている気がする。

 看守はその動作をじっと見つめていた。


「お前、おれに見られて興奮してるのか?」


「何ふざけたことを……」


「違うのか? じゃあなんで乳首が勃ってるんだ? 日常的に『そう』なのか?」


 看守は視姦するだけでなく、言葉も使って辱めることにしたらしい。

 その作戦は成功しており、クロコダイルの顔は初心な少女のように真っ赤だった。それどころか目の端に涙を溜めている。

 おれはそんなに情けない体じゃない。

 そう心の中で反論することすら、今のクロコダイルにはできなかった。あんな看守にすら怯えてしまうことを知っている。体が常に疼いていることも知っている。情けないと誰よりも思っているのは、人一倍プライドの高いクロコダイル自身だった。

 看守はひとしきり乳首を眺めると、今度は下半身に目を向けた。


「おい。早く下も脱げ」


「待て! それだけは……!」


 ここだけはまだ誰にも見られていないのだ。晒してなるものか。


「いいから脱げ」


「い、いやだ……!!」


「つべこべ言うな!!」


 クロコダイルは怒鳴られ、反射的に下衣に手をやった。

 その様子はまるで大人を恐れる子どものようで、見た目とのアンバランスさがとても滑稽だった。


「……いい子だ。ほら、触ってるだけじゃ服は脱げないぞ?」


 看守はあえて煽るような言葉を使う。

 見下されている。馬鹿にされている。貶められている。

 そのことが悔しくて、クロコダイルは顔を歪める。

 そして覚悟を決めると、下衣を一気に脱ぎ捨てた。下半身には体液で汚れたパンツだけが残っている。

 それに欲情するでもなく無表情で見つめ続ける看守から、クロコダイルは目を逸らした。


「早く脱げよ。無理なら手伝ってやろうか?」


 ──手伝う?

 その言葉に耳を疑った。冗談だろうと思っていたが、看守は真っ直ぐこちらに近づいてくる。これは、まずい。

 あの男に脱がされるくらいなら自分で脱いだ方がマシだ。

 そう思いパンツに手をかけるが、手が震えてしまい脱ぐことができない。

 やはりここを見られるのは、さすがに怖い。腹を括ろうにも括れない。

 パンツに手をかけたまましばらく固まっていると、ふいに腰に看守の手が触れた。そしてその手はするりとパンツの縁に指を引っかけ、ズルズルと下がっていく。

 とうとう性器が晒されてしまった。しかも目の前にはあの看守の顔がある。きっと全て、見られてしまっている。

 しかし看守は依然無表情で、それはクロコダイルの屈辱感を増幅させ、心を蝕んでいった。

 パンツが踝まで行った時、看守はクロコダイルを見上げた。


「おい、足を上げて脱げ」


「ま、待て……」


「脱げ!!」


 やはりこの看守に歯向かうことはできず、クロコダイルは素直に命令に従った。

 看守は羞恥心に震えるクロコダイルを無視してパンツと囚人服を回収し、どこかにしまいに行ってしまった。


「ハァ……ハァ……」


 自ら服を脱いでしまった。

 脳裏をあの不快な男がよぎる。

 恐怖から呼吸は荒くなり、とうとうその場にへたり込む。

 こんな時でも乳首は勃起していた。服を自ら脱がせられて。裸体を見られて。布で擦っただけで上がる嬌声を聞かれて。嫌なのにどうして感じているんだ。

 クロコダイルの両目からボロボロと大粒の涙が溢れ落ちる。

 その時、後ろからジャラジャラと金属同士がぶつかり合う音がした。

 振り向くとそこには鎖を持った看守が立っている。

 鎖は風呂場の方から引っ張ってきているらしい。しかしなぜ鎖?  訝しんでいると、クロコダイルの首輪が引っ張られた。


「くっ……!」


 一瞬喉を圧迫感が襲う。その隙に、看守は鎖を首輪に繋げた。

 入浴中の脱獄防止措置だろうか。最も、今のクロコダイルに脱獄を企てる気力などありはしないが。

 そしてここまでの動作が完了してからクロコダイルは泣き顔を見られたことに気がつく。慌てて鉤爪で顔を隠すと、今度は鉤爪を引っ張られた。見れば看守が鉤爪にカバーのようなものをつけている。


