その眼は徒花を毟る

俺は何のために人を殺しているのだろうか

家族のため？恩を返すため？仕事だから？

ｻﾞｼｭｯ

わからない

「イッ・・・アッ！！！足・・・切られた・・・・

誰も見てくれないから

でも・・・暗ければ暗いほど、私に利がある・・・。それはどこでだって同じ・・・・。

なぜ、殺しているのかわからない

闇は私の独壇場だ！！！！」

だから俺は命令のままに

ﾄｽｯ

「ｺﾞﾌｯ・・・あ・・・？」

「悪いけど君には消えてもらうよ。上からの指示なんだ」

「・・・・きみ、うえのおかかえの・・・ｹﾞﾎｯ」

さすがだ

「知ってたんだ。まあどうでもいいか。

心臓突いたからそろそろ死ぬでしょ、じゃあね」

「ハハッ・・・いわれたから、ね・・・よくわからないな」

わからない？

「なんで？言われて行動は当たり前でしょ」

「わたしは、かぞく、いがいに、きょうみは、もたないからねぇ・・・」

家…族…？

「どういうことだ？」

「かぞくに、てを、かけるようで、あれば、きみをのろう、

なんで、そんなことを、言うんだ

ほかは、どうだっていい、でも、

なんで、なんで

かぞくは、だめだ、ゆるせない」

なんで、なんで、なんで、なんで、

「・・・・それはその家族とやらの行動、そして上次第だな」

「そ・・・・・ｹﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ、しんぞう、つかれたにしては、もったほうだな・・・・

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

みんな、れいか・・・・どうかおげんきで・・・ね」

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

なんで、誰もその眼で僕を見てくれなかったの？

…………

ああ　そうだ、作ればいいじゃないか、見てくれる人を

そのために

この人の

君の、

凛ちゃんの目を抉ろう

闇落ち時空3骸