つよつよ羽矢さんサード

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 サディスティックな嗜好を持つ接待相手を満足させるコツ?

 そんなのファン層にS系が多そうなキャラクターをエミュすることに決まってるわ。

 くっ殺な姫騎士でも人間の子など孕みとうないなロリ狐ババアでもザーコザーコなメスガキでも、とにかく「こいつそういうエロ同人誌好きそうだな」と思った性格になりきるの。

 一般人には難しいかもしれないけれど、その道10年以上のオタクには分かるわ。

 例えばそう。

 今目の前にいるお客さんの好きなエッチブックのジャンルは、ずばり『ヒロピン』よ。

 これは『ヒロインピンチ』の略で、つまり戦隊ヒーローものとかにいる正義の味方のヒロインが敵に敗北してどうこうされる、リョナにもエロにも転ぶことのできる古式ゆかしい便利ジャンル。

 大抵の場合性的な拷問を受けて、最初は悪党なんかに負けないと意気込むものの、最後はいけないお薬やマジカルちんこや大人のオモチャの数々に負ける流れだ。


「ふっ……良い眺めだな、ボーダーピンク。正義のヒーローともあろうものが、そんなはしたない格好をして……」


 ほら正解だわ。

 ベッドの柵に両手首を手錠で拘束されて、胸もお尻も丸出しになるくらい切り裂かれたヒーロースーツという本日のお勤めファッションに身を包んだ私は、たぶん防衛戦隊ボーダージャーとかの紅一点をやっている設定なのだろう。

 事前に打ち合わせとか全くしていないのにいきなり始まったイメージプレイって至難の業なんだけど、そこはほら、オタクの妄想力と適応力でなんとかしてみせるわ。

 目の前で悪の組織の科学者みたいなコスプレをした接待相手をキッと睨みつけ、こういう場面でのヒロインに求められる気丈さで口を開く。


「下衆が……! レッドやブルーたちは無事なんでしょうね!?」

「くくく……それは君の態度次第だね……。あまり生意気な口を聞くようだと、私もどう出るから分からないよ……?」


 こういうストーリーで行きましょうってお互い話し合ったわけでもないのに、阿吽の呼吸のアドリブで進んでいくイメージプレイ。

 このお客さん絶対オタクだわ。後で今期のアニメ何推してるか聞こうかしら。

 いかにも悪役らしい台詞を吐きながらノリノリで乳房に手を伸ばしてくる男に、こちらもノリノリで「嫌っ……」なんて声を震わせて身をよじる。

 気が強いけど純潔でエッチなことをされそうになると怖くなっちゃう女の子、男オタクは皆好きって思ってるでしょうけどそれは間違いよ。

 女オタクも好き!


「おや、良いのかい? 君の行動1つで仲間たちの命が助かるかもしれないのに」

「そ、それは……」

「仲間のために命を捨てる覚悟があっても処女は捨てられないなんて、君の仲間への想いはその程度なのかい?」


 いや本当にヒロピン同人誌の竿役のマネ上手いわこの人。

 葛藤する様をアピールするために視線を右往左往させる演技をする私に、男は再び手を伸ばしてくる。

 ブラジャーもショーツも破れて大事な所は全て露出しているあられもない状態の私は、もちろん乳首だって外気に晒されており、そこを男が爪でぴんと弾いたり指先で捏ねくり回したりと、柔らかい桃色の肉がぷっくりと芯を持つまで苛んでゆく。

 それに合わせて「あんっ」だの「いやぁ」だの、場を盛り上げるために甘い声で陰部をわざとひくつかせながら大袈裟に喘ぐ私。

 涙腺ゆるませて涙の膜を目に張るのも忘れない。

 そして感じている自分を恥ずかしがるように擦り合わせる内腿。

 こういういじらしさがね、興奮を煽るのよオタクの。私もエロ同人誌買うからよく分かるわ。


「口では嫌だと言っても体は正直だね。ふふ。本当は仲間のためという大義名分で私に犯されることを期待しているんじゃないか?」

「やっ、そんなことぉ……あぁっ!!」


 片手で胸を虐めながら、もう片方の手が股に触れて、湿り気を帯びてきたひだの間にするりと潜り込む。

 くちゅりと小さな水音。入り口をくるくると撫ぜる指先に、それ以上の侵入を防ごうとぐっと太腿に力を入れるけれど、変身のパワーの切れたか弱い身では男の力には到底敵わず……みたいな展開で男に股を無理やり大きく開かせられ、そのままM字開脚の形に足枷で固定される。

 あぁ〜良いわやっぱ拘束と言えばM字よね、数々のシコキャラたちに同人誌の中でやらせてきたわ私も。


「やっ、嫌っ! 見ないで! そんな所!」

「そんな所? 日本語は正しく使わないとダメじゃないか。おまんこだろう?」

「ひぃっ」


 ローション代ケチりたくて事前に推しカプのエッチな同人誌でばっちり濡らしておいた私の膣は、そりゃあもう見事に何の抵抗も無く男の指を2本とも飲み込んだ。

 男は人差し指と中指をナカで器用に動かしながら、親指でクリトリスもぐいぐいと押して刺激を与えてくる。

 腰に走るゾクゾクとした甘い痺れ。

 正直あんあん言ってるのはまあ演技も入ってるんだけど、気持ち良いのは普通に気持ち良いから100%嘘ってことも無いのよね。

 不快感だけだとストレスになるから、ちゃんと快感あってラッキーだわ。


「やっ、あっ、や、抜いてっ、ひあっ」

「嘘はいけないよ、ボーダーピンク。君のおまんこは私の指をこんなに美味しそうに食べているのに」

「な、んでぇ、数増えてっ」

「物欲しそうにヒクヒクここを疼かせているのは君じゃないか」


 残り2本の指も挿入され、クリトリスをこりこりといじくり回す親指以外は全て私の膣の中で蠢いている。

 この流れで穴が十分に広がったら、後はヒロピン特有のイク途中で手を出すのをやめてヒロインに自分から懇願させるパートを経由しての本番かな?

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