「これで怪我なんて『事故』も起こらないだろう?」


 やはりこの男は全てわかっている。

 トラウマを利用して抑えつけるだけでない。抵抗に使える武器すらも奪っていく。

 今のクロコダイルには、己の心以外で自分自身を守ってくれるものは何一つなかった。それどころか己の体は真っ先に裏切る。

 看守は鎖を軽く引き、立つように促した。クロコダイルは素直にそれに従い、歩き出した看守についていく。

 気がつけば看守はジャケットと靴を脱いでいた。シャツとズボンは、捲って濡れないようにしている。

 そんな男の隣で生まれたままの姿でいることが、とても惨めに思えた。

 風呂場は思っていたよりも広い空間だった。シャワーと浴槽があり、近くには液体の入った容器が置かれている。その他にも柱や壁に繋がれた手錠などがあった。きっと脱獄対策なのだろう。

 何気なく風呂場を見渡していると、シャーと水が床を打つ音が聞こえてきた。看守がシャワーをつけたようだ。

 鎖が今度はシャワーの方に強く引かれる。看守はクロコダイルより背が低いため下に引っ張られることとなってしまい、クロコダイルは床に肩から体を打ちつけた。

 それを見た看守は舌打ちをする。


「……ヒッ」


 クロコダイルは床に寝たまま怯えた声を出した。昨日の負担と、先ほどから怒鳴られ続けている恐怖からどうにも調子がおかしい。

 看守はその恐怖心を増長させようと、ドンッと大きな音を立てて床を踏み鳴らした。

 クロコダイルの背が、ビクリと震えて丸まる。


「早く立て……いや、それだと洗いにくいか」


 看守はブツブツ呟きながら周囲を見回す。シャワーの右横にある1本の柱が目に止まった。

 看守に鎖を引っ張られ、クロコダイルは体を起こす。


「シャワー横の柱に背をぴったり付けろ。そしてそのまましゃがめ」


 クロコダイルが指示に従えば、こちらにM字開脚を見せつける大男ができあがった。

 そのことに気がついたクロコダイルは立ち上がろうとするが、もう遅い。カチャリと音がして、柱に拘束されてしまう。

 看守は先ほどクロコダイルから外した手錠を、両足首にはめて動きを封じた。そして手錠の鎖を鉤爪に巻きつけ、左手の拘束も成功させる。手錠の鎖はピンと張っていて、大きく身をよじることも不可能に見えた。

 立ち上がることすらできなくなったクロコダイルの胸に、看守の手が触れる。肌を一撫ですれば、その体はピクリと震えた。


「てめェ……!」


「そんな顔するな。洗うだけだ」


 看守は表情の読めない顔で返すと、シャワーから出るお湯をクロコダイルの胸に──乳首にかけた。


「っ……あ! おいっ、何の、つ、もりだぁッ、ぁ……」


 シャワーの水圧は強くない。だというのにそれを浴びたクロコダイルは快感に身悶える。

 唯一自由な右手で看守の腕を掴むが、体のスイッチが入ってしまったのだろう。右手に力はこもっておらず、何の抵抗にもなりはしない。


「あっ、あぁ……! やめっ、ん、ぅう」


 看守はシャワーの角度を傾けて、そのたびに反応が変わるのを楽しんだ。看守は右手でシャワーを当てながら、左手で液体石鹸を取り出す。

 そして震えるクロコダイルの胸に勢いよく噴射した。


「……ッ!!」


 冷たくて粘度のある液体に嬌声が上がる。

 看守はその液体を胸全体に広げつつ、乳首に触れた。そしてクロコダイルが何か反応を示すより先に、思い切り乳首を摘む。


「んあッ!! 〜〜〜〜〜ッ!!」


 その瞬間、熱いものが看守の腕にかかった。クロコダイルの精液だ。今の刺激で射精してしまったのだろう。気づかぬ内に勃起していたらしい。その体は全身で脈打つかのように痙攣している。

