こんなことのために
「っ……なに、これ。身体が、あつ……♡」
「どうした。変な物でも摂取したか」
「………お前………!」
身体が言うことを聞かない。拘束からは解放されたものの、やけに身体が熱く、脈動する感覚が冷め止まない。けれど不思議と、それは不快な感覚ではなく……むしろ心地よくて委ねたいと思えるような。
「こんなこと、許されるわけが…」
「許される。なぜならこれもお前に課された罰だからな。おい、入ってこい」
その掛け声に乗じて現れるのは数人の男性。皆、知らない男たちだ。……ただ、こちらに向けて薄ら笑いを向けていることがどうしようもなく気持ち悪かった。
「へぇ……すげぇ可愛い顔じゃん、女の子になったから?」
「いいや、こいつはもともとこんな感じだ。ほら、好きにして良いぞ」
「陛下の懲罰だから抵抗もできないんだっけ?良いなぁ、役得役得」
「くっ、うぅ……♡あっ、やっ♡♡」
火照った挙句に上手く動かない身体を無遠慮にベタベタ触られ回る。その気持ち悪さに反射的に神聖弓を形成したい、撃ち抜きたいという衝動に駆られるが、どうやらこれは罰の続きらしい。なので手を出せない。
さらに言えば、その気持ち悪いとしか思えなかった手つきがだんだん心地良いものになってくる。指が身体を這うだけでゾクゾクと背筋が震えるし、内腿を撫でられたときは脚がガクガクと震えて崩れ落ちそうになる。知らない、こんな快楽は知らない。なんとも恐ろしいものだ。
「さらに、こうだ」
「ひっ、また霊子菅……って、あれ?なにこれ……ひゃんっ♡♡」
しゅるしゅると霊子菅が再び現れ、ショコラテの身体を這い上がる。這い上がっては敏感になっている部分を撫で上げ、ときに弄ぶようにくすぐる。全裸であるのも相まって、さらに頭が蕩けそうだ。
「言わずともわかるだろうが。今からお前はその霊子菅、この男たち、そしてこの俺に身体を暴かれるんだ。女体となったお前のその隅から隅までを、な。抵抗は許されない。なぜならこれは罰だからだ。従順に、正直に、快楽に溺れて沈め」
「や、ぁ……だって俺、彼女が……」
「なぁに、安心しろ。別にお前の男としての純潔を奪うわけではないのだからな。安心してミニーニャ様と接して良いぞ。……やれ」
「や、やぁっ♡♡俺、男の子で、こんなの、こんなのの為に作ったんじゃ、やだ、やめて、近づかな、あっ───────♡♡♡♡♡」
「ぅ……あ……♡はぁ、はぁ……っ♡♡♡」
「ふむ、耐え切ったな。予想外だった」
「うるせ……ミニー以外に好き放題されてたまるか……♡」
性的快楽を伴う懲罰にも、見事にショコラテは耐え切ってみせた。本人が言う通り、最愛の人への愛情を支えに折れることなく、屈することなく、意識を正常に保ってみせた。確かに床はショコラテから噴出したさまざまな体液でびしょびしょに濡れているし、行為の最中に何度も果てたことは確かだ。だが、それで欲に溺れるということはショコラテはしなかった。
拒みようのない快楽に逝かされることはあっても、自分から快楽に手を伸ばすことはなかったのである。これはひとえに、彼の強靭な身体能力と愛によるものだろう。
「つまらんが……以上で懲罰は終了とする。我々は撤収する。お前はここの後処理もしろ、ショコラテ」
「………陛下のご意志のままに」