はなとタクミの出会い

はなとタクミの出会い

モテパニ作者

ジンジン「なあ、聞いたか?」

タクミ「何を?」

ジンジン「最近プリキュアの子達がお前に会いたがってるってよ」

タクミ「そんなことあるわけないやないか〜い」

ジンジン「いやマジマジ、この前偶然プリキュアの子見かけたら今日こそタクミくんに会うぞーって言ってたから」

タクミ「くん付けー!?俺ってそんなフレンドリー?」

ジンジン「くっそー、なんでお前だけ」

タクミ「今はコンビで片方だけ輝く時代なんだよ」

ジンジン「まあ今はいい。プリキュアが会いたいなら俺たちから会いに行こうぜ」

タクミ「お前も?会いたいのは俺だけだろ?」

ジンジン「そんなの関係ねえ!お前が会いに行くなら俺もだ!」

タクミ「でも俺らプリキュアがどこに住んでるかとか知らねーぞ?」

ジンジン「だったらあの人らに頼ろうぜ」

〜〜〜

パップル「ふーん。それで私たちのところに」

タクジン「「同じ元クライアス社のよしみで、おなしゃーす!」」

タクミとジンジンが訪れたのはプリキュアと交流があるMAA。

彼女らなら確実にプリキュア達と接触できると知っていた。

チャラリート「つーかちゃんはながこいつら、いやこいつ?に会いたいつーのがマジ意味不明なんですけどー?」

ダイガン「まあいいではないか。彼女らが望んでいるなら叶えてやろう。私が五分で約束を取り付けてやる!」

タクジン「「あざーす!」」

こうしてタクミとジンジンはプリキュアと会う約束を取り付けてもらえる事になった。

パップル「(はながこいつに会いたいねぇ、なーんかおったまげ〜な勘違いがありそうだけど、まあ会わせるだけ会わせてみますか。勘違いならそれはそれで笑い話でしょ)」

〜〜〜

さあや「はい、はい。それじゃあ本人にも確認を取ってみますね。少し待っててください」

ハリー(人)「誰からや?」

さあや「ダイガンさんから」

えみる「まさかまたtwin Loveへ何かさせようとしているのですか?まったく人使いが荒いのです」

ルールー「いえ、それならパッフルから直接私かえみるに連絡が来るでしょうからおそらく別の要件でしょう」

さあや「うん。はなに用事だって」

はな「え!わたし!?いやーとうとうわたしにも芸能的なお仕事が…」

さあや「ううん、プライベートなお話だったよ」

はな「めちょっく!」

ほまれ「それではなへの用事って?」

さあや「うん。拓海が会いたがってるから会う場を設けたいって」

はな「え!?拓海くんが!?」

えみる「いやなんでパップルさん達が拓海お兄さんとの間を取り次いでるのですか?」

ハリー(人)「よう知らんけど、その拓海っちゅうやつ顔広いんやろ?自分ら知らんとこでパップル達と顔見知りでもおかしないんちゃう?」

はぐたん「おかしなー♪おかしなー♪」

はな「ともかく!会うチャンスが来たならそれに全力で乗っかるだけだよ!」

さあや「わかった。それじゃあ約束はOKしておくね」

こうしてはなはタクミと会う約束をした。

〜〜〜

タクミ「いや〜緊張するな〜いよいよプリキュアの子達と会うのか〜」

ジンジン「まあ顔合わせるのは何度かやってるけどなー。でもゆっくり会話するのは初めてだよなー」

約束の日、待ち合わせの場所に向かうタクミとその付き添いのジンジン。

二人は呑気に歩いていると、どこかから声が聞こえる。

『許されない』

タクジン「「え?」」

『はな拓は許されない』

タクジン「「う、うわー!?」」

〜〜〜

はな「ふんふ〜ん♪とうとう拓海くんに会える〜♪」

ルールー「はなのこの期待に満ちた笑顔をいったい何度見たでしょうか」

えみる「もう何度も上手くいってないのにほんとに前向きなのです」

ほまれ「はなのこの笑顔は素敵だけど、はなのためにもそろそろこの会う会えないは終わってほしいよね」