 顔は下を向いていて、表情が気になった看守は顎を持ち上げて顔を上に向ける。ク

ロコダイルの整った顔は、涙と涎でぐしゃぐしゃになっていた。


「おい、見るな……。見ないでくれ」


 射精で力が抜けたのか、懇願するクロコダイルに抵抗の様子は見受けられない。

 看守はクロコダイルの顔から視線を外さず、もう片方の乳首も思い切りつねった。


「うあああ!!」


 叫ぶと同時に、体を大きく仰け反らせる。性器に残っていた精液がドピュッとはしたない音を立てて漏れ出た。

 顎を掴まれた顔は、逸らすことすらままならない。クロコダイルは快楽を感じた瞬間のだらしない下品な顔を、看守に晒してしまった。

 それでも看守は乳首を責める手を緩めない。片方はシャワーを当て、片方は撫でたり弾いたりする。反応が単調になれば左右で責めを逆転させる。

 それをクロコダイルがぐったりするまでやり続けた。


「はっ……! いい、加減にィッ……!! やめっ!! うぅ……、こ、のぉ…クソ野郎……ッ!」

「待っ!! そこっ、はっ……ッッ!!」

「……ッッ! ん、ふあ……! っ……!!」

「も……や、やらあ……! やぁ……っ」


 初めの方は威勢が良かったのだが、1時間が経つ頃には泣きながら舌っ足らずに喘ぐだけになってしまった。

 さすがに胸ばかりを弄り続けるわけにもいかず、看守はシャワーで泡を洗い流す。

 シャワーの音に混じって、すすり泣きの声が聞こえた。

 一応風呂という名目なのので、シャワーは全体にかけることにする。

 男性器の中身はほぼないのか、勃起すらせずに震えるソレは、少ない精液を先端から垂れ流していた。そこにもシャワーを当てて精液を洗い流す。出来心でシャワーの水圧を少し強めると、クロコダイルの体は大きく跳ねた。


「うッ……」


 きっと今ので中身は全て出ただろう。シャワーを止めて次の段階に入ることにする。

 看守は用意しておいた注射器をクロコダイルの前でチラつけた。注射器には針が付いていない。それを潤んだ目で見つめるクロコダイルは、困惑の表情を浮かべた。


「これ、何だか知ってるか?」


「し…らねえ……」


「天下の七武海サマでも知らないことがあるんだな。まァ、これが何かなんて、すぐにわかるが」


 看守はクロコダイルの真正面に座りこみ、注射器を股間まで持っていった。事態を理解したクロコダイルは右手でアナルを隠す。


「なんのつもりだ……」


 涙目の男に睨まれたところで怖くはないし、手を振り払ってしまえば良いのだが、その時看守に1つ面白い案が浮かんだ。


「手をどかせ」


「ことわる」


「早く」


「いやだ」


「言うことを聞きなさい」


「いやだ」


 看守はしばらく舌足らずなクロコダイルと問答を繰り返すと、頃合を計って息を吸い込んだ。そして唾が飛び出す勢いで怒鳴る。


「抵抗するな!!」


 次の瞬間にはクロコダイルの右手はどかされており、無様なM字開脚が晒されていた。乳首を赤く腫らし、震える姿は醜態という他ないだろう。

 体が震える理由は快感でも羞恥心でもなかった。恐怖だ。格下の男1人に怯え、従ってしまっている。

 この2日間だけでクロコダイルのプライドはどれだけ傷つけられたのだろう。

 しかしそれで罰が足りる罪ではないと、看守は思っていた。

 看守は注射器の筒先をアナルに入れて、押し子を支える指にゆっくり力を入れる。


「……ッあ!? ま、て……! なにを……っ」


 冷たい薬剤が入ってきて嬌声を上げるクロコダイルの姿は、とても惨めなものだった。

 艶のあるオールバックだとか、上等な布のアスコットタイだとか、この男は身なりを整えるのに手間を惜しまない質だった。そればかりかその手のことは好きである。  しかし今や卑猥なポーズで身体の隅々までを晒し、下品な声を上げ、涎と涙で顔をぐちゃぐちゃにしている。


「正解は媚薬だ。人体に悪い影響はないから安心しろ。

 これは即効性でな。人気の品なんだが」


「び、や……ッ!?  つめた……ぁ!」


「浸透させてもないのに効くはずもねェし。なァ、もしかしてただの浣腸で感じてんのか? 元英雄サマは淫乱体質ってか?」


「ち、が…ああっ……!!」


 クロコダイルは浣腸で感じている──のではなく、先ほどの状態から立ち直れていないせいで声が出てしまうだけである。だがそんなこと知る由もないクロコダイルは、自分はただの淫乱なのではないかと疑い始めていた。

