すいかんNTR続き
衣の下を弄っていた手が下に這うほど、伊織の素肌が露になってくる。普段あまり見ることのないその肌は、月光のせいか青白く光って見えた。臍のくぼみをなぞっていた指が、肋の数を数えるように這い上がり、その先の乳首を摘む。伊織の身体が一瞬ぴくりと跳ね、力なく晒された喉仏に正体のわからぬ影が噛み付いた。
「嫌だ……! やめよ!」
まるで捧げられた贄のように貪られていく伊織を見て、セイバーの目にじわりと意図せぬ涙が浮かぶ。守らねばならない大切な相手が、今度は自分の目の前で、何もできないまま蹂躙されていく。そんなセイバーの内心を知ってか知らずか、影は伊織の左腕を掴み、手の甲にある令呪をねっとりと舐め上げた。
「!!」
指と指とが絡まり、身体が褥に横たえられるかのように押し倒される。いつの間にか解かれていた髪が地面に広がり、伊織の貌に見たことのない色を添えていた。
「イオリ……頼む、きみが……せめてきみが目覚めて其奴を振り払ってくれ」
意識がないから抵抗できぬ状態の伊織が、自ら望んでその身を差し出しているかのように見え、セイバーの声は震えた。
影は袴を引き摺り下ろし、下帯に手をかける。ゆっくりと晒された伊織の性器は、微かに兆しを見せていた。
「あ……」
影は直接そこには触れず、腰を抱え上げると、奥まった場所にある菊座の縁に指を沿わせた。