さあや「(正直今回も望み薄な気がするけどね)」

約束の場所へ向かうはな達。

そんな中街がなんだか騒々しい。

ハリー(ねずみ)「なんや騒ぎか?」

周りを確認してみると周りの人達ははな達とは逆の方向に走っていっていた。

ルールー「これは、なにかから逃げています」

えみる「いったいなにから!?」

疑問を呈すとその答えはすぐ出てくる。

猛オシマイダー『モーオシマイダー!』

はな「猛オシマイダー!?」

ハリー(ねずみ)「なんでや!?クライアス社はもうないのになんで猛オシマイダーがでてくるんや!」

さあや「ちなみにその時系列ではぐたん達がまだいるのは、この世界線ではある事情から未来に帰るのを延期したからだよ」

ほまれ「誰に言ってんのさあや…」

はな「とにかくみんな、行くよ!」

『うん!』

はな達はプリハートを構えて。

『ミライクリスタル!ハートキラッと!』

エール「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

アンジュ「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

エトワール「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

マシェリ「キュアマシェリ!」

アムール「キュアアムール!」

『HUGっと!プリキュア!』

猛オシマイダー『モー、オシマイダー!』

プリキュア達の変身が完了すると同時に猛オシマイダーは目を光らせる。

が、なにか起こった様子は無い。

エール「なんかわからないけど、そりゃー!…ふぎゃ!」

猛オシマイダーに向かって行くエールだが、突如何もない場所で停止してしまった。

エール「めちょっく…」

アンジュ「これは…見えない壁?」

エトワール「さっきなにかしてると思ったらこれを貼ってたわけだ」

エールが停止した近くを確認してみるとプリキュア達と猛オシマイダーを隔てている壁のようなものがあるのがわかった。

アムール「みんな!下がって!」

アムールの声を聞き、他の四人は一旦その位置から下がる。

『アムールロックンロール!』

アムールは己の持つツインラブギターから攻撃を仕掛ける。

そしてひとしきり続くと攻撃が止む。

アムール「着弾の音の衝撃を計測。結果は破壊には至っていないのと、かなり広範囲に広がっているようです。周りこむのは難しそうですね」

マシェリ「でもこんな堅い壁があったら相手もこっちに手が出せないはずなのです」

猛オシマイダー『モー!オシマイダー!』

アンジュ「!『フレフレ!ハートフェザー!』」

見えない壁の特性を探っていると、猛オシマイダーも仕掛けてくる。

しかもそれは壁を通り抜けプリキュア達を襲うも、危機を察したアンジュがそれを防ぐ。

エトワール「あっちの攻撃は素通りなわけ!?めちゃくちゃ!」

エール「アンジュ大丈夫!?」

アンジュ「うん、なんとか」

エール「こうなったらみんな!一斉に行くよ!」

『うん!』

プリキュア達はそれぞれ武器を構え。

『フラワーシュート!』

『フェザーブラスト!』

『スタースラッシュ!』

『マシェリポップン!』

『アムールロックンロール!』

五人の攻撃はほぼ同時に着弾する。

一つ一つが効かなくともこれなら…

猛オシマイダー『モーオシマイダー!』

『キャァァァ!』

届かなかった。

攻撃の隙を狙われて猛オシマイダーの反撃を食らってしまう。

ハリー(ねずみ)「プリキュアー!」

はぐたん「ぷいきゅあー!」

エール「ぐっ…」

猛オシマイダーの攻撃で倒れるエール達。

そしてその隙を相手も見逃さない。

猛オシマイダー『モーオシマイダー!』

あわやプリキュア危機一髪。

と思われたその時!