 看守は押し子を押しきり、注射器をアヌスから抜く。そして人差し指を差し込んだ。


「ヒッ……。やめろ。ぬけ……」


 クロコダイルの言葉を無視し、看守は薬をアナルの中に塗り込む。


「おい、きもちわりィ……。ふ、は……」


 1本にも慣れたようなので、中指も投じて薬の塗り込みに専念する。


「んぁッ! やめッ……。う、ぁ……!」


 早速効き目が出たようで、クロコダイルは喘ぎ声を出し始めていた。少しだけ指の速度を速める。


「ま……! は、はや…いィ! や、やだ……ッ!!」


 たった2本でよがるクロコダイルを見て、看守は薬を塗りながら前立腺を刺激することにした。


「あ、あぁっ!! や、やだあッッ!! そ、んなぁ……っ! とこ、ろ……。くっ、あぅ……!」


 クロコダイルが身を捩り、手錠の鎖がガチャガチャ大きな音を立てる。看守の手は止まらない。


「や、だァッ……ッ! んは、ぃ……!」


 言葉遣いが子どものようになっていき、また涙を流し出す。そのくせ体は大きくて、反応は素直で、乳首を赤くし涎を垂らしいやらしく、一人前の娼婦のようでもある。

 とうとう三本目の指が挿入され、指の動きは激しさを増した。


「あぁっ!!」


 ナカの様子もおかしくなっていき、熱いソレは看守の指を離さないようぎゅうぎゅう締めつけている。ビクビクと痙攣するようにクロコダイルの体が跳ねる。

 コツを掴んできた看守が前立腺を責めた時、


「〜はッ! うああああッ!! 〜〜〜ッ! んん!」


 勃っていないクロコダイルの性器から透明な液体が吹き出した。


「へっ?」


 クロコダイルが信じられないといった顔で目を見開く。彼の性器はメスイキを覚えてしまったのだ。


「とうとうここまで女の具合か」


「ち、ちが……あッ!」


 否定するものの指を抜かれた拍子に声を上げるようでは説得力がない。

 痙攣の収まらない体でクロコダイルは考える。嫌だと思うのに感じてしまうこの体質。最初は乳首だけだったが今度はアナルでも感じるようになってしまった。普通こんなことはありえない。

 ──おれはきっと、身体が普通のヤツらよりも淫乱だ。

 導かれた結論を認めたくはないが、現に今身体は痙攣していて、火照っている。証拠は充分だ。

 次はどうなってしまうのだろう。ココを解したということは、次に何があるのか明白だ。だが、それだけは嫌だ。あまりにも惨めすぎる。しかし抵抗する術はない。怒鳴られるだけで従ってしまうし、手錠だってかけられている。

 その時後ろの方から、カチャリと軽い音がした。

 次に金属がぶつかり合う音がし、左手が軽くなったのを感じる。

 ──手錠が外されている。

 ついで足からも圧迫感が消え、四肢の自由を取り戻した。

 拘束を解いた看守は、クロコダイルに服を着るよう指示を出す。

 どうやらこの後ナニをするわけではないらしい。安堵したクロコダイルは、乳首が強調される囚人服に嫌悪感を示さず袖を通した。




 LEVEL6まで戻ってくる頃にはクロコダイルは調子を取り戻していた。なぜか後ろで手を拘束されていることや薬の効果が切れておらず乳首もアソコも敏感なことは気に食わないが、挿入れられないで済んだ。それだけで御の字だ。

 看守に従い牢屋の並ぶところまで歩いて──気がついた。これからあの雑居房に入れられることに。

 今クロコダイルの身体は敏感で、アソコに至っては解れている。そういえば鉤爪の安全カバーも外されていないし、手が後ろで拘束されていれば抵抗もできない。

 逃げなくては。そう考えたクロコダイルの乳首が、前触れもなく弾かれた。


「ああ!!」


 クロコダイルは痙攣し、その場にへたり込んだ。

 おかしい。いくらなんでもここまで感じやすくはないはず。快感で軽い痙攣が続くクロコダイルの耳に、熱い息が吹きかけられる。


「ふあっ……」


 そのまま倒れそうなクロコダイルを看守が抱きとめた。そして耳元で囁く。


「言ってなかったが、薬の効果は即効性でその後高まり続ける。あと数時間はその調子だろうな」


「ぁッ……ん、つぁ……! ひ……っ」


 耳元で話されるだけで甘い痺れが身体を貫く。あと数時間はこの調子だなんて、信じたくもない。


「ほら、早く立て」


 そう言うと看守はクロコダイルの腰を掴んで持ち上げる。服の上から触れられるだけで感じてしまっていたのだが、立たなければ尻を突き上げる無様な姿勢になることに気づいて気力で立ち上がった。

 これでは逃げることすらできず、よろよろと雑居房に向かっていく。

 犯されるためだけに無理を押して歩くという情けない事実に、道中クロコダイルは涙を流した。

 それに反して体は熱を帯び、ナニを迎え入れる準備を整えているのだった。


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