それから2
それから続き俺は手に持ってる荷物を全て投げ捨ててお守りを拾ってくれた女性を抱きしめた。
かな「私に供える花投げちゃダメでしょ。」
アクア「…なん…あり…」
かな「落ち着きさない。あーあーもう顔ぐちゃぐちゃね。イケメンがしちゃいけない顔してるわよ。私はそんな顔も好きだけど笑。」
そう言いながら有馬は抱きしめ返してくれた。
かな「…残念だけど、生き返ったってわけじゃないの。あの世に行った先でね?この世に未練があって迷う霊をあの世に送るっていう仕事があって私はその仕事をすることにしたの。この体もこっちでずっと霊体でいるわけにはいかないからってので特殊な物質で作られた体に今憑依してる感じなの。だから…やっぱり私は死んでる状態なのは覚えておいて。」
アクア「…それでも…また会えた。」
かな「そんなに会いたかった?」
アクア「会いたかった。あの日から思わなかったことはない。」
かな「あーくんにここまで言われるなんてね。ふふ、嬉しい…私も会えて…体は生きてる時のものとは違うけどこうして触れれてぬくもりをまた感じられて嬉しい。」
俺達はしばらく抱きしめあった。今までの時間を埋めるように。
かな「そうだ、言いたい言葉があるんだけど言っていい?生き返ったわけではないって言っておいてなんだけど。」
アクア「あぁ、言ってくれ。俺も言いたい言葉があるからその後言うよ。」
一度抱きしめるのやめ、一旦離れる。呼吸を整え言う準備をする。お互い整ったところで有馬が口を開いた。
かな「ただいま。」
アクア「おかえり。」