猛オシマイダーの攻撃をバリアのようなものが阻んだ。

???「いやぁ、危なかったねぇ」

エール「トラウムさん!」

トラウム「呼ばれてないけどジャジャジャ〜ン!Dr.トラウムだよ〜!」

現れたのはDr.トラウム。

彼の発明が猛オシマイダーの攻撃を阻んだようだ。

トラウム「しかし、本当に現れるとはねぇ」

目の前の猛オシマイダーを見てトラウムは意味深な反応をする。

アムール「トラウム!あの猛オシマイダーがなにかわかるのですか!?」

トラウム「もうルールーちゃん!お父さんって呼んでよぉ!」

アムール「今はふざけている場合ではないでしょう!」

トラウム「真剣なんだけどなぁ……まあいい、確かに猶予はあまり無いようだからね」

トラウムの貼ったバリアは少しずつ色が薄れていく。

どんどん限界が近づいているようだ。

トラウム「あれを知っているかだったね、その答えはYESだが、より正確に言うなら当たって欲しく無かった予想と言うべきだね」

アンジュ「予想?」

トラウム「うむ。あれの存在を疑い始めたのは未来へ帰るためアスパワワを収集している時だった」

エトワール「確か未来に帰るためのアスパワワが足りないから帰るのは延期したんだったよね?もしかしてあれの存在がアスパワワに影響してたとか?」

トラウム「ああ、すまないがあれは嘘だ。未来に帰るのに充分なアスパワワはすでに収集済みさ」

ハリー(ねずみ)「な!どういうことや!?」

トラウム「アスパワワを収集する際気になる事があってね。アスパワワとともにこの街のトゲパワワも計測していたのだが、今この街ではまったくと言っていいほどトゲパワワが確認できなかった」

マシェリ「良い事ではないのですか?みなさん嫌な気持ちになっていないという事でしょう?」

エール「…違うよマシェリ、嫌なことは生きてれば必ず起こるものだよ。それも街中でまったく無いなんて普通じゃない」

トラウム「その通りだよ。試しに調査してわかったが発生自体はしていた。しかし発生とほぼ同時になにかに回収されていることがわかった」

アンジュ「じゃあ…未来への帰還を延期したのはそのなにかを放置できなかったから?」

トラウム「そうさ、現にこうしてなにかが現れてしまったからねぇ」

ハリー(ねずみ)「それはともかく!結局あれの正体はなんなんや!?」

トラウム「推測も混じってしまうよ。とはいえ実際こいつを目の当たりにしてほぼ確信になったがね」

アムール「もったいぶらず早く教えなさい!」

トラウム「順序建てないとややこしい話なんだってばぁ。…君たちはプレジデント・クライが使っていた本を覚えているね?あの本はトゲパワワを使いあらゆる事象を引き起こすあれだ。まあトゲパワワがネガティブなものだから前向きなことは難しかったようだがね」

マシェリ「もちろん覚えていますがあれがどうかしたのです?あれならわたし達との戦いで消えてしまったはずなのです」

トラウム「そうとも、"我々の目の前"からはね」

アンジュ「!」

トラウムの言葉にアンジュはある可能性を思いついた。

アンジュ「つまりあの本は、本の形を失っただけで力そのものは残っている可能性があると?」

『!?』

アンジュの言葉に周りのみんながハッとする。

トラウム「さすが知恵のプリキュア、聡明だねぇ。あくまで可能性の一つではあるが、私はその可能性が高いと見ているよ」

ハリー(ねずみ)「なんでそないに思ったんや?」

トラウム「理由はきみさエール、いやはなくん」

エール「わたし?」

トラウム「はなくんには最近不幸な出来事が訪れるだろう?元々トゲパワワを糧にする力、おそらくあれははなくんのトゲパワワを求めているのだ。あの本はクライの手を離れたとはいえ元はクライの物。本に感情が無い以上本だった力は己の行動指針が彼の感情しかなかった。彼ははなくんにしか興味なかったからねぇ」

マシェリ「な、なんと傍迷惑な…」

トラウム「…とはいえあくまで行動指針であってクライの具体的な思考までなぞっているわけでは無いと思うがね(はなくんと男がお近づきになりそうな時大きな力を発揮するあたりバリバリ思考依存してそうだけど武士の情けだ、誤魔化しておいてやろう)ではここは退こう、対策無しでは厳しい相手だ」

エトワール「そんな!それじゃああいつはどうすんのさ!」

トラウム「あれの目的がはなくんであるならばはなくんが退けばあいつ自身退く、かもしれない」

マシェリ「憶測ではないですか!そんな保証どこにもないでしょう!?」

トラウム「だがきみ達もわかっているだろう?いくら誰よりも強いトゲパワワを持っていたとしてもクライはあくまで個人だった。しかし今のあれはこの街中、もしくはそれ以上の範囲のトゲパワワを己の物にしたもはや概念に近い存在。現に一方通行な攻撃なんて理不尽極まりないことを平気で行ってきているのだ。ここできみ達がやられてしまえばそれこそおしまいだ」

