その日、神は堕ちた

その日、神は堕ちた





『ウタぁぁぁぁ!』


『嫌だよ…ルフィぃぃぃ!!!』


あと少しで力及ばなかったルフィは海楼石の首輪をつけられてウタと引き離された。


その後ルフィはマリージョアに連れていかれ背中に「刻まれた」。


そこから数年後、いつものように自分をチャルロスから買った天竜人に殴られ、さらに笑うことを強要されていたルフィにある衝撃的な事実が知らされる。

チャルロスの子守唄係に就任したウタだったが、無理矢理歌わされているせいか以前と比べて下手なことに怒ったチャルロスがウタの喉を焼き、解放したらしい。が、歌えないこととルフィだけが囚われていることに絶望したウタが自殺したらしいのだ。

そのニュースを聞いた時ルフィのなにかが“きれた”。


「あっひゃっひゃっひゃ!」


ドンドットット♪


体が神秘的な白い姿に変化したルフィは首の海楼石の首輪を破壊し、天竜人を掴むとゴムのように変化させ蝶々結びにし外に出ていく。


ドンドットット♪


解放のドラムが鳴るたびマリージョアは破壊される。


「あっひゃっひゃっひゃ!」


彼の笑い声が響くたび奴隷達は解放される。


「だえ〜」


そんな時だった。彼の目の前にある天竜人が現れる。


「何だお前〜。あの子守唄も歌えない女と一緒にいたあいつだえ〜」

「何だチャルロス知っているのかえ!」

「心配いらないえ〜お父上様。それよりお前変身するのかえ。珍しいからわちしのペットにするえ〜!」

それを聞いた彼は体を縮こませると

「あっひゃっひゃっひゃ!むぅ〜!!」

何と縮んでしまった!


「あっひゃっひゃっひゃ!できた!それ〜!」

小さくなった彼はそのままチャルロスに突撃するとそのまま口の中に入り込んだ。


「?何だえ〜?」

「大丈夫かチャルロス!」

「大丈夫だえお父上様。何ともないえ〜」

そうやって会話しているチャルロスから声が響きます。


「ゴムゴムの〜」


「風船!!」



「だえ!?」

チャルロスの腹が膨れ上がるとそのままふわふわ空に浮かびました。

「く、苦しいえ〜。ん?」

ミシミシと異音が鳴りそのままチャルロスの中から体を四散させて彼が現れました。

「あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!どうした?おもしれーだろ?笑えよ」

血と肉が降り注ぎ阿鼻叫喚となる周囲の中、体が血や肉で汚れず白く輝いている彼の姿は奴隷達からすればまさに神様のように見えました。


その時天竜人から通報を受けたCP0の面々が駆けつけてきました。彼と相対するのはすでに“豹”の姿に変身したロブ・ルッチ。

「最速で片を付ける…!!!」

彼の懐に潜り込むと尻尾で彼を捕まえて両手を構え

「最大輪…六・王・銃!!!」

「ぐっ!ぶへーー!!」

そのまま打ち抜かれた彼は口から空気を噴き出すとそのまま雲の上まで飛んで行きました。


神が消えたことで絶望する奴隷達。しかし空から声が響きます。

「ゴムゴムの〜」


「巨人!!!!」


何と雲の上から巨大になった彼が現れたではないですか!


「からのゴムゴムの〜」


そのまま彼は右手を天に伸ばすと


「巨人猿神銃!!!!!」


巨人となった彼よりさらに大きな拳が天から降ってくる。

その拳はそのままマリージョアにぶつかり、そして…


その日マリージョアは滅びた。




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