エール「でも」

エールは立ち上がり前へ出る。

エール「それでも!こいつがみんなを困らせるなら放っておけない!わたしは!"わたし達"は!」

『プリキュアは諦めない!』

エールの言葉に続くようにエールに並び前に出る。

それと同時にトラウムの貼ったバリアにも綻びがで始めた。

トラウム「いかん!もう限界だ!」

トラウムの言う通りバリアは限界を迎え猛オシマイダーの攻撃が再びプリキュアを襲う。

『マシェリポップン!』

『アムールロックンロール!』

しかしその攻撃をマシェリとアムールが相殺する。

マシェリ「攻撃はわたしたちが凌ぎます!」

アムール「三人はあいつをお願いします!」

次々と放たれる猛オシマイダーの攻撃を凌ぎながら二人はそう言った。

エトワール「アンジュ!」

アンジュ「うん!」

『フェザーブラスト!』

『スタースラッシュ!』

二人は合図を出し合うと同時に再び技を繰り出す。

しかしこの目的は壁や猛オシマイダーではない。

アンジュ「行って!」

エトワール「エール!」

エール「うん!」

二人の技は合体し、まるで乗り物のようになりエールを乗せて空を駆け出した。

アンジュ「壊せない壁なら…」

エトワール「乗り越えればいい!」

トラウム「無茶だ…どれだけ高いかもわからないのに。…だが、彼女達なら」

エールを送るため技を持続させるために自分の武器に力を送り続けるアンジュとエトワール。

そんな二人を守るために猛オシマイダーの攻撃を凌ぎ続けるマシェリとアムール。

そんな四人の想いを受け取ってあるかわからない果てを目指すエール。

もうエールが見えなくなった。

それでも四人は行動を続ける。

そして…

トラウム「あれは…!」

なにかが落ちてくる。

それはもちろんエール。

落ちているのは壁の…………向こう側だ!

エール「やぁぁぁ!」

落下の勢いを利用して、エールはミライブレスを付けた拳を猛オシマイダーに叩き込む!

猛オシマイダー『モッ!』

さすがの猛オシマイダーもかなりのダメージを受けてしまい…

『はぁぁぁ!』

壁の力が弱まり、四人のミライブレスを付けた拳がそれを破った。

エール「みんな!行くよ!」

『うん!』

エール「メモリアルキュアクロック!マザーハート!」

『HUGっと!プリキュア!今ここに!』

アムール「ワンフォーオール!」

マシェリ「オールフォーワン!」

エトワール「ウィーアー!」

アンジュ「プリーキュアー!」

エール「明日に!エールを!」

『ゴー!ファイ!』

『みんなでトゥモロー!』

猛オシマイダー『もう、辞めさせてもらいま〜す』

エール達は、猛オシマイダーを浄化してみせた。

トラウム「まさか本当に浄化してみせるとは…」

エール「あれ?」

猛オシマイダーが浄化された後、その場に人影があった。

エール「まさか!?」

トラウムは言っていた。

力ははなを困らせるために力を振るっていると。

ならば捕えられていたのは…

ジンジン「くそう、酷い目にあったぜ」

タクミ「でもまたプリキュアのみんなに助けられたな。そして改めて、やっと会えたな!俺も会いたかったぜ!」

エール「え〜〜〜!?」

マシェリ「あの人たちって確か…」

アムール「はい、ジェロスと一緒にいた二人組ですね。確か名前はタクミとジンジン」

エトワール「そういうこと!?」

アンジュ「怪しい気はしてたんだよね」

タクミ「え?プリキュアは俺に会いたいんじゃなかったの?」

ハリー(ねずみ)「人違いやー!」

エール「めちょっく…」

エールに徒労感が襲う。

いや相手が誰であれ助けたが、期待していた分反動も大きかった。

マシェリ「まあまあ、これではな先輩を邪魔していたものはいなくなったわけですし」

トラウム「それはどうだろうねぇ?あの猛オシマイダーは力、仮に大いなる力と名付けるならばその大いなる力の全てとは私には思えないねえ。特に今回は見ての通りのきみの目的とは違う相手だったのだから。…もっと大きな力が今後もきみを邪魔するかもしれないよ?」

エール「でもわたしは諦めないよ。だってそれがわたし達プリキュアだから!フレフレ!わたし!」

トラウム「ふふ…そうだねぇ、それがきみだね。では私も微力ながら解決に手を貸そうじゃないか」

はなを襲う大いなる力、果たしてはなはそれに打ち勝てるのか!?

そして拓海に出会えるのか〜!?

〜〜〜

ダークドリーム「これあま拓スレのSSよね?完全にHUGっと!の分岐ストーリーじゃない」

拓海「誰に言ってんだお前?」


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